10月某日
 今日も今日とて素晴らしいニューズが飛びこんできた。正に嬉しい悲鳴と言ったところか。


「暴走族は廃棄物以下」審判で裁判官発言と父親

暴走族が少年を集団暴行死させた事件で、傷害致死罪に問われた少年3人の公判が開かれ、少年審判の裁判官が「犬のうんこは肥料になるが、暴走族は何にもならない産業廃棄物以下だ」と発言したことを、少年の父親が証人尋問で明らかにした。
別の少年の母親も、裁判官から「暴走族をやっていた君たちはリサイクルのできない産業廃棄物以下だ」と言われたと証言。「(息子が)人間じゃないと言われている気がした」と述べた。

(共同通信) [10月27日22時50分更新]

16歳の少年の弁護士は「裁判官の発言は、裁判官と少年が同じ目線で行われるという少年審判の前提を逸脱している。(こうした発言は)私自身経験がない」と語った。

(毎日新聞) [10月27日23時23分更新]


 まず、少年法で定められた通り非公開で行われているにもかかわらず、その内容をコメントするのはルール違反も甚だしい。この非公開、一般はモチロン何と当事者の一方である被害者に対してさえ非公開なのだから、もはや筆者のような凡人には全く理解不能である。むしろ裁判官がこのような発言を行うことで、非公開ということに対する問題意識も高まるのではないだろうか。

 正常な感覚で判断すれば、問題は裁判官の発言ではなく、保護者の発言の方であることは誰にでも分かるだろう。自分の置かれた立場をわきまえることもなく、全くもって反省していないのだな、という印象しか受けない。ハッキリ言えば、どんなことを言われても言い返す権利などないのだ。こんな親だから子どもが簡単に他人様の大切な子どもを平気で殺すのだと痛感する。だいたい暴走族なんて本当に産業廃棄物以下の存在でしかないし、社会に対して多大な迷惑をかけている〜EMS的視点で言えば、限りある化石燃料を無意味に浪費しているだけでも極刑モノだろう〜のだが、それを更正させることすら出来なかった親バカにどのような発言権があると言うのか。

 ここでされた裁判官の発言は、誉められこそすれ、決して批難されるようなものではない。なぜならば100%本当のことだからである。殺された子どもを持った親にしてみれば、最低でもこの程度のことは言ってやりたかっただろうに、非公開の被害者欠席裁判ではそれすらできない。裁判官が被害者の気持ちを代弁するのは当然のことと言える。

 相変わらず弁護士もマヌケな発言を垂れ流し、当事者に自分を置き換えると言う最低限のことすら出来ていない。だいたい諭すという行為こそ上から下へ向かっての発言だ。同じ目線だからこそ、諭すのではなくダイレクトな言葉で批判するのではないか。

 犯罪者にも更正の機会を与えるということについては、筆者も異論がないが、更正の機会を与えること=無罪放免 と勘違いしている頭の悪い図々しい輩が多過ぎるのではないか? と感じることが多い。一生涯をかけて反省し罪を償うべき立場にあるのが当然の人間に対して、その立場を忘れるよう積極的に誘導しているのが現在の司法なのだ。そして、今日もまたその尻馬に乗って批判も判断能力も皆無となったマスコミが歌い踊る。


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今週の推薦盤
外道『外道』

●不良の聴くロックと言えば矢沢永吉、ジョニー大倉を擁したキャロル、ちょっとひねって岩城滉一、舘ひろしを擁したクールスといったあたりだったろうか。

●だが、暴走族から熱狂的支持を得ていたのは“外道”だ。彼らのライヴ会場には、 500台以上のバイクが集結し、ライヴの合い間には乱闘が絶えないなど、数々の逸話が残っている。なにしろ強力にドライヴするギター サウドは、暴走が引き起こす酩酊状態に近いものを体感させるのだから、ゾクがン飛びついたのもうなずける。とくに代表作の「香り」は、日本語のロックの一つの到達点と言っても過言ではないと筆者は断言する。

●現在の健康優良老人振りからはちょっと想像がつかないが、「悪魔を憐れむ歌」を演奏する時、必ず何かが起こると言われたローリング ストーンズ。彼等は表のビートルズに対抗する世界で最も悪魔的なバンドだった。 '69年12月、全米ツアーの最後にサンフランシスコ郊外のオルタモント スピードウェイで行ったフリー コンサートは後に“オルタモントの悲劇“と呼ばれ、今日に伝えられている。彼等が警備に雇った親衛隊・バイク集団ヘルス エンジェルスが、18歳の黒人青年を刺し殺したのだ。

●当時の合州国アメリカとは似ても似つかないほど、眠かった '70年代の日本のシーンにストーンズを彷彿させるロック バンドが存在したこと自体、正に奇跡といって良い。こうした日本のロックの歴史にリスナーはもう少し敏感になって欲しい。

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