日本コロムビア
SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
日本コロンビアからは、ジャズの名門レーベルであるサヴォイとベツレ
ヘムが紙ジャケ化されている。サヴォイはパーカーやペッパー、カーテ
ィス・フラーなど人気盤が多く、「これ欲しかったたんだよな」と言い
つつチョコマカ買っていると、いつのまにやら我が家の紙ジャケ棚には
サヴォイ特有の冗談なのか、本気なのかよく分からないセンスの紙ジャ
ケが増えている。
ベツレヘムはやや地味めなレーベルだが、マル・ウォルドロンの「レフ
ト・アローン」など、日本のジャズ・ファンには忘れがたい人気盤もあ
る。
それから日本コロンビアで忘れてはならないのが、ビクターに次いで、
日本で2番目に紙ジャケの商品シリーズを発売したことだ。
コロンビアではこのフォーマットをスタンダード化させるため、あえて
2番手に甘んじようとも同じフォーマットを使用したとのこと。
このコロンビアの英断がなければ現在の紙ジャケの隆盛はなかった。
ビクターが紙ジャケの生みの親ならコンビアは育ての親といえよう。
(そういわれてもうれしくないかもしれないが......)。
記念すべき紙ジャケ第1号は、製品番号COCY78261の「チャーリー・パー
カー・メモリアル Vol.1」である。

SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
SAVOY
マスター・トランスファー20ビット 第1期

94/11/21 94/12/21リリース 各\2427 32W

94/11/21 第1回 16W
COCY78261 チャーリー・パーカー・メモリアル Vol.1(写真)
COCY78262 インモータル・チャーリー・パーカー
COCY78263 チャーリー・パーカー・メモリアル Vol.2
COCY78264 ザ・チャーリー・パーカー・ストーリー
COCY78265 ザ・ジニアス・オブ・チャーリー・パーカー
COCY78266 スタン・ゲッツ/オパス・デ・バップ
COCY78267 マイルス・デイビス/ ファースト・マイルス
COCY78268 イントロデューシング・リー・モーガン
COCY78269 モダン・ジャズ・クァルテット
COCY78270 ポール・ブレイ/フット・ルース
COCY78271 ジョー・ワイルダー/ワイルディン・ワイルダー
COCY78272 プレゼンティング・キャノンボール・アダレイ
COCY78273 カーティス・フラー/イマジネーション
COCY78274 ファッツ・ナヴァロ/ノスタルジア
COCY78275 ジョージ・ウォリントン/ジャズ・アット・ホッチキッス
COCY78276 ミルト・ジャクソン/ザ・ジャズ・スカイライン

94/12/21 第2回 16W
COCY78277 ミルト・ジャクソン/オパス・デ・ジャズ
COCY78278 カーティス・フラー/ブルース・エット
COCY78279 カーティス・フラー/イメージズ・オブ・カーティス・フラー
COCY78280 カーティス・フラー/ジャズ...イッツ・マジック
COCY78281 カーティス・フラー/カーティス・フラー・ジャズテット
COCY78282 ニューリィ・ディスカバード・サイズ・バイ・チャーリー・パーカー
COCY78283 チャーリー・パーカー/ザ・バード・リターンズ
COCY78284 ケニー・クラーク/ボヘミア・アフター・ダーク
COCY78285 デクスター・ゴードン/デクスター・ライズ・アゲイン
COCY78286 J.J.ジョンソン・ジャズ・クインテット
COCY78287 ディジー・ガレスビー/グルーヴィン・ハイ
COCY78288 ディジー・ガレスビー/ザ・チャンプ
COCY78289 エロル・ガーナー/ペントハウス・セレナーデ
COCY78290 レスター・ヤング/ブルー・レスター
COCY78291 J.J.ジョンソン+カイ・ウィンディング/ジャイ・アンド・カイ
COCY78292 アート・ペッパー/ サーフ・ライド
シリーズ評価 4 GOOD!
サヴォイのパーカーは、「チャーリー・パーカー・メモリアル Vol.1」、
「インモータル・チャーリー・パーカー」など、パーカーのファンなら
ずとも是非欲しい!と思わせるタイトルが多い。
また、パーカー以外にも、名盤、人気盤が目白押しである。さすが、名
門レーベル。
また、サヴォイの魅力は、ジャケのアート・ワークであろう。一歩間違
えば悪趣味と言われ兼ねないデザイン、イラストのジャケが目白押しだ。
ブルーノートは、リード・マイルス、フラシス・ウルフのコンビで超ク
ールなデザインでファンを魅了したが、サヴォイはブルーノートとは対
極にあるアクの強いセンスでファンを魅了した?
プラケースのCDでは、その魅了は半減していた(場合によっては、あ
まりにひどい?ので、違うデザインででていたものあった)が、紙ジャ
ケ化によって、オリジナルのあの濃〜いデザインが見事に復活、ファン
の涙を誘っている。(W)

コロムビアですからDENONの技術をいかしたリマスター。
オリジナルのテープ、ラッカーマスターまで遡り、独自の20bit技術を
駆使したとのこと。コピーテープではない。
私はこのとき初めて、サヴォイの世界に於ける全権利を日本コロムビア
がもっていることを知った(現在は知らないが)。
オリジナル・マスターを持っているのだ。
さすがだコロムビア。妙に納得したと同時に脱力しちゃった。
権利を押さえることに関しては右に出るもののないコロムビアの凄さを
再度味わわされた。都はるみのヒット曲を他人に歌わせないように
JASRACに登録しないこと、YMOのライブ盤に渡辺香津美のギタ
ーが入ることを許さなかったことなど、数々のエピソードが頭をよぎっ
たのであった。スゴイ...(s)。
シリーズで1枚
「インモータル・チャーリー・パーカー」、「ブルース・エット」など、
名盤、人気盤が多いサヴォイから一枚を選ぶのは困難。
サヴォイの場合、アクの強いジャケ・デザインも魅力の一つだと私は思
っているので、ここは大好きなジャケ絵でいきましょう。

ジャケ絵のインパクトでいったら、やはりアート・ペッパーの「サーフ ・ライド」でしょう。この絵を銭湯の壁絵ようだという人もいるが、私 の目には何故だかとってもカッコいいジャケ絵に見えてしまうのだ。 デビュー間もないアート・ペッパーの若々しいアルト・プレイが、リズ ム・セクションの上を、まさにサーフ・ライドするかのごとく、鮮やか に展開される。この演奏を聴きながら、この紙ジャケを眺めていると、 やっぱりこの絵だよな〜、と妙に納得してしまうのだ。 それから、サヴォイのジャケ絵ではリー・モーガンのサヴォイ・デビュ ー盤「イントロデューシング・リー・モーガン」が超カッコイイ! ジャケ絵に違わず、演奏も超カッコイイのだ!こちらは、クラブ系の人 にも聴いてほしい一枚。(W) 私は「サーフ・ライド」のデザインがどうしても許せない一人。 しかしこの紙ジャケシリーズ発売当時、シリーズ広告のメイン・ヴィジ ュアルがこのジャケであったことをW隊員から示されて愕然とした。 わからない、わからないよー。あまりにも昔からひどいひどいといわれ 続けたせいで有名なジャケになっちゃたんだ。 だから当時のサヴォイの社長は正しかった。きっとこういったんだ! 「もっと田舎娘にしろ!.....そうだ、これで後世に残るジャケに なるぞ!」(S) レア度(98年末) 第1期サヴォイは、新品ではなかなか見かけなくなった。VIRGINメガス トアや新星堂などで一時逆輸入盤が出回っていたが、人気盤はすぐにな くなった。 サヴォイの中では、特に「チャーリー・パーカー・メモリアル Vol.1」、 「インモータル・チャーリー・パーカー」が新品はもちろん、中古屋さ んでもほとんどみかけない。見かけたら、即購入すべし!(w)


SAVOY
マスター・トランスファー20ビット 第2期

95/6/21リリース 各\2427 20W

COCY78511 デューク・ジョーダン/トリオ・アンド・クインテット
COCY78512 ザ・ジョージ・ウォーリントン・トリオ&セプテット
COCY78513 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ/ミッドナイト・セッション
COCY78514 フランク・ウェス/ オパス・デ・ブルース
COCY78515 アート・ペッパー&ソニー・レッド/トゥー・アルト
COCY78516 レスター・ヤング/ザ・マスターズ・タッチ
COCY78517 ジジ・グライスetc/ニカス・テンポ(写真)
COCY78518 ハンク・モブレイ/ザ・ジャズ・メッセージVOL.1
COCY78519 レッド・ノーヴォ/ ムーヴ!
COCY78520 ミルト・ジャクソン/ローレン・バグス
COCY78521 ディジー・ガレスビー/スクール・デイズ
COCY78522 ドナルド・バード/バーズ・ワード
COCY78523 ミート・ミルト・ジャクソン
COCY78524 ポール・スミス/バイ・ザ・ファイアサイド
COCY78525 ジョージ・シアリング/ミッドナイト・オン・クラウド
COCY78526 ハンク・モブレイ/ザ・ジャズ・メッセージVOL.2
COCY78527 ウィルバー・ハーデン/王様と私
COCY78528 フランク・ウェス/オパス・イン・スウィング
COCY78529 レスター・ヤング/ザ・プレス
COCY78530 ミルト・ジャクソン/ジャクソンズ・ヴィル

シリーズ評価 4 GOOD
サヴォイも第2期になると、誰でも知っている有名盤というよりも、
「ジャズ・ファン」には、お馴染みのという、括弧付きの有名盤、人気
盤が多くなってくる。
ジャズを永年聴いているジャズ・ファンにはたまらないコレクションに
なるのだろう。
下の写真はポール・スミスのエロジャケ

シリーズで1枚
1枚ならというか、恥ずかしながら私はこの第2期はあまり多く持って
いない。限られた中で1枚選ぶとすると、ジジ・グライスの「ニカス・
テンポ」。これは、セロニアス・モンクが参加しており、サイド参加で
のモンクの隠れ名盤を呼ばれることも多いアルバム。

レア度
第二期はまだけっこう残っています。あせらず、まず第1期から攻めま
しょう。(w)


SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
SAVOY
50’S プレ・モダン・ジャズ・シリーズ

2000/4/21リリース 各\2,300(税抜) 10w (以降5月〜9月 各月5W予定)

第1回(2000/4/21)
★印は初紙ジャケ化。94年、95年に一度紙ジャケ化されたものには、その際の製品
番号をつけてあります。

COCB-50279 アート・ペッパー/サーフ・ライド(既発紙ジャケ製品番号COCY78292) COCB-50280 キャノンボール・アダレイ/プレゼンティング・キャノンボール・アダレイ(同COCY78272) COCB-50281 アート・ペッパー、ソニー・レッド/トゥ・アルト(同COCY78515) COCB-50282 ウィルバー・ハーデン/メイン・ストリームス1958★ COCB-50283 ハンク・モブレイ/ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレイVOL.1(同COCY78518) COCB-50284 ブッカー・アービン/クッキン★ COCB-50285 ハービー・マン/ヤードバード・スイート★ COCB-50286 ディジー・リース&タビー・ヘイズ/チェンジング・ザ・ジャズ・アット・バッキンガム・パレス★ COCB-50287 ドナルド・バード/バーズ・ワード(同COCY78522) COCB-50288 ナット・アダレイ/ザッツ・ナット★
注)上記タイトルの内、COCB-50284「ブッカー・アービン/クッキン」については、 発売リストから外れ、代わりにCOCB-50338「ハンク・ジョーンズ/ハンク・ジョーンズ ・カルテット、クインテット」が入った模様です。(2000/5/6 W) 「ブッカー・アービン/クッキン」は、サヴォイ創立60周年アニ ヴァーサリー・シリーズ第3弾 SAVOY mid Jazz 60's From Hard Bop to New Mainstreamとして、2001年4月21日にCOCB-50600として無事発売されました。 (2001/06/10追記 W) 日本コロンビアが、2000年に入って動きだした。やはりサヴォイだ。 ベツレヘム・レーベルが東芝EMIに移ったことで、日本コロンビアの紙ジャケ化は どうなるのか心配したが、サヴォイの紙ジャケに再度取り組むということで、安堵し た。これまで以上の復刻を期待したい。 シリーズの内容は、3月初旬時点では、まだ発表されていないが、今回のシリーズは どうやらスイングジャーナルとの企画物で、4月に10W、以降5月〜9月にかけて 毎月5Wずつ、計45W発売されるようだ。 現在、プレ・モダンという切り口で現在タイトル選定の調整を行っているらしく、4 月の発売までに店頭チラシや雑誌などで、シリーズの全容が発表される見通し。 ちなみに今回発売される中は、ペッパーの「サーフ・ライド」などのように、94年、 95年に紙ジャケ化されたものも一部含まれている。そこで、気になるのが、新規リ マスターがされるのか?、前回プラスチックカバー付きだったが今回はどうか?と いった仕様だ。 リマスターについては「新たにリマスターする」とのことで、ひと安心。プラスチッ クカバーについては「今回はなし」。紙ジャケ表面のコーティングについては、現在 検討中とのこと。 前回がコーティングではなかってので、今回はコーティングしてほしいという意見も あるだろうが、アナログ盤のオリジナルジャケにこだわるのなら、コーティングのあ るものとないものを使い分ける手もある(大変ですけどね)。 最近はヴィーナスレコードのように、紙ジャケとアナログ盤の両方をリリースするケ ースも見られるが、このシリーズに関してはアナログ盤の予定はなしとのこと。 何といっても、日本コロンビアはサヴォイの原盤権を所有している。同社の川崎工場 サヴォイ・ルームには、米国から持ち込まれた大量のマスターテープ、ラッカー盤が 眠っており、今日も担当者の方々がカビのはえたラッカー盤や、経年変化でブチブチ 切れるテープと格闘しているらしい。当然、思わぬ大発見も期待される訳で、今回の シリーズで、未発表テイクなどをどう扱うのかも注目されるところ。 サヴォイがかつて買収し、現在サヴォイと一緒に日本コロンビアの倉庫に眠っている シグナル(Signal)盤のリマスター&紙ジャケ化も期待したい。(W)

<2000年5月6日追加分・上記タイトルの評価です> シリーズ評価 4 GOOD 日本コロンビアからのサヴォイの紙ジャケは今回で2回目。プレ・モダン・シリーズ と銘打ってはいるが、新鮮味に乏しいのは致し方ない。 それでも、シリーズ評価4としたのは、リマスターのエンジニアをキチンと明記して いる点。最初、H2 RE-MASTERINGって何だ?日本コロンビアやデンオンにそんな名 前の新技術あったけ?と思ったが、帯やライナーの説明文を読んで納得、H2とはマス タリング・エンジニアの保坂弘幸氏の頭文字だった。 我々、探検隊はこれまで紙ジャケのほか、CD、アナログ盤の高音質リマスター盤を比 較してきたが、ビット数がどうしたこうしたいう問題以前に、マスタリング・エンジ ニアをはじめとする現場の人たちの「音決め」が大きく音楽を左右するということを 色んなプロダクトで見てきた。まあ、その最たるものはやはり東芝EMIの「RVGシリ ーズ」やDIWの「円盤新世紀シリーズ」だろう。 5年前なら、ハイビット・リマスターで売れたが、SACDやDVD Audioなどが登場し ている今となっては、それだけでは売りにならない。誰がどのような方針で、リマスタ ーしたのか、明らかにされるべきである。 雑誌などでも、レーベルやアーティストの説明は当然必要だが、もっとリマスターの方 向性などについて、言及してほしいものである。(次の雑誌広告で、保坂氏のコメント をのせてみたらいかが?) シリーズで1枚 以前、買い逃した人はサーフ・ライドは今回こそ買い!(って、私がよく行く店では、 もう店頭に残ってない状況だが・・・。また、幻と化すのか!)それから、「プレゼン ティング・キャノンボール」も、以前より音よくなってますし、なによりボーナストラ ックがなくなったことを評価したい。ボーナストラックは何かというと有り難がれるが、 普段聴く分にはコンパクトにまとまっていた方が聴きやすい。「プレゼンティング〜」 も、今回の「ボーナスなし」の方がキャノンボール・アダレイが颯爽とジャズ界に登場 した感じが伝わり、スカッと爽やか、好印象を受ける。 うんでもって、シリーズで1枚ですが、既に前回盤の「サーフ・ライド」、「プレゼン ティング〜」やモブレイ、バードをお持ちの方も多いはず、そこで今回のお薦めはハー ビー・マンの「ヤードバード・スイート」。主役のハービー・マンもよいが、もっと良 いのがサックスのフィル・ウッズ。かっこいいっス! レア度 4月に出たばかりだが、アート・ペッパーの「サーフ・ライド」は店頭から消えつつある。 うーん、皆さんあのジャケの良さ、分かってもらえましたかねぇ?もちろん、中の演奏は 折り紙付き、ジャケと演奏がバッチリかみ合った名盤だ! そのほかの盤はまだ在庫があるようです。 <「プレゼンティング・キャノンボール」の前回盤と今回盤の比較> まずはジャケ・デザイン。写真左が前回盤、右が今回盤である。 前回盤の岩浪洋三氏の解説によると“キャノンボール”という愛称は、「大食漢」、「人 喰い」といった意味のキャニバルや、「大砲の弾」の意のキャノン・ボールから来ている らしい。前回盤のジャケを見る限り「大砲の弾」の方の意味か。 今回盤は、セッション中の打ち合わせのひとコマといったおもむきだが、スナップ写真と いうよりは、ジャケ写のために打ち合わせをしている風に並んでくださ〜いといわれて、 一同それっぽく並んでみましたというワザ(?)とらしい写真。 裏ジャケに目を向けると、前回盤と今回盤では、曲の表記に若干に違いが見られる。 前回盤では「FLAMINGO」、「CARIBBEAN CUTIE」の順だが、今回盤はその逆で 「CARIBBEAN CUTIE」、「FLAMINGO」の順。 正しいのは今回盤の方。前回盤でも中身のライナーや中身の方は「CARIBBEAN CUTIE」、 「FLAMINGO」で正しい順番になっている。 もしかしたら、発売当時、曲順表記のミスに気付いて、どうせなら表面も変えちゃえとい うことになったのか?だとしたら、LP時代のジャケの登場順は、前回盤、今回盤の順の はずだが、ジャズ関連の書籍では、今回盤のジャケの方がレアと書いてあったような気が するし、うーん、分からない!どっちなんでしょうかね?せっかくジャケを変えて出した のだから、ライナー等で、その辺の事情にもふれてほしかった。 CDのレーベル面は、前回はLP盤全体を模したもの(写真左)だが、今回のシリーズは、 センターレーベルをCD盤面全体にレイアウトしたもの(写真右)。 気になるのは、このセンターレーベルが当時のセンターレーベルを再現したものなのかど うかということ。今回、購入した数枚を見る限り、CD盤面のデザインはどれも右の写真 と同じデザインであった。たまたまその数枚が同じだったのか?今回のシリーズは全てこ のデザインでいくのか?他タイトルを買ってみないと判然としない。 今回のシリーズの中には、アート・ブレイキーの「ミッド・ナイトセッション(録音はエ レクトラ、7月発売予定)」など、他レーベルで録音されたものもあり、そうしたものも 同じレーベルデザインで出るのでしょうか? また、収録曲についてだが、前回盤は6曲ボーナストラックが追加されているのに対して、 今回盤はボーナストラックなし。どちらがよいか、これは好みの問題だろう。以下に前回 盤における追加曲を列記するので、購入時の参考にしてほしい。 WITH APOLOGIES TO OSCAR (take2) LATE ENTRY (take3) BOHEMIA AFTER DARK (take2) WITH APOLOGIES TO OSCAR (take4) A LITTLE TASTE (take3) BOHEMIA AFTER DARK (take3) 第2回(2000/5/20) COCB-50291 ブルースエット/カーティス・フラー(既発紙ジャケ製品番号COCY78278) COCB-50292 オパス・デ・ジャズ/ミルト・ジャクソン(同COCY78277) COCB-50293 トリオ&クインテット/デューク・ジョーダン(同COCY78511) COCB-50294 ボヘミア・アフター・ダーク/ケニー・クラーク(同COCY78284) COCB-50295 シンギン・アンド・スインギン/アニー・ロス、シェルビー・デイビス、ドロシー・ダン★ 「ボヘミア〜」はジャケ違い。「ブルースエット」はなんとモノ!(前回はズテレオ)。 この2作と「シンギン〜」はオススメ。 従来のマスターソニック(マスタリング工程)に加え今回はTunedCD(製造工程)方式で さらなる音質の向上を実現している。名エンジニア保坂氏の名をとってH2リマスタリン グとしているのも、マスタリングは結局、エンジニア次第という思想が垣間見ることがで きてうれしい。 そしてあおりの”音ののびが違う”という言い方もわかりやすくていい。そういってくれ ると何となくそんな気がするので不思議だ(いや、実際効果あるんでしょうけど)。 単に”デジタル・リマスター”と書いてあるだけのリイシューはみならって欲しいところ だ。 第3回(2000/6/21) COCB-50296 ザ・チャンプ/ディジー・ガレスピー(既発紙ジャケ製品番号COCY78288) COCB-50297 イントロデューシング・リー・モーガン/リー・モーガン(同COCY78268) COCB-50298 オパス・デ・スイング/フランク・ウェス(同COCY78528) COCB-50299 ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレイVOL.2/ハンク・モブレイ(同COCY78526)ただしジャケは違う COCB-50300 モダン・ジャズ・カルテット/モダン・ジャズ・カルテット(同COCY78269) COCB-50338 ハンク・ジョーンズ・カルテット、クインテット/ハンク・ジョーンズ★ 第4回(2000/7/20) COCB-50301 ジャズメン・デトロイト/ケニー・クラーク★ COCB-50302 ワイルダーン・ワイルダー/ジョー・ワイルダー★ COCB-50303 ジャズ・ウェイ・アウト/ウイルバー・ハーデン★ COCB-50304 ジャズ・アット・ホッチキス/ジョージ・ウォーリントン(既発紙ジャケ製品番号COCY78275) COCB-50305 ミッドナイト・セッション/アート・ブレイキー(同COCY78513) 第5回(2000/8/19) COCB-50306 トップ・ブラス/アーニー・ウィルキンス他V.A★ COCB-50307 スイング・ノット・スプリング/オムニバスV.A★ COCB-50308 アイ・ジャスト・ラブ・ジャズ・ピアノ/オムニバスV.A★(写真) COCB-50309 ザ・キーボーズ/オムニバスV.A★ COCB-50310 ジャズ・イズ・バスティング・アウト・オール・オーバー/オムニバスV.A★ 第6回(2000/9/21) COCB-50311 マイティ・マイク/マイク・コゾー★ COCB-50312 バーズ・ナイト/フィル・ウッズ★ COCB-50313 タンガニカ・ストラット/ウィルバー・ハーデン★ COCB-50314 テレフンケン・ブルース/ケニー・クラーク★ COCB-50315 バイブレーション/カル・ジェイダー&ドン・エリオット★ (以上、2000.05.06追加 W)
サヴォイ創立60周年アニヴァーサリー・シリーズ第2弾
SAVOY mid 40's to mid 50's From Swing to Be Bop

2000/11、12、2001/1、2、3 各\2,300(税抜) 30w

第1回(2000/11/1)
※94年、95年に一度紙ジャケ化されたものには、その際の製品番号をつけてあります。
COCB-50395 ジミー・スコット/ベリー・トゥルーリー・ユアーズ(写真) COCB-50396 ジミー・スコット/リトル・ジミー・スコット COCB-50397 レスター・ヤング/ブルー・レスター(既発紙ジャケ製品番号COCY78290) COCB-50398 レスター・ヤング/ザ・マスターズ・タッチ(既発紙ジャケ製品番号COCY78516) COCB-50399 チャーリー・ベンチュラ/イースト・オブ・スエズ シリーズ評価 4 GOOD ジミー・スコットは2枚とも買い。今回の紙ジャケとは別に、プラケースでも2タイ トル出たが、どうせならそっちも紙ジャケで出してほしかった。 SAVOYのジミー・スコットについては、先にCD3枚組のBOXセットが発売さ れており、こちらをお持ちの方も多いのでは?今回の紙ジャケ2枚は、BOXセット に収録されている音源と重なっているので、紙ジャケにこだわらないという人は買う 必要なし。(ちなみに私はBOXセットも持っていますが、探検隊の性か、2枚とも 買ってしまいました・・・。) レスターの方は、2枚とも94年と95年に紙ジャケされいるのだが、どちらも以前 のものとはジャケのデザインが異なる。こちらも既に持っている人は、迷うところ。 オリジナル・デザインがどうなっているのか不勉強で分からないが、個人的には今回 の方が好み(前回のやつはホントひどいものだった!)。 音についても今回の方が断然良い。これは2000年春から始まったサヴォイの60 周年記念シリーズに共通したことで、マスタリング・エンジニアの保坂弘幸氏の技が 冴えている。よって、今回のレスター・ヤングも買い。前回の紙ジャケを売り飛ばす かどうかは、コレクター度によるでしょう。どうぞご自由に。(w) シリーズで1枚 ジミー・スコットのどちらか。(というか、両方買った方がよい。後悔なし)。 レスター・ヤングもよいが、この2枚はレスターのファンであれば、 両方持っているだろうから、急いで買うこともないだろう。 レア度(99年初頭) ジミー・スコットの店頭在庫少なくなってます。まだ買っていない方、即購入してく ださい。プラケース盤はさびしいですから。(w)

第2回(2000/11/18発売)
COCB-50400 チャーリー・パーカー/コンプリート・スタジオ・ レコーディングス・オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.1(写真) COCB-50401 チャーリー・パーカー/コンプリート・スタジオ・レコーディングス・ オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.2 COCB-50402 チャーリー・パーカー/コンプリート・スタジオ・レコーディングス・ オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.3 COCB-50403 チャーリー・パーカー/コンプリート・スタジオ・レコーディングス・ オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.4 COCB-50404 ファッツ・ナバロ/ファッツ・ナバロ・メモリアル 驚異。新鮮に聞こえる。「ドナ・リー」の音が太い! と思ったら<ピッチが半音高かったのでなおした>とこともなげに書いてある。 でぇえ〜今まで聴いてきたのは、じゃあ、なんだったのぉ?たしかにあのガチ ャガチャしたセッションの感じはなくなっちまった。 ということで、パーカーファンのみならず、マイルス、パウエルのファンも 必聴!!とりあえずvol.2だけでも聴いてみてください。 ただし、パーカーとかセッションに関する解説はまったくないので初心者はや めといた方が.....。ジャケ、収録曲とも新たに編纂したものだから紙ジャケであ る意味はないのだが、とにかく価値あるCD。 第3回(2000/12/21予定)
※11月10日現在、製品番号の情報は未確認です。情報が入り次第、 更新します。 (→製造番号がわかりましたので、11/22に更新しました。) 第2回の「コンプリート・スタジオ・〜」4Wに続き、第3回は「ロイヤル・ルースト・ 〜」がコンプリート4Wで登場。また、94年の初紙ジャケ化以降、半ば幻化していた ファッツ・ナバロのノスタルジアが待望の再紙ジャケ化!前回、買い逃した人は、発売 日に即買い。 COCB-50405 チャーリー・パーカー/コンプリート・ロイヤル・ルースト・ ライブ・レコーディングス・オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.1(写真) COCB-50406 チャーリー・パーカー/コンプリート・ロイヤル・ルースト・ ライブ・レコーディングス・オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.2 COCB-50407 チャーリー・パーカー/コンプリート・ロイヤル・ルースト・ ライブ・レコーディングス・オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.3 COCB-50408 チャーリー・パーカー/コンプリート・ロイヤル・ルースト・ ライブ・レコーディングス・オン・サヴォイ・イヤーズ VOL.4 COCB-50409 ファッツ・ナバロ/ノスタルジア(既発紙ジャケ製品番号COCY78274) 第4回(2001/1/20予定)
mid 40's to mid 50'sシリーズって、第3回までかと思ったら、2001年に入っても続 くんですね。(結局、全部で30W!) しかし、中身を見ると94年、95年に既に紙ジャケされているものが多い。第1回の ジミー・スコットの初紙ジャケ化、第2回、第3回のパーカーのサヴォイ・コンプリー ト・紙ジャケ化と比べると、やや地味なラインナップ。まあ、どれも名盤には違いな いので、前回、買い逃したものをフォローするにはよい機会か。 COCB-50410 エロール・ガーナー/ペントハウス・セレナーデ(既発紙ジャケ製品番号COCY78289) COCB-50411 エロール・ガーナー/セレナーデ・トゥ・ローラ(写真) COCB-50412 ファッツ・ナバロ他/イン・ザ・ビギニング・ビ・バップ COCB-50413 ジョージ・ウォーリントン/トリオ&セプテット(同COCY78512) COCB-50414 J.J.ジョンソン+カイ・ウインディング/ジャイ・アンド・カイ(同COCY78291) 第5回(2001/2/21予定)
COCB-50415 ミルト・ジャクソン/ミート・ミルト・ジャクソン(既発紙ジャケ製品番号COCY78523) COCB-50416 ディジー・ガレスピー/グルービン・ハイ(同COCY78287) COCB-50417 スタン・ゲッツ、ビド・ムッソ/ローデッド(写真) COCB-50418 デクスター・ゴードン/デクスター・ライズ・アゲイン(同COCY78285) COCB-50419 スタン・ゲッツ/オパス・デ・バップ(同COCY78266) 第6回(2001/3/17)
COCB-50420 ディジー・ガレスピー/スクール・デイズ(既発紙ジャケ製品番号COCY78521) COCB-50421 ディジー・ガレスピー/ザ・ディジー・ガレスピー・ストーリー COCB-50422 スラム・スチュワート/ザ・ボウイン・シンギン・スラム(写真) COCB-50423 スタン・ゲッツ、ズート・シムズ他/レストリアン・モード COCB-50424 マイルス・デイビス/ファースト・マイルス(同COCY78267)


サヴォイ創立60周年アニヴァーサリー・シリーズ第3弾
SAVOY mid Jazz 60's From Hard Bop to New Mainstream

2001/4、6、8 各\2,300(税抜) 全15w


第1回(2001/04/21)
※94年、95年に一度紙ジャケ化されたものには、その際の製品番号をつけてあります。
COCB-50600 ブッカー・アービン/クッキン COCB-50601 ビル・バロン/ホット・ライン COCB-50602 ポール・ジェフリー/エレクトリファイング・サウンズ(写真) COCB-50603 ポール・ブレイ/フット・ルース(既発紙ジャケ製品番号COCY78270) COCB-50604 カーティス・フラー/イメージズ(既発紙ジャケ製品番号COCY78279) シリーズ評価 3 NORMAL サヴォイは、これまでビ・バップ、ハード・バップ時代を中心に紙ジャケ化されてきた が、ここに来て60年代の作品に焦点を合わせてきた。 いやーぁ、サヴォイの60年代って、ほとんど聴いたことないですけど、今回出た中で これまで聴いたことがあるのは、ブッカー・アービン、ポール・ブレイ、カーティス・ フラーだけっす。(うーん、勉強不足。) シリーズ全15Wの内、世界初CD化が4W、国内初登場が1Wと、発掘作業としては、 価値が高いと思われるが・・・、うーん、どれくらい売れるでしょうかねぇ。 (w) シリーズで1枚 名盤度からいったら、フラーのイメージズやアービンのクッキンなのでしょうが、せっ かく60’sという切り口で発売されているので、今回は、ポール・ジェフリーのエレ クトリファイング・サウンズをオススメします。 紙ジャケのグッとくる度からすると、ブッカー・アービンのクッキンも相当グッとする のですが、ジェフリーとワンちゃん、そして“ヴァリトーン”と呼ばれるシグナル・プ ロフェッサーが、野原に並ぶジャケ写を見た瞬間、衝動買いしてしまいましたね。 テナーの音をこのシグナル・プロフェッサーを通すことで、電化サウンドを得ている訳 ですが、ロックはもとより、テクノなどを通過してきた現在の我々の耳には、とっても レトロや音色で・・・、うーん、これはいいかも! 演奏の方は、どちらかいうと、ハード・バップ(+ちょいフリー)〜ソウル路線で、ロ ーランド・カークのボランティアード・スレイブリーあたりが好きな人にはお勧めです。 しかし、同じ電化サウンドでも、マイルスのビチッズ・ブリューは、今聴いても古さは 感じさせないけど、これは、レトロだ。この辺が、練り込みの違いなんですねぇ・・と、 帝王の偉さを痛感! レア度(01年6月) まだ、店頭にありますが、SJ誌の名盤蒐集CLUBにも選ばれたブッカー・アービン のクッキンは消えつつあります。イメージズ、フットルースも名盤には違いないのです が、再紙ジャケ化のため、結構残っているようです。音は今回の方が、断然よし。(w)

第2回(2001/06/21発売)
COCB-50605 バーバラ・ロング/ソウル COCB-50606 サン・ラ/ザ・フューチャリスティック・サウンド・オブ・サン・ラ COCB-50607 ビル・ハードマン/ビル・ハードマン・クインテット COCB-50608 タグ・カーン/タグ・カーン・トリオ COCB-50609 ジョニー・レイ/オパス・デ・ジャズVol.2 毎度、勉強不足で申し訳ないですが、サヴォイからサン・ラが出てたんですねぇ。狂気 津々、あっ、違った、興味津々です。(最近、ピンク・フロイドばっか聴いたからなぁ。) これは、買いでしょう。 バーバラ・ロングのソウルも、興味あり。サヴォイっていうと、ビ・バップって印象が 強いんですが、「ソウル」という、そのものずばりのタイトルがつけられています。 40年代から50年代にかけて、数々の名盤を送り出してきたサヴァイですが、時代の 流れには抗えなかったのか、この“ソウル”というタイトルに、サヴォイの苦闘ぶりを 垣間見てしまうのは、あまりにもうがった見方でしょうか。プロデューサーの人も悩ん でたんだろうなぁ・・・。 この歌い手、まったく聴いたことがないんですが、そそられるジャケとタイトルで、私 は個人的に買いを決定しましたね。 シリーズで1枚 サン・ラか、バーバラ・ロング。 実際に聴いてみたら、ハズレということもあるので、発売後に、感想をこのコーナーで ご報告します。 レア度(01年6月) この原稿を書いている6月10日時点で、まだ発売されていないので、当然、入手可能 です。 第3回(2001/08/18予定)
COCB-50610 ビンソン・ヒル/ビンソン・ヒル・トリオ COCB-50611 チャールズ・モフェット/ザ・ギフト COCB-50612 ビル・バロン/ザ・テナー・スタイリング COCB-50613 ビル・バロン/モダン・ウインドウズ COCB-50614 バルド・ウイリアムス/ニュー・アドバンスド・ジャズ すんまへん、第3回分は、まったくの勉強不足。ビンソン・ヒル、ビル・バロ ン、バルド・ウイリアムスとも、ほとんど聴いたことがないので、「シリーズ で1枚」等の評価は、購入してから、改めてご報告します。 私たち探検隊もこのホームページを始めた頃は、ジャズはあまり知らなかった のですが、紙ジャケを通じて、少しずつ探検隊のジャズ・マップは、確実に広 がりつつあります。 紙ジャケは、レーベルごと、あるいは、1つのレーベルの中でも、このサヴォ イのように、時代ごとにテーマを設けて精選された作品が出るので、マップを 埋めていくのも、かなり効率的で、かつ頭の整理もつきやすいと思います。 というわけで、この第3回の3アーティストは、マップの拡張という意味で個 人的には楽しみな回になりそうです。 余談になりますが、4月〜8月のサヴォイアニバーサリーシリーズ第3弾15 Wのうち、10枚以上購入すると、サヴォイの貴重盤のオムニバス紙ジャケCD がもらえるらしい。 この貴重盤というのが、サヴォイが60年代に発売したタイトルのうち、これ までリイシューされなかったものをセレクトしたものだそうで、次期シリーズ 「ディスカバリー・シリーズ」の予告編の意味合いを持つものらしい。 ということは、サヴォイの復刻は、まだまだ続くということ。これはうれしい ことだが、紙ジャケで出るのかかな? ただし、これは、例の買収劇以前のチラシ情報なので、今後の動きは予断を許 さない。願わくは、現状の紙ジャケ路線が継続されんことを!(W)


サヴォイ創立60周年アニヴァーサリー・シリーズ第3弾(第2回)
SAVOY mid Jazz 60's From Hard Bop to New Mainstream

2001/6/21発売分 5W 各\2,300

COCB-50605 バーバラ・ロング/ソウル
COCB-50606 サン・ラ/ザ・フューチャリスティック・サウンド・オブ・サン・ラ(写真上)
COCB-50607 ビル・ハードマン/ビル・ハードマン・クインテット
COCB-50608 タグ・カーン/タグ・カーン・トリオ
COCB-50609 ジョニー・レイ/オパス・デ・ジャズVol.2

シリーズ評価 3 NORMAL
サヴォイの60年代コレクション。前回の4月に続き、今回はその第2回目。サヴォイとい
うと、ビ・バップ、ハード・バップの印象の強く、60年のサヴォイって、何?ってな感じ
だが、聴いてみると中には面白いものもある。
万人向けとはいえないが、4月に発売されたポール・ジェフリーなどは、エレクトリファイ
された、怪しい電化サックスで、電化ハード・バップ(+少々フリー)のようなものをやっ
ている。まあ、マイルスのように、かっこよくまとめることは出来なかったものの、皆いろ
いろ、模索していた訳です。
で、第2回の今回は、なんとサン・ラが登場。サン・ラのような怪人になると、もはや流行
りとか、そんなものは超越してしまっているので、チープな音を出しつつ、宇宙へ飛翔して
いるわけです。(こりゃ、全然シリーズ評価になってませんな。)
サヴォイの60周年アニヴァーサリー・シリーズは、H2リマスターなど、ジャズの音作り
には定評があり、探検隊でもこれまでの第2弾までは「4 GOOD」をつけてきたが、第
3弾の60年代シリーズは、やや作品が小粒で、一般ファンに推奨するには、マニア度が高
くなるきらいがあったため、あえて「3 NORMAL」とした。

シリーズで1枚
早速、サン・ラのザ・フューチャリスティック〜を買って聴いてみた。おおっ、意外に聴き
やすい。まあ、61年の作品ですからね。この原稿を書きながら、2度目の再生に行っている
が、これなら仕事しながらでも聴ける。カフェでもかけられる。もちろんクラブでも。
このほか、ジャケの絵がグッとくる度が高いバーバラ・ロングも、買おうと思ったのですが、
今日は軍資金不足で断念。幻といわれる歌声はまたの機会に。

(※ここで、サン・ラ関連の海外紙ジャケをついでに紹介しておこう。)

上の写真は、イタリアのCOMET RECORDから出ている紙ジャケで、
THE SENSATIONAL GUTARS OF DAN & DALE (SUN RA & THE BLUES PROJECT)の
BATMAN & ROBINというタイトル。1966年にTifton Recordsから出たもの。
探検隊は、オリジナル盤を見たことがないので評価のしようがないのだが、音楽はなか
なかご機嫌。サン・ラがハモンドかまします。

レア度(01/6/21現在)
まだ余裕あります。6月27日にコルトレーンの紙ジャケが出る関係で、ジャズファン
は、そちらに注意を引かれています。7月に入ってからでも買えるでしょう。
(W 6/21)


SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
ベツレヘム
名盤マスター・トランスファー・シリーズ

95/9,96/2,96/3リリース 各\2,427/w¥3689 45w


第1期
95/9 25W
COCY78641 マル・ウォルドロン/レフト・アローン(写真)
COCY78642 ブッカー・リトル・アンド・フレンド
COCY78643 デクスター・ゴードン/ダディ・プレイズ・ザ・ホーン
COCY78644 ベティ・ブレイク/シングス・イン・ア・テンダームード
COCY78645 チャーリー・ミンガス/イースト・コースティング[+2]
COCY78646 ニーナ・シモン/ファースト・レコーディング
COCY78647 ローランド・カーク/サード・ディメンション
COCY78648 ヘレン・カー/ホワイ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー
COCY78649 ザ・リターン・オブ・ハワード・マギー
COCY78650 ザ・パット・モラン・カルテット
COCY78651 オスカー・ペティフォードの神髄
COCY78652 サル・サルヴァドール/フリヴァラス・サル
COCY78653 ジョン・コルトレーン/ザ・ベツレヘム・イヤーズ
COCY78654 クロード・ウイリアムソン/ラウンド・ミッドナイト
COCY78655 ブッカー・アーヴィン/ザ・ブック・クックス
COCY78656 メルトーメ/アット・ザ・クレッセント
COCY78657 ハル・マクシック/イースト・コースト・ジャズ
COCY78658 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ/ ハード・ドライブ
COCY78659 ジョニー・ハートマン/ソングス・フロム・ザ・ハート[+1]
COCY78660 ジョン・コルトレーン/ウイナーズ・サークル[+1]
COCY78661 クリス・コーナー/バードランドの子守唄[+2]
COCY78662 クリス・コーナー/ジス・イズ・クリス
COCY78663 クリス・コーナー/クリス
COCY78664 チャーリー・マリアーノ/チャーリー・マリアーノの神髄
COCY78665 ズート・シムズ/ダウン・ホーム[+6]

第2期
96/2 10W
COCY80049 アートブレイキーズ・ビッグ・バンド
COCY80050 ベティ・ローシェ/テイク・ジ・"A"トレイン
COCY80051 カーメン・マクレエ&ジュリーロンドン
COCY80052 ヴィニー・バーク、オスカー・ペティフォード/ベース・バイ・ペティフォード
COCY80053 カイ・ウェディング&J.J.ジョンソン/K+J.J. 
COCY80054 ペッパー・アダムス/モーター・シティ・シーン
COCY80055 メル・トーメ/イッツ・ア・ブルー・ワールド
COCY80056 ラルフ・シャロン/シンキング・マンズ・ミュージック
COCY80057 ジミー・ネッパー/スインギング・イントロダクション
COCY80058 ザ・ヴォイス・オブ・オードリー・モリス

96/3 10W
COCY80059/60 メル・トーメ&フランシス・フェイ/ポーギーとベス全曲
COCY80061 デューク・エリントン・プレゼンツ
COCY80062 ボブ・ドロー/デビル・メイ・ケア 
COCY80063 テリー・モレル/ソングス・オブ・ア・ウーマン・イン・ラヴ
COCY80064 ハービー・ニコルス/ラヴ、グルーム、キャッシュ、ラヴ
COCY80065 ジェリ・ウィンタース/サムバディ・ラヴズ・ミー
COCY80066 クロード・ウイリアムソンの真髄 
COCY80067 ベニー・グリーン/ホーンフル・オブ・ソウル
COCY80068 フランク・ロソリーノ/アイ・プレイ・トロンボーン
COCY80069 メル・トーメ/ソングス・フォー・エニィ・デイズ

シリーズ評価 3 NORMAL
正直言ってベツレヘムはあまり詳しくありませ
ん。どなたか、詳しい方、シリーズ評価してください。(w)
サヴォイもそうだがコロムビアの紙ジャケはプラスティック・スリーヴ
入りで2500円相当というビクターを意識した仕様。
でも何かビクターに比べて高いよ〜と思ってしまうのはレーベルカラー
のせいか?
帯の色といいデザインといい、しぶいっていうかださいっていうか、日
本の会社もその辺のレーベルカラーをよくわかってらっしゃる。
2000円だったら文句なかったんだけど、ほんと。(s)
シリーズで1枚
ベツレヘムの中で、人気盤といえば、やはり「レフト・アローン」では
ないでしょうか。このアルバムで、私はベツレヘムというレーベルを覚
えました。ジャッキー・マクリーンのアルトがすすり泣き、マルのピア
ノが、亡きビリー・ホリディの想い出をポロポロと奏でる。素晴らしい
ではありませんか、演歌といわれてもいい、だって演歌なんだもん! レア度(99年初頭) まだまだ新品で購入は可能ですが、「レフト・アローン」や「バードラ ンドの子守唄」はそういえば最近見かけなくなった。好きな人は急げ。(w)

SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
THE ROOSTERS
20th Year Anniversary

2000/3リリース 各\2,000 6w


COCP50258 ルースターズ(写真)
COCP50259 THE ROOSERS a-GOGO
COCP50260 INSANE
COCP50261 DIS
COCP50262 GOOD DREAMS
COCP50263 (phy)

シリーズ評価 4 GOOD
めんたいバンドの枠を超えて、今やレココレで特集まで組まれちゃうよ
うなバンドにまでなった、ルースターズ。
特に初期のアルバムの存在感は日増しに大きくなっている。

今回のリイシューはリマスター+ボーナストラック。その存在感にふさわ
しい素晴らしい仕上がりで、この名作群のオリジナルの姿を現在に的確
に伝えてくれる。
リマスターはコロンビアの誇るMasterSonic20bit Proccesingで、エッジ
がキワだち、迫真感のある音。
ジャケは厚紙。インサートも含め可能な限り忠実に再現されている。
クレジットも親切で、今回のリマスターの場所/日付、そしてオリジナル
盤の番号/発売日、ボーナストラックの出自もあきらか。
わずか3行のクレジットだが、監修者のこだわりが感じられる。(s)
シリーズで1枚
ルースターズとアナーキーはやはり1枚目が素晴らしい。
このガレージっぷりといいビートの効き方といい、欧米の同種のバンド
と遜色はないと思う。特にルースターズはR&Bの取り入れ方が当時か
らワールドクラスの荒々しさだったと、今回改めて実感。
発売日の前日にレコード屋に自転車で買いにいった時のことが思いださ
れます(だから80年の11/24かな)。
ブリティッシュ・ビート好きや、ナゲッツ好きは是非聴いてみて欲しい
と思います。
レア度(2000年3月)
この手の80年代日本のロックの紙ジャケ化はもしかして初めて?
最初がルースターズというのも実に納得できます。
再評価高まってるのでお早めにお求めを。

なお発売を記念して探検隊でチョーくだらないプレゼントを企画しました。
→まずはこちらをどうぞ。
これは、なにかっていうと、えーと、
ルースターズの1stアルバム、初回版の帯・だ・け・プレゼント!!
(日本コロムビア AF-7017 発売日に買ったから初回帯だと思います。
状態はまぁまぁ。最下部にちょい汚れ。)

Q:中身はどーしたんですか?
A:売ったか、人に貸したままか、引っ越しの時に捨てたかしました。
Q:なんか意味あるんですか?
A:帯なしを持ってる人がいればこれを<装着>すれば完品です。
  あっというまに2倍の価値に!
  また中古盤屋で安い帯なしをさがすのもよいでしょう。
Q:なんか面白いんですか?
A:紙ジャケでも復刻されたコピー
  ”腑抜け野郎の脳天を叩き割れ!”が大きな字で読めます。
  帯の裏にはジューシー・フルーツ、フィルムズ、サンハウスの
  なつかしい広告が..
→帯裏はこちら
欲しい人は送付先の住所氏名、このHPに対するご意見/ご希望を
お書きの上、メールにてご応募ください。
締切は2000/4/20日。
応募者が2名以上の場合は抽選、いなかった場合は....
えーいなかったら捨てるしかないよなぁ...

SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/takt/other/PAGETOP
Jitterin'Jinn(ジッタリン・ジン)
2000/4リリース \1,260〜\2,625 5w


COCP50513 ドキドキ(\1,500)(写真)
COCP50514 Hi-King(\1,500)
COCP50515 パンチアウト(\2,000)
COCP50227 やけっぱちのドンチャラミー(\1,260)(ニュー・マキシ・シングル)
COCP50157 8・9・10(\2,625)(ジッタリン・ジン:ベスト・アルバム)

シリーズ評価
すみません。バンドの音自体は結構好きで、ラジオや有線などかかると、
いいなと思っていたんですけど、当時のオリジナルを買っていないので、
紙ジャケの評価が出来ませんでした。
元々の盤(もしかして、元々CDですかね?)をお持ちの方で、今回の紙ジャケも
買った人がいたら、ご意見お寄せ下さい。

シリーズで1枚
やはりHi-Kingでしょうかね。
「あなたが わたしにくれたもの〜」って、これに入ってるんですよね?間違って1枚目の方を買っちゃった。
でも、会社の女の子の聴いたら、1枚目の中の曲も結構人気があってカラオケで歌うこともあるそうです。
(ほんと、これじゃオヤジと呼ばれても仕方ないっすよねぇ)
で、もって試験の前にその曲を聴くと点数がアップするという御利益もあるそうで・・・。
はじめて知りました。皆さん、知ってました?

レア度(2000年5月)
現在はまだ容易に手に入ります。今後は・・・?(w)

(2001.05.14.追記分)
え〜、ジッタリン・ジンのファンの皆様申し訳ございませんでした。
紙ジャケ化されたジッタリン・ジン各タイトルの内、「ドキドキ」と「Hi-King」は
元々デジパック仕様だったようです。
この情報は、Josh様からお寄せいただきました。
以下、お寄せいただいた情報からの抜粋です。

当時大ファンの友人がいたので現物をよく聞かされたのですが、オリジナルはデジパック
だったと記憶しています。
で、昨日中古屋で発見して、確証が取れたので報告します。やはり、デジパックで、
ドキドキは1989年発売。Hi-Kingは翌90年。
値段は共に2,000円(税抜き1,942)でした。当時LPはもちろん、カセットでの新譜発売で
さえも演歌以外は駆逐されていたので、CDがメインの発売だったと思います。
復刻しているということは、LPがあったのかもしれませんが・・・。
帯などはデジパックCDとそっくりです。

以上、Josh様からの情報でした。うーん、そうすると紙ジャケはデジパックを忠実(?)に
再現したものだったですね。
90年前後は、最もアナログが迫害されていた時期にあたり、仮にアナログ盤がプレスされていても、
一般のレコード店に売り場にどれだけ出回っていたのか知れません。
多くのファンの方々にとって、当時のデジパック版が「オリジナル」ということになるのでしょう。
Josh様、ありがとうございました。

SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/takt/other/PAGETOP
富樫雅彦 芸能生活45周年記念企画日本コロムビア編
2000/6リリース \2300 6w


COCP30975 ギルド・フォー・ヒューマン・ミュージック/富樫雅彦(写真)
COCP30976  エッセンス/富樫雅彦とギルド・フォー・ヒューマン・ミュージック
COCP30977 モーション/富樫雅彦トリオ
COCP30978 ヴァリエーション/富樫雅彦=鈴木弘クインテット
COCP30979 アイソレーション/富樫雅彦・高木元輝
COCP30980 牡牛座の詩/ニューハード+富樫雅彦

シリーズ評価  評価できず
富樫雅彦の音楽生活45周年を記念して各社からリリース。
先陣を切って発売されたイースト・ウインドの3枚(初回紙ジャケ)に
続き、コロムビアも初回紙ジャケである。
ポリドールのページへ
シリーズで1枚
すいません、よく知らないのですが、「ギルド・フォー〜」は名前くら
いは聞いたことがあります。(S)

<追記 2000.07.29.>
お待たせしました。ようやく購入しました。
私もこれまで富樫氏の名前や写真はよく雑誌で見かけていたのだが、
なんとなく買わずにいたアーティストの一人でした。
そのため、どのアルバムから買えばよいのがも分からない始末・・・。
聴かずぎらいはいけないと思い直し、買ってみました「ギルド・フォー・
ヒューマン・ミュージック」を、ジャケ買いで。
結論からいうと、やはりこれは名盤・名作と呼ばれるだけの価値がある
作品でした。テンション高いっす!
肝心の紙ジャケの仕上がりについてですが、オリジナル盤を持っていない
ので比較が出来ず、詳細な検証はできませんでした。
が、紙ジャケのそのものの仕上がり具合は水準以上のもので、申し分ない
出来。ライナーは、今回の「音楽生活45年」シリーズで新たに書き下ろ
されたものである。欲を言えば、発売当時を知らない私のような音楽ファ
ン向けに当時のライナーも併せて掲載してほしかった。こうした音楽が、
当時の音楽シーンでどのように紹介されていたのか興味があるので。

まだ、このシリーズで1枚しか購入していないので、どの作品が「シリー
ズで1枚」に値する作品か分かりません(どなたか詳しい人、教えてくだ
さい)、・・・が、ジャケ買いするなら、今回、私が購入した「ギルド・
フォー・ヒューマン・ミュージック」でしょう!だって、この写真の富樫
さん、ムチャクチャかっこいいもん。

レア度(2000年7月末)
現在はまだ容易に手に入ります。しかし、今回「ギルド・フォー・ヒュー
マン・ミュージック」を買うのに、新宿、渋谷の店を数軒回ったのは事実。
人気盤は結構棚から消えかかっているようです。買いたいと思っている作
品はお早めに。(w)

SAVOY/SAVOY2/BETHLEHEM/ROOSTERS/Jitterin'Jinn/Togahi Masahiko/other/PAGETOP
takt jazz series MILLENNIUM EDITION
2000/7、8リリース \2100(税込) 20w


第1回発売(2000/7/20発売分)
COCB31011 ハイノロジー[+2]/日野皓正クインテット(写真)
COCB31012 アローン・アローン・アンド・アローン/日野皓正クァルテット
COCB31013 アローン・トゥゲザー/日野皓正
COCB31014 日野=菊池クインテット[+1]
COCB31015 日野元彦ファースト・アルバム
COCB31016 マイ・ロマンス〜サダオ・プレイズ・バラッド〜/渡辺貞夫クァルテット
COCB31017 ボサ・ノヴァ・コンサート/渡辺貞夫
COCB31018 ブラジルの渡辺貞夫/渡辺貞夫&ブラジリアン・エイト
COCB31019 チャーリー・パーカーに捧ぐ/渡辺貞夫
COCB31020 わが恋はここに[+1]/八城一夫トリオ

第2回発売(2000/8/19発売予定分)
COCB31021 ジャズ&ボッサ/渡辺貞夫
COCB31022 サダオ・プレイズ・バカラック・アンド・ビートルズ/渡辺貞夫
COCB31023 インペリアン・ワルツ/渡辺貞夫&チャーリー・マリアーノ
COCB31024 ウィ・ガット・ア・ニュー・バッグ/渡辺貞夫&チャーリー・マリアーノ
COCB31025 トシコ=マリアーノ・カルテット/秋吉敏子&チャーリー・マリアーノ
COCB31026 トップ・オブ・ザ・ゲイトの秋吉敏子/秋吉敏子クインテット
COCB31027 ジス・イズ・ニュー/エディ・ダニエルズ&日野皓正
COCB31028 フィーリン・グッド[+1]/日野皓正
COCB31029 日野皓正コンサート/日野皓正
COCB31030 イントゥ・ザ・ヘブン[+1]/日野皓正クインテット

シリーズ評価  4 GOOD
これの紙ジャケシリーズは、なかなか丁寧な仕事がしてあり、かなりの高水準。
ジャケについては、オリジナル盤を元に、セミ・ダブル・ジャケ、シングル・
ジャケを、それぞれ忠実に再現。センターレーベルも、CD盤面で再現してい
る。リマスターについては、20ビット・デジタル・リマスタリングで、オリ
ジナル盤の曲順を再現してあるという。
ライナーについては書き下ろしで、今回のリイシュー&紙ジャケ化のスタッフ
も、しっかり表記してある。
シリーズの内容についてだが、不勉強のため、当時のタクトレーベルにどれだ
けのアーティストがいて、どれだけの作品がカタログ化されていたのか、分か
らないが、日野皓正、渡辺貞夫を中心に、日野元彦、八城一夫、菊池雅章、秋
吉敏子などがラインナップされている。
いずれも当時も今も(故人もいるが)、日本を代表するアーティストたちであ
り、異を唱える人はほとんどいないのではないか。
私などは、当時は小学生に入るかどうかという歳だったので、今回はじめて聴
くものが大半を占める。当時の日本ジャズシーンを知らない年代にとっては、
当時の状況の一端を垣間見ることができるありがたいシリーズといえるだろう。
(実際、私、ヒノテルの演奏でぶっ飛びました。)

シリーズで1枚
日野皓正、菊池雅章の双頭クインテット作もいいが、ヒノテルの「ハイノロジー
[+2]」をプッシュ!
今回、この作品をはじめて聴きましたが、いやーあ、正直ぶっ飛びました。
のっけからいきなりイン・ア・サイレントウェイやビッチズ〜の頃のマイルスぽ
いことをやっちゃってます。曲名が「ライク・マイルス」(マイルスのように)
っていう素直なタイトルの付け方も衒いがなくてよい。
しかし、問題はそんなことではない。マイルスが「イン・ア・サイレントウェイ」
が演奏したのは1969年2月、「ビッチズ・ブリュー」は同年8月、そして、
このヒノテル「ハイノロジー」の録音は1969年7月である。
つまり、ヒノテル及びクインテットのメンバーは、この時、世界の音楽シーンの最
前線を強く意識し、実際にそのような演奏していた、ということが重要である。
(知らなかったのは、アンタだけよと言われれば、それまでだが、当時小学生にも
なっていなかったのでご容赦を。)
当時、ヨーロッパ方面でも、マイルスバンドの影響で、ジャズ・ロックとプログレ
を融合したような音楽はあったが、それにしても、そうしたものの代表例であるヴ
ァーティゴレーベルのニュークリアス「エラスティック・ロック」が録音されたの
は1970年のことである。
こうしたヨーロッパ方面の動きと比べてみても、日野皓正クインテットの「ハイノ
ロジー」は相当に野心的で、先端の音楽であった。これはやはり凄いことでしょう。
それに「オレはやるぞ!」「世界に飛び出すぞ!」っていうポジティブなヴァイブ
レーションが、各メンバーの演奏からビンビンと感じることができるのがうれしい。
若い頃にしか出来ない演奏というものがある。これは「若さ」というものが良い方
向に出た好例といえる。聴いたことない人、ヒノテル・ヴァージンの方は是非買って
聴いてみてください。

レア度(2000年7月末)
現在はまだ容易に手に入ります。(w)

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