あまり大きな声ではいえませんが...

スマイルの紙ジャケです。もちろんブート、海賊版でございます。
完成を見ずに途中でブライアンが投げ出してしまった希代の幻盤です。
CAPITOLの方はすでにジャケットを刷り終わっていたそうで、
当時のジャケの方式から考えて多分表紙に貼る紙の部分であったと思われます。
たぶんこんな絵柄だったのでしょう。

このＣＤは２枚組で、録音した素材がこれでもかといれてあります。
聴くと、ああこりゃまとまんなかったんだろうなぁ〜、というのが実感できます。
ブライアンが思い余ってジョージ・マーティンにマルチを送ったという話がまこと
しやかに囁かれたのも、納得。こんなものまとめられるのは当時ジョージ・マーテ
ィンくらいだったでしょう。ブライアンが、ジョンやポールはいいよなぁ、好き勝手
に作ってもちゃんとシメてくれる人がいるから、と思ったかどうかはわかりません。
でも彼は孤独でした。
この「スマイル」を過去にさかのぼって完成させるという壮大？なＳＦ小説もござ
いまして、ルイス・シャイナーという人が書いています。日本でもハヤカワか創元
推理かどちらかで文庫になっていると思いますので興味がある人はご一読を。

「スマイル」のブートはこの他にも市場に何種類かあるのですが、みんなまぁこんな
もの。正しいファンは「グッド・ヴァイブレーションＢＯＸ」のレアトラックで
その姿を想像するのがいいでしょう。