d e n g e i

●まぐまぐは活況を呈し、つぎまぐが登場しようとしている。
●インターネットはいよいよ生活の中に入り込み、人々は簡単に情報にアクセ
スすることが可能になった。
●そうした中で、電藝は電子メディアにおける文芸誌としての役割を果たすこ
とが出来ているのか。
●そしてあるいは、
●電子メディアは人々に、そしてあるいは、「文化」に、そしてあるいは、「生
活」に、本当のプラスαをもたらすことが出来るのか。
●では、電子メディアにおける、それにふさわしい文体とはどういったもので
あるのか。

●まず端的に、電藝で配信される原稿の内容及び掲載タイミングの不安定さ、
そして長さが批判される。電藝の文体は、電子メディアとしての自覚に欠ける
のではないか。

●ところで、一方で、直接民主主義的(住民投票的)編集方針に乗っ取った「グ
ルメぴあ」が、しかしながら、失敗するであろうという電子メディアにおける
逆説が語られる。

●この連載原稿は、自己批判的に、電子メディアにおける新しい文体をそれ自
体として模索するようなフリをしている。
●文章は、短い段落ごとに「●」で指示されている。
●この連載方式に読者から賛同が寄せられた。

★私としてはこの方向での努力を希望します.

★氏(と彼を呼ぼう)は、ネットにおける有料メディアの必要条件として、
「利用」というキーワードをあげる。それは「有用」であり、「簡潔」である
必要があるだろう。
●すなわち、電藝は、いまのところ、それが何者であるかがはっきりとしない。
(掲載内容の不安定さがそれを表している。)また、電藝は、電子メディアと
しての文体を獲得しているとはいえないだろう。「有用」であるかどうかの判
断基準が存在せず、したがって「簡潔」でもあり得ない。
★氏の要望を「ツール」や「ユーティリティ」というキーワードにまとめる
ことも出来るかもしれない。

●次に、電子メディアが引き起こしている一般的な状況について、哲学者の黒
崎政男氏との間で、架空の対談が繰り広げられた。
●この長い対談が、それ自体として内部批判にさらされてる。

●ここまでの内容は、以下のURLで読むことができる。
●http://indierom.com/dengei/dengei/home.htm


text/金水 正 
linking/電藝編集部