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		<title>銀幕ナビゲーション | ウエブ電藝</title>
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		<description>劇場公開映画新作のレビューをいち早くお届けします。監督・主演俳優へのインタビューも多数！</description>
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		<title>銀幕ナビゲーション</title>
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		<title>銀幕ナビゲーション SPECIALインタビュー</title>
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			<description><![CDATA[最新レビュー(2009/4/20) ミルク  スペシャルインタビューハリウッド監督学入門-中田秀夫監督能登の花ヨメ-白羽弥仁監督＆田中美里真木栗ノ穴-深川栄洋監督空想の森-田代陽子監督夢のまにまに-長門裕之火垂るの墓-日向寺監督＆吉武怜朗丘を越えて-池脇千鶴＆日下部孝一プロデューサーブレス-チャン・チェン実録・連合赤軍あさま山荘への道程-若松孝二／合同取材クリアネス-篠原哲雄＋十和 北辰斜にさすところ-三國連太郎TOPページに戻る]]></description>
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		<content:encoded><![CDATA[最新レビュー(2009/4/20)
ミルク
スペシャルインタビュー
ハリウッド監督学入門-中田秀夫監督
能登の花ヨメ-白羽弥仁監督＆田中美里
真木栗ノ穴-深川栄洋監督
空想の森-田代陽子監督
夢のまにまに-長門裕之
火垂るの墓-日向寺監督＆吉武怜朗
丘を越えて-池脇千鶴＆日下部孝一プロデューサー
ブレス-チャン・チェン
実録・連合赤軍あさま山荘への道程-若松孝二／合同取材
クリアネス-篠原哲雄＋十和 北辰斜にさすところ-三國連太郎
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			<description><![CDATA[&lt;&lt;]]></description>
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			<description><![CDATA[more...ミルク『ハリウッド監督学入門』中田秀夫監督 合同インタビュードキュメンタリー百花繚乱大阪アジアン映画祭から得たものへばの『テンロクの恋人』＋福間健二監督トークイベント７つの贈り物大予想！第81回アカデミー賞ワンダーラスト2009年 正月映画おすすめガイド能登の花ヨメ┠作品評┗白羽監督＆田中美里 合同インタビュー能登の花ヨメザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト真木栗ノ穴空想の森夢のまにまにブラインドネスダイアリー・オブ・ザ・デッドHappyダーツイエスタデイズその日の前にブタがいた教室恋愛上手...]]></description>
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		<content:encoded><![CDATA[more...
ミルク
『ハリウッド監督学入門』中田秀夫監督 合同インタビュー
ドキュメンタリー百花繚乱
大阪アジアン映画祭から得たもの
へばの
『テンロクの恋人』＋福間健二監督トークイベント
７つの贈り物
大予想！第81回アカデミー賞
ワンダーラスト
2009年 正月映画おすすめガイド
能登の花ヨメ
┠作品評
┗白羽監督＆田中美里 合同インタビュー
能登の花ヨメ
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
真木栗ノ穴
空想の森
夢のまにまに
ブラインドネス
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
Happyダーツ
イエスタデイズ
その日の前に
ブタがいた教室
恋愛上手になるために
レッド・クリフ Part I
ブロードウェイ♪ブロードウェイ
ボーダータウン 報道されない殺人者
僕は君のために蝶になる
センター・オブ・ジ・アース
ブーリン家の姉妹
画家と庭師とカンパーニュ
バイオハザード ディジェネレーション
P．S．アイラヴユー
イーグル・アイ
その土曜日、7時58分
バックドロップ・クルディスタン
宮廷画家ゴヤは見た
石内尋常高等小学校　花は散れども
コドモのコドモ
トウキョウソナタ
蛇にピアス
アキレスと亀
次郎長三国志
アイアンマン
おくりびと
ヨコヅナ・マドンナ
シャカリキ！
弾突　DANTOTSU
落下の王国
ウォンテッド
シャカリキ！
イントゥ・ザ・ワイルド
幸せの1ページ
デイ・オブ・ザ・デッド
ハンコック
R246 STORY
落語娘
ラスト・ゲーム　最後の早慶戦
言えない秘密
12人の怒れる男
セックス・アンド・ザ・シティ
カンフー・ダンク！
ハムナプトラ３　呪われた皇帝の秘宝
ダークナイト
ひゃくはち
コレラの時代の愛
アクロス・ザ・ユニバース
赤んぼ少女
闇の子供たち
地球で一番幸せな場所
インクレディブル・ハルク
アメリカばんざい 〜crazy as usual〜
きみの友だち
ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン
白い馬 ＆ 赤い風船
ドラゴン・キングダム
カンフー・パンダ
『火垂るの墓』合同記者会見
ジャージの二人
スターシップ・トゥルーパーズ３
ワン・ミス・コール
岡太地監督特集
闘茶　tea fight
いま、ここにある風景
近距離恋愛
クライマーズ・ハイ
火垂るの墓
純喫茶磯辺
ホット・ファズ　俺たちスーパー・ポリスメン！
おいしいコーヒーの真実
水の中のつぼみ
ミラクル７号
奇跡のシンフォニー
インディ・ジョーンズ／クリスタル・スカルの王国
花はどこへいった
休暇
JOHNEN 定の愛
ぐるりのこと。
僕の彼女はサイボーグ
山桜
シューテム・アップ
ラスベガスをぶっつぶせ
アウェイ・フロム・ハー　君を想う
アフタースクール
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
丘を越えて
ブレス
ひぐらしのなく頃に
あの空をおぼえてる
愛おしき隣人
アイム・ノット・ゼア
スパイダーウィックの謎
さよなら。いつかわかること
【番外編】靖国 YASUKUNI
実録・連合赤軍 あさま山荘...
┠若松孝二単独インタビュー
┗合同記者会見
クリアネス
胡同の理髪師
毎月1日は映画の日！
┠アメリカン・ギャングスター
┗ウォーター・ホース
北辰斜にさすところ
ユゴ〜大統領有故〜
マリア
ＦＵＣＫ
バイオハザードIII
特集『朱霊たち』大阪公開
┠舞踏 meets 劇映画！
┗宣伝マン奮闘記！
特集・グラインドハウス映画
┠プラネット・テラー in ...
┗デス・プルーフ in ...
特集・ドキュメント戦争
┠陸に上った軍艦
┠ＴＯＫＫＯ−特攻−
┠ひめゆり
┗ヒロシマナガサキ
リトル・チルドレン
街のあかり
100万ドルのホームランボール
ゾディアック
しゃべれども　しゃべれども
明日、君がいない
ブラックブック
秒速５センチメートル
京鹿子娘二人道成寺
シルバー假面
エクステ
ユメ十夜
不都合な真実
9.11-8.15　日本心中
紀子の食卓
ヴィスコンティ生誕100年祭
９／１０　ジュウブンノキュウ
フラガール
アタゴオルは猫の森
ストロベリーショートケイクス
ＵＲＡＣＩＯ
プルートで朝食を
時をかける少女
ゆれる
Ｍ：Ｉ：III
サイレントヒル
雪に願うこと
ヨコハマメリー
うつせみ
ロンゲスト・ヤード
寝ずの番
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	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/160.htm">
		<title>ハリウッド監督学入門（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
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			<description><![CDATA[『リング』でＪホラー・ブームを巻き起こしハリウッドデビューした中田秀夫。驚きと戸惑いの連続のハリウッドの映画製作の鬱憤をポジティブに吐き出したのがドキュメンタリー『ハリウッド監督学入門』だ。]]></description>
		<dc:date>2009-04-26T14:13:46+09:00</dc:date>
		<dc:subject>FOREIGN FILMMAKERS’GUIDE TO HOLLYWOOD,中田秀夫,ジェニファー・フカサワ,青野直子,柿澤　潔,柴崎憲治,川井憲次,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[中田秀夫監督 合同インタビュー 　
『リング』(1998）でＪホラー・ブームを巻き起こした中田秀夫監督。そのブームは日本に留まらず、海を越えてハリウッドにまで及び、世界的な広がりを見せた。ほどなく、『ザ・リング２』(2005）でハリウッド監督デビュー。スマッシュ・ヒットを記録し、続けてタイ産ホラー『the
EYE【アイ】』(2002）のリメイク企画に取り組むことに。しかし、日本とハリウッドの映画製作には大きなギャップがあり、驚きと戸惑いの連続。日々、鬱憤が溜まっていったという。その鬱憤を、ポジティブに吐き出して製作したのが、ドキュメンタリー映画『ハリウッド監督学入門』だ。
　中田監督は、かねてよりドキュメンタリー映画製作にも情熱を注いでおり、本作が３作目となる。プロモーションにも積極的で、次回作撮影のために渡英する直前にも関わらず、来阪した。本誌もインタビューの機会を得、ばっちりお話を伺ってきた。今週はその模様をお伝えする。
◎
―――製作のきっかけは？
中田秀夫監督(以下中田）　　『THE EYE』の企画から離れることがきまってフラストレーションが解放されたというのが大きいですね。ただ、結果的に作品として昇華できなかったわけですが、そのことを愚痴にしても仕方がない。愚痴になっちゃダメだ、と。そういう思いはありました。
※注　『THE EYE』は、2002年製作のタイ産ホラー『the
EYE 【アイ】』のハリウッド版リメイク企画。ハリウッド監督デビュー作『ザ・リング２』(2005）でスマッシュ・ヒットを飛ばした中田秀夫監督の次回作として予定されていたが、最終的に、フレンチ・ホラー『THEM　ゼム』(2005）の監督コンビ：ダヴィド・モロー＆ザヴィエ・パリュがジェシカ・アルバ主演で2008年に映画化。日本では『アイズ』のタイトルで同年公開された。
――― ハリウッドでの映画製作はそんなに大変なのですか？
中田　　日本とは、やる事もやり方も違いますからね。企画開発に２，３年かけるのが当たり前で、10年かかっているものも普通にあります。この作品はルサンチマンが製作のきっかけ。そこからスタートしているので、自分の主観だけを語ることはしないと決めました。「アメリカ人から見るとどうだったのか？」と必ず検証する。現に、脚本家のジョー・メノスキーは『THE
EYE』の製作進行を「すごく早い」と言っていますよね。僕は遅くて遅くてイライラしてたのに（笑)。
――― ハリウッドで映画を監督するとなったら、企画が決まるまでに毎回何年もかかるのですか？
中田　　１本当たると、その度に楽になっていくでしょうけどね。
中田監督は、学生時代に篠田正浩監督の表現社で現場アルバイトをしたことがあると聞きました。また、卒業後は日活に入社して、助監督として数々の現場を体験して来られました。日本の映画製作現場を熟知している監督ということになります。そんな中田監督から見て、日本とハリウッドの映画作りにおいて最も違いを感じたのはどういったところでしょう？
中田　　とにかく時間がかかるなあと（笑)。日本人は特に時間の使い方に長けていると思います。日本の場合、時間を有効に使うために段取りをしますけど、ハリウッドはそうじゃない。企画開発で一つの物事を決めるにしても、とにかく時間がかかるんです。
間に入る人が多過ぎるのではないですか？
中田　　そうなんですよ。無駄な人材を多く雇い過ぎていると思います。
しかし、中田監督がハリウッドに数年滞在している間に、日本もプチ・ハリウッド化しているように思います。日本に戻って来られた時、そう感じたりはしませんでしたか？
中田　　感じました。邦画バブルが弾けてしまっていますから、ハズせないんですね。何としても当てに行く。勝ちに行く。今はそういう製作姿勢がまずありますね。
それが製作委員会方式ですね？
中田　　そうです。今は監督を雇うと決まった時点でゴーサインが出ることがほとんどです。以前は作ると決まってから監督を選んでいたので、９割方は完成していたんです。ハリウッドに行く前、５本ほど話がありました。ハリウッドに行くことが決まっていたので断りましたけど、その内４本は他の監督で映画になっています。
その後、『ザ・リング２』でハリウッド監督デビューされたわけですが、当初は別の作品が予定されていたそうですね。オリジナル作品で『True
Believers』というタイトルの……
中田　　そうです。そうです。ありましたねー。
その他にも複数の企画がありました。ニューラインで『OUT』のリメイク、FOXサーチライトで『エンティティー／霊体』のリメイク、MGMで『True
Believers』。その中から実現したのがドリーム・ワークスの『ザ・リング２』ということになります。メジャー会社の企画ばかりです。
中田　　全部で５本の企画がありました。その中で実現したのが1本ですから、打率２割……(笑)。まず、企画開発契約というのを結ぶんですよ。『OUT』以外は全て企画開発契約を結んでいます。
ハリウッドでは主演俳優が発表された後に立ち消えになる企画がとても多いと感じます。『THE
EYE』ではレニー・ゼルウィガーさんが主演すると発表されていましたし、『True Believers』はマーク・ウォルバーグさんだと発表されていました。これがとても不思議です。「『決定』じゃないのか？」と（笑)。
中田　　そう。それも企画開発計画を結んだということなんですよね。マーク・ウォルバーグさんとは確かに話をしました。けれど最終的にスケジュールが合わなかったんです。けれどガセネタがホント多いですよ。
話が変わりますが、本作は３本目のドキュメンタリー作品です。全て映画を巡るドキュメンタリーですね。
中田　　そうです。けれど4本目は違いますよ。映画を巡る作品じゃないです。
――― ドキュメンタリー映画には以前から関心があったのですか？
中田　　はい。小川徹さんや土本典昭さん、佐藤真さんのドキュメンタリーが特に好きですね。皆さん亡くなられてしまいましたけど……　僕の場合、下手の横好きですが。小川さんたちのような取り組み方は年月もかかるので、出来ません。自分なりの理念はあるけど、今、実際に実現できるかというと難しいですし。その中で、ビデオ時代の利点を活かして撮りました。一人で複数のパートを担当しました。照明は僕がやっていますし、ライン・プロデューサーは撮影や録音も担当してくれました。「素人が素人としてまじめに撮る」と。
――― これからもドキュメンタリー映画の制作は続けるのですね？
中田　　はい。劇映画と並行してドキュメンタリーも継続して作っていきます。
映画監督・脚本家・プロデューサーで元ドリームワークス製作最高責任者ウォルター・パークス。『ハリウッド監督学入門』に出演している。
――― 今回の作品はどれくらいの日数で撮ったのですか？
中田　　どれくらいでしょうね。インタビューが１日につき１人で、１日に２人はあったかなあ？　あったとしてもあまりなかったと思いますし。延べ日数300日では収まっています。インタビューの他にも色々撮ったんですよ。『THE
EYE』の鬱憤を晴らすためにボクシングジムに週３回通っていて（笑)。ランニングマシーンを使っているところも撮ったんですけど、使うのを忘れちゃって（笑)。そうこうしている内に『THE
EYE』も製作会社が変わっちゃったりと、色々あって、残ろうと思えば残れましたし、引き止められもしたんですけど、丁度、日本から『怪談』(2007）のオファーがあって、降りました。
『THE　EYE』は最終的にフランスの監督によって完成しました。ほか、『THE
JUON／呪怨』(2004）は本作にも出演している清水崇監督でハリウッド映画化。中田監督の『仄暗い水の底から』(2001）はブラジルのウォルター・サレス監督が『ダーク・ウォーター』(2004）としてリメイク。『女優霊』(1995）は香港のフルーツ・チャンがリメイクしているそうですが、どれもハリウッド映画なのに外国人監督ばかりですね。『ザ・リング２』の中田監督もそうですが、海外ホラー作品のハリウッド・リメイクに海外監督の起用が目立つことには、特に理由があるのでしょうか？
中田　　ハリウッドが新しもの好きというころでしょうね。僕の場合、『仄暗い水の底から』の評判がわりかし良いんですけど、そのわかりやすさがハリウッドでは有効なんです。新しもの好きとなると、若い監督が多くなりますね。するとギャラも安く済むわけですよ。そのため、外国の比較的若い監督の登竜門になっているのだと思います。その中でコンスタントにヒット作を監督すれば評価はうなぎ上りになって撮りやすくなる。後は代理人が交渉するわけです。ただし、ハリウッドは飽きやすいですから、映画作りに株に近いものを感じますね。Ｊホラーやアジアン・ホラーのリメイク・ブームも終わって、今は『13日の金曜日』や『テキサス・チェーンソー』といった昔のスプラッター・ホラーのリメイクが中心のようです。
かなりフラストレーションが溜まったということですが、ハリウッドでの経験は貴重なものではなかったかと思います。技術面などで持ち帰ったものもあるのでは？
中田　　もちろん貴重な体験でした。例えば、カバレッジ（複数台のカメラ、アングルで同時に撮影し、最善のものを採用するハリウッド独自の撮影技法)。これは『Ｌ
change the WorLd』で、タイの村のシークエンスを撮る際に採り入れました。時間を有効に使えて便利です。
――― 中田監督がハリウッドで得たものは何ですか？
中田　　度胸がつきましたね。意見が異なったときにぶつからないとそのまま呑まれてしまいます。向こう（ハリウッド）はぶつかってお互いに良い物を見つけるという考え方ですから。けれど、日本人には物事をはっきり言わない特性がありますよね。そのため、より直接的に言わないと伝わりません。なので「信念を持てるなら首をかけてでも言う」ということが大事。僕も２、３度その必要があってはっきり言いました。
――― もうすぐ次回作のためにイギリスに発たれるそうですね？
中田　　はい。イギリスの映画製作はハリウッドとは違って、どちらかというと日本に近いものがあります。良い中間どころ立と捉えています。
オファーがあれば、またハリウッドで監督することもありますか？
中田　　もちろん。ただし、「これは面白い！」と、心底自分のやりたいものだったら、ですけどね。ホラーはもういいかな……元々ホラー専門じゃないですし。少し前にホラー映画の話があって、それはイイかなと思ったんですけどね。スプラッターですけど（笑)。あの企画は誰かが撮るんじゃないですかね。まだ生きてると思います。
偶然、キャリアのポイント・ポイントにホラー作品があったということで、中田監督としてはむしろメロドラマやラブストーリーがお好きだとか？
中田　　はい。物語の中にある人物・空間の持つエモーションに興味があります。
『ハリウッド監督学入門』に、『テキサス・チェーンソー　ビギニング』のジョナサン・リーベスマン監督が出演していてビックリしましたけど、彼もホラー映画が好きというわけではないとか？
中田　　ジョナサンもそうですね。彼は『RINGS』（2005・日本劇場未公開）という、『ザ・リング２』の前日譚にあたる短編ハリウッドで初めて撮った『DARKNESS
FALLS』(2003・邦題『黒の怨み』）がヒットして、それからホラー監督というイメージがついてしまった。ホラーを好きなわけではまったくないですね。けれど「南アフリカに帰っても映画の仕事がない」って言っていましたから。あ、あと、ジョナサンは物真似が上手いんですよ。（映画監督・プロデューサーの）マイケル・ベイの物真似とか、凄いんです。あまりに凄すぎてここでは言えないですけど（笑)。
――― 『ハリウッド監督学入門』。特にどういう方たちに見ていただきたいですか？
中田　　まず、映画製作をやっている人たち。それから一般の映画ファンの方方にも見て欲しいですね。やはり映画と言えばハリウッドですから。イーストウッドも頑張っていますしね。ただ大きくなりすぎた。どの監督が撮っても似通った作品ばかりといった状況だから当たらなくなってきた。映画ファンも、作り手の立場から「最近のアメリカ映画ってどうなのよ？」というところを知ってもらうことができると思います。
◎
　昼前に大阪入りし、日帰りで東京に戻り、休む間もなくイギリスに経つという強行スケジュールだった中田秀夫監督。しかも、インタビュー取材がびっしりの過密スケジュールであったが、些かも疲れを見せず、お菓子をパクつきながら、一つ一つの質問にじっくりと答えてくれた。イギリスで撮る次回作は『Chat
Room』というタイトルで、インターネットのチャット・ルームを利用する子どもを中心に展開するスリラー要素の強い人間ドラマとのこと。最終的に日本の秋葉原通り魔事件につながるテーマを描くという。「ホラー」ではなく「スリラー」。くれぐれも誤解しないように！
　私事で恐縮だが、筆者は、中田秀夫監督作品の全てをリアルタイムで鑑賞している。我が青春の映画史を確実に彩っている監督であるだけに、今回のインタビュー取材は非常に楽しみであり、またいつも以上に緊張したものである。そんな中、初めて劇場で鑑賞した中田作品が『暗殺の街
極道捜査線』(1997）であることをお伝えしたところ、「劇場で観たっていう人、ほとんどいないでしょ、アレ」とニコニコ顔。「どうでした？」と問われ、「ハードボイルドなのにウェルメイドなところが新鮮でした」と答えると、「それが狙いだったんですよ」とやはり嬉しそう。取材終了後、「一番好きなのは『ラストシーン』です」と告げると「ありがとう」と。
　巷では、『女優霊』『リング』『ザ・リング２』の監督として、ホラーのイメージが色濃いように思えるが、実は多岐に渡るジャンルを手掛けている器用な監督なのだ。中でも、ドキュメンタリーは、中田秀夫のライフワークといえるこだわりのジャンル。『ハリウッド監督学入門』、是非御覧頂きたい。
ハリウッド監督学入門　
http://www.bitters.co.jp/hollywood/
原題『FOREIGN FILMMAKERS’ GUIDE TO HOLLYWOOD』
2008年　日本　73分　配給：ビターズ・エンド
監督：中田秀夫
撮影・録音・ライン・プロデューサー：xジェニファー・フカサワ
編集：青野直子
整音：柿澤　潔
サウンド・エフェクト：柴崎憲治
音楽：川井憲次
【上映スケジュール】
公開中（〜4/17）　 東京：シアター・イメージフォーラム　｜5/2（土）〜15（土）広島：横川シネマ
5/16（土）〜　　　 大阪：第七藝術劇場
　　｜順次公開
群馬：シネマテークたかさき
愛知：名古屋シネマテーク
京都：京都シネマ
兵庫：神戸アートビレッジセンター
そのほか、全国順次公開
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	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/161.htm">
		<title>ミルク（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/161.htm</link>
			<description><![CDATA[合衆国史上初の黒人大統領の誕生には、キング・ジュニアやハーヴィー・ミルクらの存在が大きく影響している。ガス・ヴァン・サントはミルクが遺した足跡を振り返り、1970年代と現在が地続きにあることを改めて示している。]]></description>
		<dc:date>2009-04-26T14:13:36+09:00</dc:date>
		<dc:subject>第81回アカデミー賞 主演男優賞,ショーン･ペン,脚本賞,ダスティン・ランス・ブラック,第81回アカデミー賞,作品賞,監督賞,主演男優賞,助演男優賞,ジョシュ・ブローリン,脚本賞,編集賞,衣装デザイン賞,作曲賞,MILK,ガス・ヴァン・サント,ダスティン・ランス・ブラック,ダニー・エルフマン,エミール・ハーシュ,ジョシュ・ブローリン,ディエゴ・ルナ,ジェームズ・フランコ,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[“人の命を救える映画” 　
　ハーヴィー・ミルクが暗殺によって帰らぬ人となったのは1978年の出来事であり、『ミルク』の製作＆全米公開は2008年の出来事である。そのため、没後30年を記念して作られたメモリアル映画と捉えられてしまうのも無理はない。しかし、ハーヴィー・ミルクの信念と、『ミルク』が描き出すテーマは、共に“記念”などという言葉を以って、過去に封じ込められるものでは決して無い。
&copy;2008 Focus Features LLC and Axon Film Finance I, LLC. All Rights Reserved.
　2008年は、アメリカ合衆国史上初となる黒人大統領バラク・オバマが誕生した年であり、この歴史的快挙には、マイノリティ差別と戦ったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアやハーヴィー・ミルクらの存在が大きく影響しているのだ。両者共に志半ばにして凶弾に倒れたが、その心は多くの人々によって受け継がれ、輝きを増していった。その心に触れて救われた者は計り知れないほど多い。しかし、差別がこの世から無くなったわけではなく、現にカリフォルニアでは、一旦認可された同性婚制度が撤廃の憂き目に遭い、激しい議論の的となっている。そこで、ミルクが遺した足跡を伝記映画の形で振り返り、1970年代と現在が地続きにあることを改めて示すことで、観客の脳裏に現状が立ち表れる。ガス・ヴァン・サントは『ミルク』を通じて過去と現在をリンクさせているのである。
　しかし、日本におけるハーヴィー・ミルクの知名度は思いのほか低く、本作で初めてその存在を知るという方も少なくないはずだ。そういった中で、“ゲイの政治家・活動家の映画”というイメージが鑑賞意欲に歯止めをかけてしまうことも考えられる。「私には関係がない。だから関心も無い」という意識が、ミルクが立ち向かった差別の問題を対岸の火事として捉えてしまうのではないか？　アメリカの話・過去の話として、遠ざけてしまうのではないか？　特に政治離れが懸念されている若年層において、そういった傾向が顕著になるのでは、という危惧がある。だとすれば、とても残念な話である。
&copy;2008 Focus Features LLC and Axon Film Finance I, LLC. All Rights Reserved.
『ミルク』が描き出すテーマは普遍の輝きに満ちている。未来を担う若年層にこそ、是非御覧頂きたい素晴らしい作品だ。出来栄えは申し分ないものであることを保障しよう。
　アカデミー賞脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックの言葉を借りれば、「ミルク」は“人の命を救える映画”だ。そこには、国籍・言語・文化といった壁を越える感動がある。意義ある秀作だ。
ミルク　
http://milk-movie.jp/
・2009年 第81回アカデミー賞 主演男優賞（ショーン･ペン）＆脚本賞（ダスティン・ランス・ブラック）2部門受賞！
・2009年 第81回アカデミー賞 8部門ノミネート　
【作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞（ジョシュ・ブローリン）、脚本賞、編集賞、衣装デザイン賞、作曲賞】
・他、全世界41映画賞受賞
原題：『MILK』
2008年　アメリカ　128分　PG-12指定作品　配給：ピックス
監督：ガス・ヴァン・サント
製作総指揮・脚本：ダスティン・ランス・ブラック
音楽：ダニー・エルフマン
出演：ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ディエゴ・ルナ、ジェームズ・フランコ ほか
【上映スケジュール】
4/18（土）〜　東京：シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト９ ほか　
大阪：梅田ブルク７、シネマート心斎橋 ほか
京都：京都シネマ、ワーナー・マイカルシネマズ高の原
4/25（土）〜　兵庫：三宮シネフェニックス、ＭＯＶＩＸ六甲
そのほか、全国順次公開
]]></content:encoded>
	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/150.htm">
		<title>能登の花ヨメ（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/150.htm</link>
			<description><![CDATA[神戸を舞台とした青春映画『She’s Rain』以来、実に15年振りとなる、白羽弥仁監督の劇場用長編映画第２作。北陸・能登を舞台とした郷土色豊かな人間ドラマだ。]]></description>
		<dc:date>2009-04-19T22:43:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>能登の花ヨメ,深川栄洋,山本亜紀子,穴,角川ホラー文庫,西島秀俊,粟田麗,木下あゆ美,キムラ緑子,北村有起哉,尾上寛之,大橋てつじ,永田耕一,小林且弥,田中哲司,松金よね子,谷津勲,利重剛,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[さまざまなギャップを巡る、
郷土色豊かな人間ドラマ　
&copy;「能登の花ヨメ」製作委員会
　神戸を舞台とした青春映画の佳作『She’s Rain』(1993）以来、実に15年振りとなる、白羽弥仁監督の劇場用長編映画第２作は、タイトルからも判る通り、北陸・能登を舞台とした郷土色豊かな人間ドラマだ。
&copy;「能登の花ヨメ」製作委員会
【挙式準備中のみゆきは、仕事も辞め、東京で胸弾む毎日を送っていた。しかし、そんなある日、能登で一人暮らしをしている婚約者の母・松子が足を骨折したという報せが入る。運悪く、婚約者は海外出張中。みゆきは、身の回りの世話をするため、単身、能登へと渡るのだが……】
というストーリー。
　様々なギャップを巡る作品だ。大都会・東京生まれのみゆきには、伝統的風習が息づく能登の文化になかなか馴染めないし、松子との年齢差から生じるジェネレーション・ギャップも相当なものがある。とはいえ、近く義母となる松子に知らん顔はできない。当初は、郷に入らば郷に従えとばかりに、けなげに尽くそうとするみゆきだが、擦れ違いの連続が松子との溝を深めていく。逆に松子から見れば、みゆきは料理も出来ず、近所とのつきあい方も知らない常識外れの女性と映るだろう。両者の溝が、どんどん深まっていく過程には説得力がある。
&copy;「能登の花ヨメ」製作委員会
　松子の家に頻繁に顔を見せるフジばあさんがイイ味。演じる内海桂子の、作品全体をふんわりと包み込むような抜群の助演振りは見物だ。
　クライマックスは、久方振りに復活するキリコ祭りと、みゆきの嫁入り風景の二段構え。楽しげな祝祭と、厳かな伝統儀式の対比が利いており、温かい気持ちにさせられた。全体的に、オーソドックスな演出で、奇をてらうことなどない。ベタと言えばベタな演出だが、確実丁寧な筋運びには安心させられる。地味だが、心ある良作である。
&copy;「能登の花ヨメ」製作委員会
　尚、本作は能登半島地震復興支援映画とのことである。クランク・イン直前の2007年3月25日、大地震が発生し、撮影は延期に。被災者に対して、何か出来ることはないかと考えて、急遽、脚本を作り直したという。そのため、当初の構想とは、まるで違った作品とし完成したそうだ。阪神大震災の被災者である白羽監督の心が、神戸と能登を結んだのである。
能登の花ヨメ　
http://www.notonohanayome.com/
2008年　日本　114分　配給：ゼアリズ・エンタープライズ
監督：白羽弥仁
出演：田中美里、内海桂子、甲本雅裕、池内万作、松尾貴史、平山広行、水町レイコ、松永京子、八木優希（子役）、辻口博啓（友情出演）、本田博太郎、泉ピン子、ほか
【上映スケジュール】
12/6（土）〜　大阪：第七藝術劇場→〜12/19（金）迄
京都：京都シネマ→〜12/19（金）迄
兵庫：シネカノン神戸→〜12/19（金）迄
1/17（土）〜　福岡：シネテリエ天神
にて公開
]]></content:encoded>
	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/151.htm">
		<title>能登の花ヨメ 白羽弥仁監督＆田中美里に聞く（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/151.htm</link>
			<description><![CDATA[突然の大地震によって、企画の転換を余儀なくされた『能登の花ヨメ』だが、そのことが逆にバネとなった。多くの人々の心に希望の芽を植え付けた事実に、映画の力はまだまだ健在なりと嬉しくなった。]]></description>
		<dc:date>2009-04-19T22:43:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>能登の花ヨメ,深川栄洋,山本亜紀子,穴,角川ホラー文庫,西島秀俊,粟田麗,木下あゆ美,キムラ緑子,北村有起哉,尾上寛之,大橋てつじ,永田耕一,小林且弥,田中哲司,松金よね子,谷津勲,利重剛,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[白羽弥仁監督 ＆ 主演・田中美里に聞く
作品評は前号掲載分を参照のこと
　都会育ちの元ＯＬ・みゆきが、ひょんなことから能登で花嫁修業することに。しかし、慣れない田舎での生活は、みゆきにとって何もかもが初体験。料理も出来ず、人付き合いもままならない。そんな状態に困惑する中、婚約者の母・松子との溝がどんどん深まっにて公開ていくのだが……
　能登の自然や伝統文化を背景に、ジェネレーション・ギャップ、カルチャー・ギャップなどといった様々なギャップを巡る物語が綴られる『能登の花ヨメ』。能登半島地震復興支援映画として、温かな心が込められた作品だ。
　この度、白羽弥仁監督と主演の田中美里さんが来阪し、キャンペーンを行った。和気藹々の雰囲気の中で行われた合同インタビューの模様をお伝えする。
※　　※
――― まず、田中美里さんにお尋ねします。本作では、泉ピン子さん、内海桂子さんという大御所２人との共演でしたが、いかがでしたか？
田中　　とても緊張しましたが、面白かったです。ピン子さんとは初めての共演で、「ちょっと怖いかも……」と思っていました。能登の家を訪ねるシーンで初めてお会いしたのですが、みゆきの抱える緊張と私の緊張が重なって、作品に表れていると思います。現場ではピン子さんに色々教えていただいて、楽しく撮影が進んでいきました。そんな中、内海師匠がピン子さんに「ピンちゃん、それは駄目でしょう」と言っていらっしゃるのを見て、「泉ピン子さんに、ピンちゃんと言える人がいるんだ」と驚きました（笑)。
――― 内海師匠とピン子さんは以前からのお知り合いなのでしょうか？
白羽　　なんでも、浪曲師だった泉ピン子さんのお父さんのお知り合いだったそうで、ピン子さんが幼い頃から知っているそうです。
――― メインとなる3人の俳優さんに対しての演出はどのように？
白羽　　泉ピン子さんは、皆さんも御存知のように色々な引き出しを持った女優さんで、どんな要求にも見事に応えてくれます。その中で、今回は今までにない役をやっていただこうと考えました。感情を表に出さず、ポーカーフェイスで通してもらい、世間がピン子さんに対して抱いているイメージを覆してもらおうというわけです。現場では「淡々と」を合言葉にしていました。内海桂子師匠は86歳ですが、そのお歳を感じさせません。とても元気でパワフルな方です。しかし、今回はほとんどセリフがない寡黙な役柄でしたから、師匠にとってはチャレンジだったと思いますね。と言っても、サービス精神旺盛な方ですから、撮影が進んでいくと抑えきれずにアドリブを繰り出してしまう。芸人魂ですね。そして、それがとても面白い。だからこちらも思わず笑ってしまうんですが、そこでふと我に返って「いけない、いけない」と（笑)。「師匠、それは止めて下さい」とお願いしました。師匠は「芸人に喋るなだなんて、酷だ、いじめだ（笑)」と仰っていましたが、この作品には地震というファクターがありますから、あまりアドリブに流れてしまうといけませんから。田中美里さんに関しては、能登という見知らぬ土地で、色々なことに戸惑いながら障害をはねのけていく役柄ですから、常に明るく強く前向きに行こうと。
&copy;「能登の花ヨメ」製作委員会
――― 田中さんとみゆきに共通する部分はどこでしょう？
田中　　めげないところですね。色々考えるけど、めげずに一歩前に進もうと考えるので。ただ、みゆきほどには強くなれないかも（笑)。能登の花嫁になるのは相当勇気がいりますから、あそこに行けるかなと考えると躊躇してしまうかもしれません。それは彼氏をどれだけ好きかということにもよるかなって（笑)。私は金沢の生まれなので、能登の田舎暮らしには慣れてますし、対応できると思うんですけど、鯛を捌くシーンで「ダメかも……」と（笑)。撮影前に鯛のおろし方を教えてもらったのに……ピン子さんはスルスルおろしていたのに、私は出来なくて、「ああ、私には能登の花嫁は無理だなあ」と思いました。
――― 田中さんのお料理の腕前は？
田中　　好きですけど、腕前の方はどうでしょうか？　見ていると危なっかしく感じるらしくって（笑)。調味料をドバドバと入れるシーンがありますが、あれは監督のアイデアです。
――― 作中の方言は実際のものですね？
田中　　ええ。地元の方が聞いても違和感の無い自然なものになっていると思います。
白羽　　皆が鍋を囲むシーンでは、田中さんが周囲につられて訛ってしまったり（笑)。
田中　　普段は訛りを指摘されて直すことが多いんですけど、今回は逆でした。地元が舞台の作品なので、初めて金沢弁を披露できると思ったんですけど、東京生まれの東京育ちという役柄だったので……（笑)。
――― 地元の方が大変歓迎して下さったそうですね？
田中　　そうなんです。震災後半年で撮影に入ったのですが、そんな大変な時にドヤドヤと押しかけていいのかなと思っていました。けれど、とても応援して下さって。皆さんが一体となって楽しんでいるという感じでした。人間って強いなあと感動しましたね。
白羽　　特に女性の方々のパワーが凄かったです。能登には“能登のとと楽”という言葉があって、女の人が魚を捕ったり、野菜を育てたりして、全部引き受けている。女性がビックリするくらい働き者なんですよ。
――― 能登の伝統的なお祭りである“キリコ祭り”が復活するシーンが印象的でした。
白羽　　若い担ぎ手がいなくて、もうお祭りができないんです。今回、20年振りだということで、とても喜んで下さいました。
田中　　盛り上がりすぎて、皆さん、昼間からもうベロンベロン（笑)。「夜から撮影なのに大丈夫なのかな？」って（笑)。
白羽　　あのお祭りは昼間から飲んで、夜にキリコを担いで、朝まで騒ぐというお祭りなんですよ。
田中　　私も「飲め！　飲め!!」って言われて、「撮影がありますから」とお断りしたんですけど、飲んでおいたら良かったかなって（笑)。お年寄りの方々が「久し振りにキリコを見た」って、とても喜んで下さったのが嬉しかったです。
――― この作品は、元々、地元からの要請を受けての企画だそうですね？
白羽　　ええ、そうです。ただ、要請というほど力強いものではなくて、「観光客が減っているから、何かできないか？」という感じでした。そして、準備中に盛り上がっていったのですが、撮影直前に地震が起きて。そこで地元の方も含めて「何かしなくては！」という想いが強くなっていったんです。
――― それだけ地震の打撃が大きかったということですね？　そのことが、この作品への期待につながったと。ある意味、大きなプレッシャーだったのでは？
白羽　　映画はプレッシャーがあった方がいいんです。力になりますからね。撮影が始まったら、毎日、夜食の差し入れが届くんです。おにぎりや牡蠣フライが山盛りになっていて。こんなに良くしてもらって、地元の方が温かく支えてくれました。皆さんの期待の大きさを感じましたね。震災の前後の姿は、美しい景色とのギャップもあり、心が痛みました。今回、撮影は35ミリのパナビジョン。最近では減っているフィルム撮影です。大きい画面できちんと見せられるように、敢えてそうしました。
――― 映画の花嫁行列の風習は能登独特のものですか？　また、あの風習は今も残っているのでしょうか？
白羽　　あの儀式は能登独特のものです。訪ねる先々に縄が張ってありますが、あの縄張りはこれから花嫁を待ち受ける困難の象徴なんです。ご祝儀を渡すと、その縄を切って通してくれるというものですが、能登以外では見ませんね。めっきり減っていますが、現在でも時折行われているようです。
――― 花嫁衣装を着られていかがでしたか？
本田博士太郎・筆
田中　　花嫁衣装を着る役は何度も経験があるのですが、今回は特別でした。神秘的な能登という場所で地元の方と密に過ごす内に、本当に親しくなっていきましたから。皆が集まっている隣の部屋で着付けてもらって、戸を開けた途端に皆が「わーーーっ！」って。花嫁行列のシーンでも、エキストラの皆さんが「おめでとう、おめでとう！」と声を掛けて下さったので「本当にここからお嫁に行くんだ」と錯覚するほどでした。「美里ちゃん、おめでとう！」と仰るので、「気持ちはそのままで『みゆきちゃん』って呼んで下さいね」という一幕もありました（笑)。
白羽　　着付けの先生も能登出身で、とても張り切って下さいました。
田中美里さんは、映画だとゴジラ映画や『黒い家』『世界の中心で愛を叫ぶ。』など、メジャーの娯楽映画の印象が強いのですが、映画初出演は『一本の手』という自主上映作品です。
田中　　そうです、そうです。福祉映画です。
デビュー作が福祉映画。そして、本作にも高齢化社会の問題を含んでいますね。また、７年前の主演作『みすゞ』は、日本ならではの作品で、これも本作に繋がる部分があります。メジャーの娯楽映画に出演される一方で、こういった作品にも意識して出演されているように思うのですが、いかがですか？
田中　　いえ。特に作品の大きい小さいで選んでいるわけではないんです。どこか一行でも「面白そうだな」と感じたら出ようというスタンスですね。
なるほど。本作は、７年ぶりの映画主演作。しかも地元である石川県を舞台にした作品ということで、田中さんにとっても特別な作品になったのではないかと思いますが、いかがですか？
田中　　完成披露上映の時に、地元の方が映画に向かって大きな声で喋りかけているのを見て感動しました。これだけ、人間の心を動かせる仕事をしているんだ、役に立てるんだ、と感動しましたし、女優という仕事に誇りを持てました。映画によって、何かが変わるかもしれない。私は凄い仕事をしているんじゃないかなって。この仕事をやめちゃいけないと、心の底から思いましたね。本当、これからの励みになりました。
※　　※
　突然の大地震によって、企画の転換を余儀なくされた『能登の花ヨメ』だが、そのことが逆にバネとなった。この作品が、被災者の方々に大きな希望を与えたことは、御二人のお話からも明らかだ。同様に、作り手側も、この作品の製作を通じて、大切な心を得たという。思えば、阪神大震災の被災者を勇気付けたのが、神戸の映画館で無料上映された寅さんやドラえもんであった。本作も、多くの人々の心に希望の芽を植え付けることだろう。この事実に、映画の力はまだまだ健在なりと嬉しくなったものである。
※　　※
　さて、次回の銀幕ナビゲーションは、普段とは趣向を変えてお正月映画おすすめガイドをお送りする予定。乞う、御期待！
能登の花ヨメ　
http://www.notonohanayome.com/
2008年　日本　114分　配給：ゼアリズ・エンタープライズ
監督：白羽弥仁
出演：田中美里、内海桂子、甲本雅裕、池内万作、松尾貴史、平山広行、水町レイコ、松永京子、八木優希（子役）、辻口博啓（友情出演）、本田博太郎、泉ピン子、ほか
【上映スケジュール】
12/6（土）〜
大阪：第七藝術劇場→〜12/19（金）迄
京都：京都シネマ→〜12/19（金）迄
兵庫：シネカノン神戸→〜12/19（金）迄
1/17（土）〜　福岡：シネテリエ天神
にて公開
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	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/158.htm">
		<title>大阪アジアン映画祭から得たもの（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/158.htm</link>
			<description><![CDATA[厳しい検閲が存在している国でも映画は作られている。自国で上映出来る見込みが限りなく低くても、映画を撮る人々が世界中にいる。この力を“映画力”と呼ぼう。]]></description>
		<dc:date>2009-04-19T22:43:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>HTM</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[大阪アジアン映画祭から得たもの 　
　締め切りギリギリにこの原稿を書いている。
　この4日間は大阪アジアン映画祭2009と通常の一般劇場公開作品の取材が重なって、てんやわんやだった。つい先ほど、全ての取材が終わってホッと一息といったところだ。まだ、取材した内容を原稿にまとめるという作業が残っていて、それはそれで決して楽な作業ではないのだけれど、まあ嵐は過ぎたという感がある。
　ただ、それにしても映画を観ていない。いや、全く観ていないというわけではないのだが、取材する作品を鑑賞するのが精一杯。この項でタイミング良く御紹介出来る作品が無いのである。よって、新作映画の紹介は来週までお待ち頂きたい。いやはやなんとも、申し訳ない限りである。
　
　といったところで、今回は大阪アジアン映画祭と、その関連企画の取材から得た雑感について書くことにする。
　大阪アジアン映画祭は、“見たことのないアジア映画”がコンセプト。オープニング作品に『マッハ！』や『トム・ヤム・クン！』のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督最新作『チョコレート・ファイター』?荅比?襦???????（←映画史上最強のアクション・ヒロイン映画である。面白い！　5/23〜全国ロードショー）を、クロージング作品に『女帝［エンペラー］』『戦場のレクイエム』のフォン・シャオガン監督最新作『誠実なおつきあいができる方のみ』と、映画ファンには名の知れた監督の作品が選ばれたが、それ以外は、このコンセプト通りのセレクションとなった。
　特に、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアの映画を観る機会は、世界で最も多くの国々から映画を輸入・公開している日本においても少なく、貴重な機会である。筆者としても、これらの国々の作品を鑑賞したことは少ない。そのため、取材に向けて各国の映画史や、映画の現状を調べてみた。これが思った以上に大変な作業で難儀したが、実に有意義であった。
　タイで初めて映画館経営を始めたのが日本人であることや、台湾に映画を紹介したのが日本人であることを知った時は、日本人であることを誇りに思えた反面、日本占領下のインドネシアで、時の日本政府が現地労働者に強いた過酷な労働状況を描いた『Romusha（労務者）』（1973）の公開に、日本大使館や現地の企業が難色を示し、圧力によって公開中止に追い込んだという事実を知った時はやりきれない気持ちにさせられたものだ。恥ずかしい限りである。
　政治が映画の公開・上映を妨害するケースは多くあり、現在でも中国やインドネシアなど、検閲の厳しい国は多い。昨年、日本でもドキュメンタリー映画『靖国　YASUKUNI』が大きな話題を振りまいたが、あれはあくまで異例の事態だった。
　そこで、「常に厳しい検閲が存在している国であっても映画は作られているのだ！」という驚きを孕んだ頼もしさが胸に湧き上がってくる。自国で上映出来る見込みが限りなく低くても、映画を撮る人々が世界中にいるのだ。なぜか？　“映画”という表現がそれだけの力を持っているからである。この力を“映画力”と呼ぼう。
　その“映画力”の持ち主が、言語や文化の壁を越えて一同に介した討論会＝アジアン・ミーティングも大変興味深い内容だったし、個々の作品もそれぞれの面白さや感動に満ちており、我が映画への興味はこれまで以上に高まっている。
　映画を通じて、私たちは色々なことを知ることができる。映画環境に恵まれた日本の映画ファンは幸せだ。その幸せな環境を存分に活かしていただきたいと願うばかりである。
]]></content:encoded>
	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/159.htm">
		<title>ドキュメンタリー百花繚乱（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/159.htm</link>
			<description><![CDATA[毎週のようにドキュメンタリー映画の新作が封切られている。社会派作品もあれば、娯楽作品もあり、偉人伝もあれば、セルフ・ドキュメンタリーもある。今回は、現在公開中or近日公開となるドキュメンタリー映画の中から、おすすめの作品を幾つかピックアップして御紹介しよう。]]></description>
		<dc:date>2009-04-19T22:43:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>マリア・カラスの真実,ルキーノ・ヴィスコンティ,ピエル・パオロ・パゾリーニ,グレース・ケリー,ジャン・コクトー,小三治,ナージャの村,アレクセイと泉,バオバブの記憶,セネガル,遭難フリーター,ザ・リング２,中田秀夫,ハリウッド監督学入門,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[ドキュメンタリーが面白い！ 　
『マリア・カラスの真実』&copy;Publifoto-OLYCO
&nbsp;
『小三治』&copy;青木信二
&nbsp;
『バオバブの記憶』
&nbsp;
『遭難フリーター』&copy;2008．Manabe
Syohei
&nbsp;
『ハリウッド監督学入門』
&nbsp;
　2000年代に突入した途端、映画界にドキュメンタリー・ブームが訪れた。一昔前には考えられなかったことだが、今や、毎週のようにドキュメンタリー映画の新作があちこちの映画館で封切られている。ブームの火付け役として、まず思い浮かぶのは、『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』で世界的に注目されたマイケル・ムーア監督だ。政権批判や社会問題を突撃取材スタイルで扱い、スキャンダラスかつセンセーショナルな話題を振りまいた彼に、映画ファン以外の層も関心を寄せた。その一方で、『WATARIDORI』『ディープ・ブルー』『皇帝ペンギン』といったネイチャー・ドキュメンタリーも人気を博し、こちらも、広く受け入れられて大ヒットした。
　以後、ドキュメンタリー映画が続々と封切られるようになったが、マサラ映画（インド娯楽映画）ブームや、韓流ブームのような俄かブームに終わらず、しっかりと映画興行界に根を張ることが出来たのは、その裾野の広さゆえであろう。マサラ映画も、韓流も、共に似通った作品ばかりを怒涛の勢いで垂れ流した結果、供給過多に陥り、ブームはあっけなく終焉を迎えたが、ドキュメンタリー・ブームは息が長そうだ。今や、恒常的に需要のある一大ジャンルとして、確固たる市場を開拓し得たように思う。
　公開されるドキュメンタリー映画をズラッと並べてみると、思った以上にバラエティに富んでいることがわかるはずだ。社会派作品もあれば、娯楽作品もあり、偉人伝もあれば、セルフ・ドキュメンタリーもある。まるで万華鏡のように多彩なラインナップは、コンスタントに鑑賞を続けても飽きることがない。
　といったところで、今回は、現在公開中or近日公開となるドキュメンタリー映画の中から、おすすめの作品を幾つかピックアップして御紹介しよう。。
『マリア・カラスの真実』は、タイトルの通り、不世出の歌姫マリア・カラスの生涯に迫った人物ドキュメンタリー。死後三十余年を経て尚、その輝きは些かも鈍ることなく世界中の人々を魅了し続けている。言わば、永遠のカリスマだ。そんなマリア・カラスの“真実”となれば、興味津々である。
　貴重なアーカイヴ映像を軸に検証していくというアプローチが面白い。淡々とした客観的な語り口が、波乱に満ちた劇的な人生を、より鮮明に浮き上がらせていく。栄光とその裏に潜むドラマは、さながら光と影のよう。マリア・カラスがスターとして頂点を極めた時、彼女が夢見た女性としての幸せは瓦解し、やがて女性としての不幸がスターとしての己を引きずり落とすこととなった。スターと女性という２つの顔を両立できなかった不器用さが人間らしさを喚起する。天賦の才と絶やさぬ努力によって手に入れた栄光と、その先に待ち受けていた悲哀のコントラストが切ない。ここで胸に迫るのは、一人間としてのマリア・カラスである。愛人関係にあった海運王オナシスの映像は、彼女のファンであれば必見。また、ルキーノ・ヴィスコンティ、ピエル・パオロ・パゾリーニ、グレース・ケリー、ジャン・コクトーといった往年の大監督・大女優の登場は、映画ファンにとってもこたえられないものがある。全編を彩る歌声も素晴らしい。
　落語ファンはもちろん、そうでない方にも是非御覧頂きたい秀作が『小三治』。噺家・10代目柳家小三治に密着した味わい深い逸品だ。てっきり芸道ドキュメンタリーだとばかり思っていたが、これがなんと人間の生き方や心の在り方を説いた豊穣な人間ドキュメンタリーだった。
　江戸落語界きっての名門・柳派において、長らく中堅どころと目されていた“小三治”の名跡（みょうせき）も今や立派な大看板となったが、これは一重に当代の努力によるものだ。地道に培われた話芸には、江戸前独特のカラリとした気風と、無理に笑わせようとしない潔さが窺える。近年は、そこに年輪による柔らかさが加わって、更に魅力を増している。紫綬褒章＆放送演芸大賞受賞の肩書きは、決して伊達ではない。真摯なプロ意識が隅々まで行き渡った高座の緊張感と、客席に溢れる明るい笑い声のコントラスト。これこそ、名人のなせる技である。
　密着ドキュメント形式の本作は、奇を衒うことなく正攻法に徹した演出が心地良い。難解さとは無縁の判りやすさが、間口の広さに繋がっているのもうれしいところ。
　被写体である柳家小三治がポツポツと繰り出す言葉の、その一つ一つに教訓が詰まっている。そこから学び取れるものは多く、“人生の全てが落語に出る”という信条は、本作でも揺らぐことはない。真打昇進となった愛弟子・柳家三三を、厳しさと優しさを共に宿した視線で見つめつつ、芸人として最も大切なのは“見ること”だと語る小三治。それはつまり、師匠や兄弟子の生き方を見つめ、そこから正しい心を学び取るということだ。これは芸人に限った話ではない。全ての人の心に響く作品だ。
『ナージャの村』『アレクセイと泉』の本橋成一監督最新作『バオバブの記憶』は、アフリカ・セネガルの小さな村を舞台に、人間文明の発達と自然破壊の関係性を見つめた作品だ。
　樹齢2000年を超えるものまであるという長寿の樹・バオバブと人間が共生する姿を見つめている。写真家である本橋監督は、35年前にバオバブと出会い、取材を続けてきたという。本作で、数十年越しの願いが叶ったというわけだ。本橋監督は、取材で訪れる度に、精霊が宿るといわれるバオバブの樹に向かって語りかけてきたという。
「願えば叶うんですね」
　決して驕らず。決して腐らず。本橋監督はずっと願い続けてきた。その姿に、バオバブの精霊も感動して、手を貸してくれたに違いない。本橋監督の優しい視線と柔らかい口調がそのまま作品に表れている。押し付けがましさなんて微塵もない。慈愛に満ちた語り口が心地良く、映像が心にスーっと染みてくる。ずっと大事にしたい作品だ。
『遭難フリーター』は、23歳の若者が借金返済のためにキャノンの工場で派遣社員として働く様を捉えたセルフ･ドキュメンタリー。前半、なんともグダグダな生き様が展開されてゲンナリしかけるが、時が進むにつれて映画が走り出す。報道番組などは＜イマドキの若者が派遣社員の実態を描いた映画！＞とかなんだとか、いかにも社会派作品であるかのように喧伝しているが、違う。これはちっぽけな青春映画だ。そのちっぽけさにイライラしたりもするけれど、それだけに愛らしさもひとしおである。
『ザ・リング２』でハリウッド監督デビューを果たした中田秀夫が、日本とハリウッドでの映画製作の違いを、体験に基づいて綴った異色作が『ハリウッド監督学入門』。インタビュー中心の構成で、新味はないが、映画好きにはたまらない1本だ。一般的にはホラー監督というイメージが強いだろうが、実はドキュメンタリーこそがライフワーク。インタビュー映像を中心とした構成に新味はないが、とてもわかりやすいもの。慣れないハリウッドでの生活で溜まったフラストレーションを、愚痴としてではなく、前向きに活かして見事だ。佳作である。
　さて、今回はここまで。次週は『ハリウッド監督学入門』の中田秀夫監督にインタビュー取材した模様をお伝えします。
●『マリア・カラスの真実』（原題『CALLAS ASSOLUTA』）
2007年　フランス　98分　配給：セテラ・インターナショナル＋マクザム
監督・脚本：フィリップ・コーリー
出演：マリア・カラス、アリストテレス・オナシス、ルキーノ・ヴィスコンティ、ピエル・パオロ・パゾリーニ、グレース・ケリー、ジャン・コクトー、ジャクリーン・ケネディ
ほか
【上映スケジュール】
公開中　　　　 東京：ユーロスペース
4月4日（土）〜　大阪：テアトル梅田
4月下旬予定　　 京都：京都みなみ会館ほか
順次公開　　 　 兵庫：神戸アートビレッジセンター
そのほか、全国順次公開
【公式HP】→http://www.cetera.co.jp/callas/
●『小三治』
2009年　日本　104分　配給：ヒポコミュニケーションズ+オフィスシマ
監督：康宇政
語り：梅沢昌代
出演：柳家小三治、入船亭扇橋、柳屋三三、立川志の輔、桂米朝 ほか
【上映スケジュール】
公開中　　　　　　 東京：ポレポレ東中野
4月4日（土）〜　 東京：シネマート六本木
5月9日（土）〜　 京都：京都みなみ会館
5月23日（土）〜　大阪：第七藝術劇場
順次公開　　　　　 兵庫：神戸アートビレッジセンター
そのほか、全国順次公開
【公式HP】→http://cinema-kosanji.com/
●『バオバブの記憶』
2008年　日本　102分　配給：サスナフィルム+ポレポレタイムズ社
監督：本橋成一
語り：橋爪功
音楽：トベタ・バジュン
【上映スケジュール】
公開中　　　　　　 　　　東京：ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラム
4月18日（土）〜　　　　大阪：第七藝術劇場
5月9＆10日（土・日） 神奈川：ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい
5月9日（土）〜　 　　　愛知：名古屋シネマスコーレ
順次公開　　　　　 　　　京都：京都シネマ
順次公開　　　　　 　　　兵庫：神戸アートビレッジセンター
そのほか、全国順次公開
【公式HP】→http://baobab.polepoletimes.jp/
●『ハリウッド監督学入門』（原題『FOREIGN FILMMAKERS’ GUIDE TO HOLLYWOOD』）
2008年　日本　73分　配給：ビターズ・エンド
監督：中田秀夫
撮影・録音・ライン・プロデューサー：ジェニファー・フカサワ
音楽：川井憲次
【上映スケジュール】
公開中　　　　　　 東京：シアター・イメージフォーラム
5月16日（土）〜　大阪：第七藝術劇場
順次公開　　　　　 京都：京都シネマ
順次公開　　 　　　兵庫：神戸アートビレッジセンター
そのほか、全国順次公開
【公式HP】→http://www.bitters.co.jp/hollywood/
●『遭難フリーター』
★山形国際ドキュメンタリー映画祭2007　ニュードックスジャパン招待作品
★香港国際映画祭2008招待作品
★ロンドン・レインダンス映画祭招待作品
2007年　日本　67分　配給：バイオタイド
監督・出演：岩淵弘樹
プロデューサー：土屋豊
アドバイザー：雨宮処凛
挿入曲：豊田道倫 『東京ファッカーズ』
エンディング曲：曽我部恵一 『WINDY』
メインヴィジュアル・イラスト：真鍋昌平（『闇金ウシジマくん』 週刊ビッグコミックスピリッツ連載）
【上映スケジュール】
公開中　　　　　　 東京：ユーロスペース
4月11日（土）〜　大阪：シネマート心斎橋
順次公開　　　　　 京都：京都みなみ会館
そのほか、全国順次公開
【公式HP】→http://www.sounan.info/
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	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/atom.xml">
		<title>銀幕ナビゲーション | ウエブ電藝</title>
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		<dc:date>2009-04-05T22:42:48+09:00</dc:date>
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		<title>銀幕ナビゲーション | ウエブ電藝</title>
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		<title>銀幕ナビゲーション | ウエブ電藝</title>
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			<description><![CDATA[Sat, 4 Apr 2009 18:22:50 +0900]]></description>
		<dc:date>2009-04-05T22:42:48+09:00</dc:date>
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		<content:encoded><![CDATA[Sat, 4 Apr 2009 18:22:50 +0900
]]></content:encoded>
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	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/155.htm">
		<title>７つの贈り物（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/155.htm</link>
			<description><![CDATA[ただ漫然と観るだけでは本作の深さは理解できない。“考える”ことで初めて本作の全容が明らかになって来る。映画と向き合い、映画と対話すること。その豊かさが本作にはある。]]></description>
		<dc:date>2009-04-05T22:41:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>７つの贈り物,ガブリエレ・ムッチーノ,ウィル・スミス,ロザリオ・ドーソン,ウディ・ハレルソン,バリー・ペッパー,マイケル・イーリー,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[心の目で観て欲しい秀作 　
配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
　世界中で大ヒットを記録した『幸せのちから』(2006）のガブリエレ・ムッチーノ監督とウィル・スミスが再び手を組んだ感動のヒューマン・ドラマ。
【心に深い傷を抱えた男ベン・トーマス（ウィル・スミス）は“ある計画”を進めていた。７人の見知らぬ他人に、彼らの人生を変える贈り物渡そうというのだ。ただし、誰でも良いというわけではない。ベンは、彼らがその贈り物にふさわしい条件を満たしているかどうかを見極めるため、正体を隠して調査を始める】
というストーリー。
　計画の目的とは？
　贈り物の中身は？
　なぜ７人でなければいけないのか？
　贈り物にふさわしい条件とは？
　ベンが抱える心の傷の原因は？
　このように、本作には様々な謎が散りばめられている。それらが次第に明らかになっていく過程には謎解きというミステリーの面白さがある。
配給：ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント
　しかし、本作は賛否両論を巻き起こすことだろう。主人公の生き方に対して反発を感じる方も多いだろうし、判りやすい作品でもないからだ。そのため、誤解が生じる可能性が大いにある。
　重要なのはテーマだ。観客が目にするのは、あくまで“ある一人の男の人生＝一つのケース”に過ぎず、そして本作は、その是非を問うものではない。本作のテーマは、ベン・トーマスという男の行動・言動のその先にある。
　ある一組の父子を巡るハート・ウォーミングな物語だった前作『幸せのちから』は、物語の起点が“失業による貧困”という目に見える問題であった。そのため、ただ“観る”だけでテーマをすんなりと理解することができた。その点、大変判りやすい作品であったと言える。しかし、『７つの贈り物』は、物語の起点が“心の傷（トラウマ)”という目に見えない問題である。そのため、ただ“観る”だけではテーマが掴めない。本作がスクリーンに映し出す状況や登場人物のセリフは、言わばジグゾー・パズルのピースである。そのパズルを完成させるためには“観る”以外にもう一つ、“考える”という作業が必要となって来る。
配給：ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント
　近年、画やセリフですべてを語ってしまう映画が多過ぎるように感じる。判り易いのは結構だが、不自然な描写やセリフで一から十までを説明されると、観客の自由度が低くなってしまう。重要なのは、その画やセリフが作品にとって必要であるかどうかであって、過剰な説明は蛇足なのだ。
　その点、本作には不要な描写がない。そのため、一見すると起伏に乏しく淡々とした作品に見えるが、決してそんなことはない。登場人物の行動や言動について思いを巡らせることで、初めてその根底にあるドラマが浮き上がってくるのだ。ただ漫然と観るだけでは本作の深さは理解できない。“考える”ことで初めて本作の全容が明らかになって来る。映画と向き合い、映画と対話すること。その豊かさが本作にはある。
　ただし、この作品は、キリスト教に根ざした物語であるため、日本では正しく理解されるのはなかなか難しいだろう。そのため、多くは語らないが、重要なポイントだけ明かしておきたい。
配給：ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント
　ベン・トーマスに投影されているのはキリストだ。本作は“贖罪”についての物語であり、ベンが歩むのは、ローマ総督ピラトの官邸から十字架ゴルゴダの丘に至る道のり・ヴィア・ドロローサ（＝悲しみの道）であり、キリストが背負った巨大な十字架と茨の冠は、ベンの心の中で彼を苦しめているのだ。
　ベンとエミリー（ロザリオ・ドーソン）とのラブ・ストーリーに傾き過ぎたため、“７”という数字が少々ぼやけてしまったのが惜しいが、ガブリエレ・ムッチーノ監督の丹精で上品な演出と、ウィル・スミスの心を込めた熱演が見もの。ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソンといった演技派俳優のサポート振りも素晴らしい。
心の目でご覧いただきたい秀作だ。
７つの贈り物　
http://www.sonypictures.jp/movies/sevenpounds/
2008年　アメリカ　123分　配給：ソニー・
ピクチャーズ エンタテインメント
監督：ガブリエレ・ムッチーノ
出演：ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソン、バリー・ペッパー、マイケル・イーリー ほか
【上映スケジュール】
2/21（土）〜　
東京：丸の内ピカデリー、渋谷シネパレス、
新宿ピカデリー、新宿ジョイシネマ、新宿
バルト９ ほか
大阪：梅田ピカデリー、梅田ブルク７、TOHO
シネマズ梅田、なんばパークスシネマ、TOHO
シネマズなんば　ほか
京都：MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、イオンシネマズ久御山、ワーナー・マイカル・シネマズ高の原
兵庫：神戸国際松竹、MOVIX六甲、109シネマズHAT神戸、OSシネマズミント神戸 ほか
ほか、全国一斉ロードショー
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	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/156.htm">
		<title>『テンロクの恋人』＋福間健二監督トークイベント（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/156.htm</link>
			<description><![CDATA[ただ漫然と観るだけでは本作の深さは理解できない。“考える”ことで初めて本作の全容が明らかになって来る。映画と向き合い、映画と対話すること。その豊かさが本作にはある。]]></description>
		<dc:date>2009-04-05T22:41:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>『テンロクの恋人』＋福間健二監督トークイベント,ガブリエレ・ムッチーノ,ウィル・スミス,ロザリオ・ドーソン,ウディ・ハレルソン,バリー・ペッパー,マイケル・イーリー,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[テンロク・ムービー・プロジェクト製作映画
『テンロクの恋人』第１話＋第２話 　
　昨年夏から、大阪天神橋６丁目を舞台にしたインディーズ・ムービー製作プロジェクト＝テンロク・ムービー・プロジェクトに参加しています。市民参加型のユニットで、地域映画として注目を集め、産経新聞や大阪日日新聞などで御紹介いただきました。
　15分×4本の連作短編映画となる予定で、現在、第2話まで完成しています。HP＆コミュニティあります。覗いてみてください。
・公式HP→http://tenrokuhunter.tuzikaze.com/
・mixiコミュニティ→http://mixi.jp/view_community.pl?id=3197837
・第1話「こんにちはテンロク」 ・第2話「テンコ誘拐」
　そんな手作り映画『テンロクの恋人』ですが、なんとこの度、劇場公開が決定しました!!　
　3月〜4月にかけて、大阪は中崎町・プラネット+１＆九条・シネ・ヌーヴォXで開催される自主映画の祭典【シネ・ドライヴ2009】内にて3回上映！　また、『テンロクの恋人』助監督を務める吉岡研二さんの監督作品も上映となります。こちらは2回上映！
　★『テンロクの恋人』第1話＆2話上映スケジュール
　・3/10(火) 17:00〜　中崎町・プラネット＋１
　・3/15(日) 15:00〜　九　条・シネヌーヴォＸ
　・3/21(土) 11:00〜　中崎町・プラネット＋１
　
　★『焦がれる不器用な眼差し』上映スケジュール
　・3/ 8(日) 12:30〜　中崎町・プラネット＋１
　・3/23(月) 17:00〜　九　条・シネヌーヴォＸ
　
　【シネ・ドライヴ2009 HP】http://www.planetplusone.com/cinetlive/2009/
　
　【会場HP】
　・中崎町・プラネット＋１→http://www.planetplusone.com/
　・九条・シネヌーヴォＸ　http://www.cinenouveau.com/index2.html
　※料金は当日1,000円　前売3プロ2,400円　7プロ4,900円
　(チケットぴあ、ファミリーマートにて取り扱い中です。Pコード:460−565)
第２回 銀幕舎 映画を考える会　
映画『岡山の娘』公開記念
福間健二監督トークイベント　
　１ヶ月に1〜2回、大阪のブックカフェ　ワイルドバンチにて映画イベントの司会を担当しているのですが、3/8（日）に、ゲストをお招きしてのトークイベントを行いますので告知させて下さい。最新作『岡山の娘』の大阪公開（3/7〜3/13　第七藝術劇場にて一週間限定レイトショー　公式HP→http://d-mc.ne.jp/blog/musume/）に併せて、監督の福間健二が来阪。この、またとない絶好の機会に、御本人をお迎えしてのトークイベント＆伝説の自主映画『青春伝説序論』上映会を開催します。詩人としても一流の福間健二が紡ぐ、世界と映画への新しいヴィジョンを目撃してみませんか？
　【ゲスト】福間健二(映画監督×詩人×映画評論家)
　【主宰＆対談者】高瀬進（銀幕舎）
　【司会・配布資料作成】喜多匡希（映画ライター）
　【VTR参考上映】『青春伝説序論』(1969年40分)
　　　　　　　　　　監督・脚本：福間健二
　　　　　　　　　　撮影：高間賢治
　　　　　　　　　　出演：長谷川隆志、林いづみ
　
　日程・2009年3月8日（日）
　会場・ブックカフェ ワイルドバンチ（http://bcwildbunch.com/）
　開場・14：45　開演・15：00　終演・17：00（予定）
　料金・1,500円（別途 1ドリンクをご注文ください）
　ご予約電話・FAX番号　06-4800-4900
　メールでのご予約はbcwildbunch@ybb.ne.jp
まで
]]></content:encoded>
	</item>
	<item rdf:about="http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/157.htm">
		<title>へばの（銀ナビ）- 文芸マガジン【ウエブ電藝】</title>
		<link>http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/157.htm</link>
			<description><![CDATA[核燃料再処理工場を擁することで有名な青森県六ヶ所村を舞台に、一組の男女が繰り広げる狂おしいまでの愛の彷徨を描いた意欲作。2006年に発生した工場での内部被曝事故に着想を得ているが、決していたずらな作品ではない。ここには無名の監督による紛う事なき表現がある。]]></description>
		<dc:date>2009-04-04T18:14:00+09:00</dc:date>
		<dc:subject>へばの,カイロ国際映画祭,International competition for Digital Feature Films,シルバー・アワード,ロッテルダム国際映画祭,Bright Future部門,team JUDAS,木村文洋,ぶんよう,西山真来,長谷川等v工藤佳子,吉岡睦雄,映画</dc:subject>
		<content:encoded><![CDATA[作り手は観客を生み出す努力をしろ！　
そう、『へばの』のように!!　
　第81回アカデミー賞授賞式が行われ、予想のほとんどが外れて赤っ恥の筆者である。まったく恥ずかしい限りであるが、外れてしまったものは仕方が無いと半ば開き直ることにしたい。前進あるのみである。
　それにしても忙しい。“貧乏暇なし”とはよくいったもので、時間が幾らあっても足りない。従来の、「新作映画を鑑賞して映画評を書く」のに加え、最近ではインタビュー取材も増えた。そこに、毎月一度の映画イベント主宰や自主映画製作への参加、ラジオのレギュラー出演が加わり、実に慌しい。更に、先週末から【シネ・ドライブ2009】が開幕し、今週末には【大阪アジアン映画祭2009】が開幕、おまけに来週末には【おおさかシネマフェスティバル】も開催される。いずれも取材することになっており、今はその準備に追われている。
　外国人監督の取材に向けて、英語字幕のＤＶＤ（日本語字幕なし）を鑑賞し、英語資料を読む。ベテランの映画記者ならば何のことはないのだろうが、こちらはまだ駆け出しの身。初めてのことばかりで、時間ばかりがかかってしまう。能率が悪い。そういった中、インディーズ映画の祭典である【シネ・ドライブ2009】には、筆者が製作に関わった作品も参加しており、その他、友人・知人が関わっている作品も数多く上映される。そのため、横のつながりを活かして、紹介・宣伝の協力を募るなどしている。初めてづくしの戸惑いの中、通常の新作試写に足を運ぶ時間がなかなかとれず、青息吐息といった有様……
　とまあ、こういった目まぐるしい状況の中、合間を縫ってこの原稿を認めているわけだ。忙しさの中で、時折ふと逃げ出したくなってしまうほどだが、そうしないのは一重に映画が好きだからである。好きでなければ、とても出来ない。
　そんな中、先日、常日頃から漠然と抱えていた意識がブワっと立ち上がってきた。それは【興行に向けて、作り手は何をしているのだ！？】という腹立たしさを孕んだ疑問である。作品の宣伝において、作り手の姿が見えてこないのだ。全国ロードショーの作品ならまだしも、そうではない作品にその傾向は顕著である。
　映画が観客に届くまでには、大きく分けて４つの行程がある。【企画・構想→製作→宣伝→上映】だ。この内、【製作】が終了した段階で、役目を終えたと勘違いしている作り手が多いように感じるのである。【宣伝・上映＝興行】だが、この【興行】を疎かにしている作り手が、だ。
　自主映画においても、それは同じこと。ＨＰやブログで宣伝したり、映画祭に出品したりというくらいは誰でもする。それは確かに努力ではあるが、もっともっと出来るだろう。映画祭に出品して、賞が転がり込んでくるのを、ただ口を開けて待っているだけではいけないのだ。チラシを手配りするくらい出来るはずなのに、そんな姿、ほとんど見たことがない。
　今、映画興行は厳しい。もう何年も前から厳しい。そんな中、作品がコケると「もう映画の時代じゃないから」だとか、知ったような口をきく。それが当たり前のように自己弁護する。なんとも情けないではないか。どうして自らの手で観客を生み出そうとしないのだ。文句はできるだけのことをやった上で口にしろ、と言いたい。そもそも、そういった作り手たちは本当に映画が好きなのだろうか？
【映画が完成するのは人の目に触れた時である】という大原則を忘れているとしか思えない。映画は観られてナンボのもの。ならば、せめてその存在を知ってもらわなくては意味が無い、話にならない。それなのに、興行をナメている作り手が多過ぎる。自主制作に関わったことで、初めてこの身で知った現状である。これではただの垂れ流しである。垂れ流しにするなら映画なんて最初から撮らなければいいじゃないか！！
　映画は作り手にとって子どもである。ならば、作り手は映画の親だ。興行まで世話をするのが当たり前であろう。親になれ、親に！！
　といった中、『へばの』という作品に出逢った。東京ではポレポレ東中野で公開され、健闘といえる成績を残した。公開期間も、当初の予定より延長されたと聞く。一般的にはほとんど知名度のない低予算の自主映画であるこの作品が、好成績を収めた背景には【自主製作＆自主配給】という姿勢にある。team
JUDASという10名ほどのグループが、製作から興行までを全て自分たちの手で行っているのだ。東京だけでなく、大阪興行も同様である。と聞いても、「本当だろうか？」という疑念があった。東京ではそうだったのかも知れないが、大阪で本当にそのような宣伝を行っているのだろうか？xと、これが本当だったのである。先日、試写で鑑賞させていただいた帰り、某ブックカフェに立ち寄り、いつものように店主と映画談義を楽しんでいたら、『へばの』の木村文洋監督自ら、チラシを持って来店したのだ。そして、公開初日の夜、大阪・十三の第七藝術劇場で『岡山の娘』の初日を鑑賞したところ、帰り際、劇場の出入り口で1人の青年が『へばの』のチラシを手配りしていた。聞けばボランティア・スタッフだとのこと。『岡山の娘』の福間健二監督が、『へばの』に推薦コメントを寄せている関係もあるのだろうが、この地道な努力は現在の映画興行界にあって目立つ。「おっ！　やる気あるじゃないの！！」と嬉しくなった。
『へばの』は、核燃料再処理工場を擁することで有名な青森県六ヶ所村を舞台に、一組の男女が繰り広げる狂おしいまでの愛の彷徨を描いた意欲作である。2006年に発生した工場での内部被曝事故に着想を得ているが、決していたずらな作品ではない。ここには木村文洋という、一般的にはほとんど無名の監督による紛う事なき表現がある。幾つかのほころびもあれば、演出を決定的に誤ってしまっている箇所もあるが、それでいて尚、すこぶる魅力的であるのは、本作が徹頭徹尾の“映画”であるからだ。
　この魅力的な作品を筆者は大いに買う。『へばの』、当たって欲しい！
へばの　http://teamjudas.lomo.jp
・第39回 カイロ国際映画祭International competition for Digital Feature Films 部門　シルバー・アワード受賞！
・第38回 ロッテルダム国際映画祭 Bright Future部門正式出品　ほか、映画祭上映多数
2008年　日本　81分　配給：team JUDAS
監督・脚本：木村文洋（ぶんよう）
出演：西山真来、長谷川等、工藤佳子、吉岡睦雄 ほか
【シネ・ドライブ2009 関連企画】
3月7日（土）〜20日（金）　PLANET+１にてレイトショー
（第１週→21：00〜　第2週→19：00〜）
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