04月17日

 

間にとって、一番苦痛な感情は嫉妬であると思った。

嫉み欲するあの胸の痛みは尋常ではなく、ときとして犯罪にまで辿り着く感情である。苦痛である。わたしの友はその嫉妬で精神を病んだ。酒と市販薬の多量服用で、精神病院に強制入院という辛酸極まる事態を経験することとなった。

わたしは嫉妬に強い。ジェラシーを抱いても、表面に出してはいけないというような気持ちがある。云葉や表情に出してしまったら自分の負けという、よくわからない陳腐な気持ちである。

人間を崩壊させるものはこの世界に山ほどある。薬物をはじめとし、思想哲学、宗教などもそうだと思う。しかしこれらは身近にあるものではないので、やはり狂気のようなひとの感情が、一番精神世界もろとも崩壊へと導く引き金になるのではなかろうか。

今冷静に思えば、自分の多面性的人格には驚かされる。ダリンの前では貞淑でありたいとし、仲間と馬鹿騒ぎをするときは馬鹿になり、思想や読書に耽るときは沈静になり、しかしどれも演じているものなのではないかという気がする。本当のわたしを隠すために演じ、さて本当のわたしはどうかというと血腥い腐敗臭を放つ臓腑のような姿をしていると思った。

  

04月18日

故こんな病にかかったのか。

こんな闇夜に眠れずに考えている。過去の忌々しい出来事や思いを振り返っても意味はないと思った。それらの痛手から逃れ乗り切ることは不可能だとわかっている。

大切なのは繰り返さないこと。痛みを知った分だけ大切なひとを想い祈り守る強さを得ること。その強さがほしい。自己愛的にならずに誰かのために生きたい。生きていたいと云ってみたい。本当の笑顔とこころを取り戻したい。

こんなわたしでも、誰かのためになにか愛せるのならば。

2006年4月24日号掲載

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