THE POLICE/30th Anniversary Paper Sleeve Collection
特集 紙ジャケ比較検証 ポリスのアルバム2007/01/24
紙ジャケはイマイチだけど・・・久しぶりの特集はなぜかポリスです
=================================================================================================================== 2007/1/24 ビッグネームで人気もあるのに、同時代のU2などと比べてどうもコレクター人気の ないポリス。 中古LPなどの多くは数百円、一部をのぞきほとんどが2千円以内で買えてしまいます。 とはいえシングルはそれなりに集めがいがあるし、紙ジャケもけっこう売れた模様。 ファンは多いので、潜在的な蒐集人気はあるのかもしれません・・・。 コレクションという意味ではポリスはシングルの方が面白いのですが、今回は紙ジ ャケとの比較ということで、あまり陽が当たってない(?)ポリスのアルバムを中 心に検証してみたいと思います。 かくいう私もポリスのアルバムはあんまり持ってませんでした。リアルタイムで買っ た日本盤と、英盤がチョボチョボあった程度。紙ジャケが出るということでいろいろ さぐってみたのですが、海外から買うには安すぎて送料の方が何倍もしてしまうとい う有様でした(笑)。あまりにもバカらしいので足でまわったのですが、数百円クラ スなので独立したコーナーにあまりなく、セール箱をとにかく漁らないといけないと いうことで、手は黒くなるは腰は痛くなるわ・・・・。まぁでもひさびさに中古レコ 漁りの醍醐味を楽しめました。 レコはやはり数百円レベルをさがして掘るのがとても楽しいです。いつもプレミアつ きの中古レコというのはエサ箱の安レコの中からあらわれてくるわけだし・・・(ポ リスはあまりのぞめませんけどね)。 ... =================================================================================================================== 紙ジャケtoppage database
...2007年1月24日発売の紙ジャケ+ユニオン特典の帯と箱 今回の紙ジャケは昨年11月に出たPV入りのエンハンスドCDのジャケを紙にしたもの。 もとは2003年のボブ・ラディックによるリマスター。 このリマスターの日本での発売は、 ・2003年04月 直輸入デジパック/SACDハイブリッド 3,360円 ・2006年11月 プラケース/エンハンスドCD 1,680円 ・2007年01月 紙ジャケ/エンハンスドCD 2,141円 てな感じです。プラケ発売から2ヶ月で400円あまり値上げして紙ジャケで出し直し たという、ファンのことはあまり考えていないリリースとなっております。 もちろんポリスのジャケはそんな凝ってるわけではないので、高い紙ジャケわざわ ざ買わなくてもいいわけです。 一応紙ジャケは英ジャケ仕様。プラケは「アウトランドス・ダムール」が米ジャケ、 「シンクロニシティー」がCD用ジャケなのでそのへんはちょと違いますけどね。 ... =================================================================================================================== 1st アウトランドス・ダムール
... 英で1978/11/17にリリースされたファーストアルバム。ほとんど自主制作に近い 形で制作されました。制作費は1500ポンドかかった、とか、スチュアートの兄の マイルス・コープランドから2000ポンド借りたとかの話があります。ん?残りの 500はどうしたんだ?飲んじまったかのか? まぁそれくらいの予算で作ったってことでしょう。先行して同年4月にリリースさ れていたシングル「ロクサーヌ」が徐々に人気を高めていたこともあってか、レ コード会社は1万ポンドをこのアルバムに支払ったとのことです。 今考えると安い買い物ですね。 まあ低予算自主制作とはいえ、クラッシュとかと違って演奏能力というか、そもそ も楽器から出てる音がいいわけで、当時の他のパンク/ニューウェイブバンドとは 一線を画しています(あ、個人的にはクラッシュのガレージサウンドも大好きです)。紙ジャケと英・日・米の各国LP 写真のLPは 左上が英盤 A&M:AMLH-68502 78年11月 右上が日本盤 A&M/アルファ:AMP-6039 79年4月 右下が米盤 A&M:SP-4753 79年春 左下はその米盤のインナーバッグです。
裏返してみました。英盤と日本初回盤は同じデザイン。米盤は背景が黒くなって ロゴの色も変わり、裏ジャケも真っ黒です。パンクっぽい感じをわかりやすくだ したかったのでしょうか?米では79年に出たので、バーコードがすでについてい ます。紙ジャケは英盤に忠実な作り。 ・・・ 「英盤は青盤が初回なのか?」 このアルバムの英盤は青いヴィニールのカラーレコードが初回といわれています。
左がその青盤、右が通常の黒盤。下が紙ジャケのレーベルです。 紙ジャケのレーベルはA&Mのロゴが青になっているタイプで、初期の盤にはこの タイプもあったようです。このヘンは粋なはからいですね。 で、問題の青盤問題ですが、結果としてよくわかりません。 ちなみに写真の青盤はマトリックスの末尾がA1/B1、 黒盤の方はA10/B7となっておりまして、聴き比べてみると、差は歴然としてお ります。ところが、青盤にも末尾が7とか8とかかなり進んでしまっているもの があるんですね(売っ払っちゃったんですが・・)。 逆に黒盤にももちろん末尾が1のものがある可能性が・・・ 07/04/28 追記 黒盤で1/1を発見したのでご報告します。
金色のプロモステッカーが貼ってあるだけで、後はジャケ、盤とも通常盤と同 じ。音も青盤と遜色ありませんでした。
この1stアルバム、78年の11月に発売された時はあまり売れず、79年に入って 全米ツアーなどで人気があがり、79年4月に全米でもアルバム発売、「ロクサー ヌ」も再発されてチャートを上昇、という2段階で売れたわけです。 ちなみに、その「ロクサーヌ」のシングルはどうなっていたかというと、 78年4月 まず黒盤で発売 ↓ 78年10月 英でのアルバム発売に先行して青盤リリース ↓ 79年4月 ジャケを変えての再発青盤。米でのアルバム発売にあわせて となっています。もし青いビニールをこれにあわせて使っていたとすると、アル バムの方の青盤も2回製造されたことになります。 ちなみにジャケにはられていたステッカーですが、マトリクッスA1/B1の青盤はこんなステッカーがついてました。ポスターとバッジ!!うーん、今回なんとか 復刻して欲しかったです!でも、"JUST ASK..."って書いてあるんで店頭特典と いうか、紙ジャケでいうユニオン特典みたいなもんだったんでしょう。 「勝手にしやがれ」の日本初回版みたいな感じですかね。それともポリスとは 別に関係なくて、そのお店にある販促用ポスターとかバッジから好きなもの持っ てってみたいな??(これは夢がないな)。 で、1stの青盤にはこんなステッカーが貼ってあるのもあります。
「ヘイ、ビニールジャンキーズ!」ステッカーですが、これはですね、79年春 に出た英A&Mのコンピレーション盤。
写真左上に配置してあるオレンジのカラーレコードがそれで、レーベルのA&M のロゴも通常とは色使いが異なっています。 ちなみに写真のブツはアルファが英直輸入盤に帯と解説つけて発売した「ノー・ ウェイブ」というコンピもので、今は数百円でエサ箱にあります・・。 たぶん当時英A&Mがカラーレコード&カラーレーベルのヴァリエーションを使っ てカラフルにニューウェイヴを売り出そうとしていた頃のものではないかと。 そうすっと、この同じビニールジャンキー・ステッカーが貼ってある英青盤は79 年の再プレスなのでは? 英盤は青盤が初回といわれているが、必ずしもそうと は限らないのでは???と・・・。 結論は出ませんが、ま、ともかく紙ジャケのジャケは英盤に忠実に作られています。 ちなみに上記写真の右上、毛沢東がロックしてるヤツは、アルファが続いて出し たA&Mの直輸入コンピ「プロパガンダ」。今度は米盤のコンピでポリスは 79/4/4のN.Y.ボトムラインでのライブが収録されています。曲目は「ランドロ ード」と「ネクスト・トゥ・ユー」。音源としてはCDBOXに収録されていますが、 当時の熱気を味わいたい方はこの初出コンピでどうぞ。これもエサ箱で数百円で よくみかけます。ジャケの絵柄のポスターつき。 続きまして米盤です。79年の4月あたりに出たようです。
ジャケの背景が黒くなっています。インナーバッグがついてます。 表裏にあるバンド名ロゴは、写真は黄色ヴァージョンですが、赤・緑・黄の3色が あります。
裏ジャケも真っ黒でそっけないです。パンクっぽい感じはします。 79年発売なのでバーコードがついてます。同じデザインでバーコードなしのカナ ダ盤もあります。 現状プラケ盤はこの米盤のジャケを踏襲しています。 今回の特集向けにポリスのアルバムを集めたのですが、最後の最後まで買えなか ったのがこの米盤。もちろんネットで海外から買おうと思えば0.9ドルとかでも 買い手が付かないのがゴロゴロあったのですが、送料が12ドルとかだとバカらし くて・・・。日本では当時需要がなくてあまり輸入されなかったのか、どうにも 見つけられませんでした(まぁ時と所によってはあるのでしょうが)。しょうが ないんで西新宿までいって1200円も出して買いました(高くていいならブツは ある所が西新宿のスゴいところですね)。 米盤には高音質盤も存在します。 さて懐かしの日本盤です。
左からリリース順になっています。 品番は全部いっしょで、 ・一番左の番号1が初回 帯の表裏にフクロウつき 英仕様青ロゴ(写真で黄色く 囲んであるとこ) 販売:ビクター ・真ん中の番号2がその次 帯の表だけフクロウつき ここからロゴの色だけが米 と同じ赤・緑・黄の3色バリエーションに(写真は赤ロゴ)。販売:ビクター ・この後、帯の表からもフクロウが消えた帯で販売がビクターのものがあり、 ・写真右番号3がその後で4版以降にあたると思いますが、フクロウなしで、 販売:ワーナー となっていくようです。途中で来日記念帯があった可能性もあります。 日本盤の面白いとこは、2版目以降が基本英ジャケでバンドロゴだけ米盤準拠で3 タイプ色があるという折衷ジャケになってるとこ。
帯拡大。中央ユニオン帯はちゃんとフクロウを再現してあります。右の番号3の帯 は制作:ポリスだけになっちゃってなんかマヌケですね。 で、このフクロウマークは何かというと。
裏返しました。今度は逆に右からリリース順。フクロウは販売元のビクターがやっ ていた「音楽を見つけよう キャンペーン」のマークで、帯下のマークを切り取っ て送ると特典のLPが抽選で当たるもの。79年3月20日から8月末までのキャンペ ーンなので、2番の帯はそれ以降に製造されたものだと思います。
日本版のインサートは白黒見開きで解説・歌詞つき。見本盤についていたペラには ”ホワイト・レゲエの急先鋒”とのキャッチが・・。スティングのとこには映画 「四重人格」の主役をやった、と書いてあります。「さらば青春の光」のことで すね。でも主役じゃないし・・・。ま、日本公開前だったんでムリもないと。 そういえば当初日本では「全員ブロンドの美少年トリオ」みたいな宣伝文句も見か けましたが、ブロンドは売れない頃にチューインガムのCMに出演するために染めた もの。出演の条件だったようです。で、もちろん美少年ではなくすでにデビュー時 からオッサンでした。ブロンド云々は後年わかったことですが、少年でないことは この頃からわかりました、っつうか写真みたらバレバレだろ、という。 正確に書くと「全員ブロンドに染めたオッサントリオ」・・これじゃ売れなかった だろうな〜。
見本盤のレーベル。発売日の4月25日が記載されています。プレスの良さはさすが のアルファ/ビクター。音は鮮度的にイマイチですが、日本盤らしい平面的でガシガ シした音がとても懐かしいです。 ... =================================================================================================================== 2nd 白いレガッタ
... 魔法の年、79年を象徴する名盤。ポリスのアルバムでどれを買うかといったらこの 2ndか「シンクロニシティー」ではないかと思います。紙ジャケと英・日・米の各国LP 写真のLPは 左上が英盤 A&M:AMLH-64792 79/10/10 右上が日本盤 A&M/アルファ:AMP-6065 79/10/25 右下が米盤 A&M:SP-4792 79年10月 左下はその米盤のインナーバッグです。 発売時期もジャケットも各国共通になりました。 A&Mの品番体系はなんだかよくわかんなくて、今回タイヘン迷惑したのですが このヘンから米盤の番号の頭に6をつけたのが英盤の番号になってるみたいで す(ポリスでは)。
裏ジャケです。米盤はインナーがカラーになって力が入ってる感じです。 「どれが英盤かよくわからない」 さてさて名作なんですが、困ってしまうのが英盤です。この頃の英A&Mは製造国 表示がないというか、ジャケに(このアルバムは背表紙に) ”レコードの製造国についてはレーベルに書いてある” と記載されているのに、レーベルみても書いてないという。しかも欧州盤はほと んど同じ品番を使っているのです。トホホ。ということで、内袋がMADE IN ENGLAND のものを英盤じゃないかなーってことでここでは扱ってます。
なんだか色味の違うジャケで英盤を2種ご用意しました。 左側は全体に紫がかってて、赤矢印のとこの境界線が黒くはっきり出ています。 レーベルの色味もロゴが茶色というより黄色。背表紙の字体も細いもの。 とりあえず紫ジャケとしておきます。 右がよく見る通常の紺銀ジャケ。レーベルも通常。通常ジャケとしておきます。
紫ジャケの方のマトリックスの末尾は手書きA11/B11 通常ジャケの方のマトリックスの末尾は手書きA11 tone/B6 というトホホなものしか持っていません。これじゃ検証にならんですな。 しかしA面は同じマト11なのに書体が違っておりまして、音もじゃっかんなが ら違います。通常ジャケの方がシャッキリしてて伸びやか、紫ジャケは盤が多 少厚くて低音が豊か。なんとなく紫ジャケの方は欧州の他国盤のような気もし ますが・・・うーん・・・もっと若いマトリックスのヤツさがそっと。 マスターテープが米にあって、米盤がオリジナルではないか?という説もある のですが、でもこのアルバムまでは英盤がいい感じの音です。録音は1stと同じ くサリー・サウンド。 続きまして日本盤。私もリアルタイムで発売日に買いました。もう、聴きまく りましたねー。
左から紙ジャケ、初回帯、2nd帯(初来日表記付き)になります。 LPはいずれもアルファ/ビクター。 この後初来日表記のない来日記念帯(販売:ビクター) 続いて販売がワーナーにうつっての来日記念帯になります。 紙ジャケのユニオン特典帯はなぜか2nd帯を再現してます。まぁこっちの方が 初来日情報がのってて楽しいのですが。 初来日情報つきは初回じゃないのか?という疑問もわきます。えーっと私の記 憶だけでは心もとないので、まず見本盤の帯も来日情報がない帯であること、 それから帯裏のカタログを見るとこうなってます。
このアルバムの品番が6065で、 初回帯にあった6056のリタ・クーリッジが6067のジョー・ジャクソンの2nd に変わっています。また帯下の6062レッズと限定輸入「プロパガンダ」が消え、 6064のスティックスに、という具合です。 ただ発売直後に急遽初来日が決まったことは確かだったと思います。比較的早く 切り替わったのかもしれません。アルバム発売が10月で来日が2月ですから。 この時に例の京大西部講堂ライブが行われたわけです。
日本版のライナーです。見開き。下は紙ジャケのレーベル。 英盤仕様なんでこれでよいのですが、できれば米10インチ盤のカスタムレーベ ルを再現してくれたら面白かったのに。 というわけで米盤です。
左が初回限定で出た10インチ盤2枚組( SP-3713)、右が通常盤です(SP-4792)。 限定っていっても7万枚出たみたいなんで、ちっともレアじゃないですし、10 ドルくらいで余裕で買えます。ただこの10インチにはピクチャーディスクのよ うなモノがあって、それはたいへん珍しいということです。 ちなみに米通常LPはイニシャルが20万枚、すぐに40万枚まで売り上げました。 米盤も音はとてもいいですし、米がオリジナルという話もあるのですが、初回 20万枚というとそん中から初期プレスをさがすのは至難の技。しかもこの頃の A&Mは米国の色んなとこに工場があったみたいなんでもうわけがわからないと いうか・・。ちなみに10インチは音がちょっと丸い感じです。
10インチに付属のポスターと内袋。レーベルはカスタムレーベル(あんまり面 白くないデザインですが)。内袋は2枚とも通常LPのインナー裏面と同じデザ イン。
こんな感じで青くてポリスバッジが端っこについてます。また10インチもLPも もちろんバーコードつき。 私的にはこの2nd発売から初来日の頃がもっともポリスに熱中していたと思いま す。NHK-FMでやったBBCライブがカッコよくて、エアチェックしてききまくっ てました。あのBBCライブ、正規で出ないかなぁ・・・。 ... =================================================================================================================== 3rd ゼニヤッタ・モンダッタ
... 米国マーケットを意識して作られた3枚目。もちろん米で大ヒット。当時ポリス に熱中していた私は予約して発売日に買いました。何回も聴いて好きになろうと 努力したのですが、やっぱダメで一ヶ月もたたずに中古屋に売ってしまった1枚。 今回の特集をはじめるにあたって所有していたのは、売る時つけわすれた帯のみ でした・・・。紙ジャケと英・日・米の各国LP 写真のLPは 左上が英盤 A&M:AMLH--64831 80/10/1 右上が日本盤 A&M/アルファ:AMP-28011 80/10/21 右下が米盤 A&M:SP-4831 80年10月 左下は英盤についてたアウターバッグです。
裏返してみました。 裏ジャケは2nd発売以降に世界中を回った時の写真が。コープランド一家の 親父がCIAの諜報員だったそうで、コネを駆使して普通いかないようなとこ まで回りました。もはやバンド全体イケイケだった頃です。 Wataru Asanumaなどの日本人カメラマンの名前も。
表ジャケの違い。 番号1が英盤でロゴが銀色で小さく、背景のグラデはオレンジからはじまっ います。 番号2の日本版は初回は英盤と同じジャケ 番号3の米盤はロゴはアメリカンサイズ?なのか大きくなり、影付き。背景 グラデの幅も広く、黄色からはじまっていてド派手なキャンディカラー。
裏ジャケ下。番号3の米盤は左側にマスタリングクレジットと米A&Mの住所 が追加されています。マスタリングクレジットがあるってことは米盤がオリ ジナル? メンバーのシルエットをかたどったロゴは英日は銀色。しかしこのシルエッ ト・ロゴ、いかにも80年代的というか、そして3人組になったジェネシスや スーパートランプを思わせます。サウンド的にもプログレやジャズ・ロック 出身という出自をもはや隠そうともせず、その手のプログレ産業ポップに邁 進していくわけです。そういう意味ではよく音にあった、象徴的なロゴ。 共同プロデュースでクレジットされているナイジェル・グレイは1stからエン ジニアとして協力していた功労者なのですが、プロデューサーになったとは 思えないギャランティの低さにマイルス・コープランドとケンカしたようで、 本作で袂をわかつことになりました。まあアメリカだけで200万枚売ったア ルバムのプロデュースですからね、なんかいいたくはなりますわな。 英盤はバッグつき?
はい英盤です。レーベルデザインはこのアルバムから英日はカスタム・デザ インになりまして、最後まで続きます。インナーもカラーで全世界共通。 ビッグになった証明ですね。紙ジャケもそのへんはキチンと再現。 音質もビッグ・グループらしく格段に向上。特にこのアルバムのスチュアー トのドラムはのっけから炸裂しておりまして、バスドラなんてTR909を生で 鳴らしているかのような?量感をもっています。リムショットやオクタバン などをカラフルに使いたおし、ビル・ブラフォード系英プログレ・ドラマー であることを主張?しているかのよう。開きなおりましたねー(自信の現れ?)。 写真の英盤はマトリクス末尾がA1/B3でSTRAWBERRY刻印あり。英カッテ ィングっす。1/1もおそらくあるのではないかと思うのですが、とにかく凄 い音圧。税金対策でオランダで録音、その後マスターは英国に来たのでしょ うか?
英盤についていたアウターバッグ(LP袋)。バズコックスの1stの初回盤も これに似たLP袋がついていました。ポリスの方はどっちかっていうと、店頭 特典というかこれもユニオン特典みたいな感じだったのかもしれません。 つづきまして日本盤。手元にあったのは帯のみでしたので、初期盤は帯なし を400円で買って組み立てました。
左から初回帯、その後来日記念(販売ビクター)がきて 写真右側の来日記念(販売ワーナー)帯になります。 紙ジャケのユニオン特典帯も今度は完璧。再来日急告入りです。 帯なしでどーやって初期盤を見分けたかとゆーと。 まずステッカー
1stのフクロウマークと同様、販売元のビクターのキャンペーンです。 「ベスト81キャンペーン」でダウンベストが抽選であたります。 このアルバムの発売日が80年10月21日で、キャンペーンの抽選日が 80年11月と81年3月になってます。 それからインサートの内容がじゃっかん異なります。
80年の世界ツアーのスケジュールがのってて、 左の初期インサートは80年1月〜4月 右のその後のインサートは80年10月〜12月 となっています。 再来日は翌81年1月〜2月です。
販売がワーナーになった頃はもう来日終わっていたのでは?という謎も 残っていますが・・・。ブツは来日記念でワーナー帯です。
ジャケットは1st同様、再販からジャケが米国仕様になります。 上が初期、下が再発。ロゴが大きくなって、背景のグラデがハデに。 日本盤も25年ぶりくらいに聴き直したんですが、さすがアルファ、いい 音です。英米より平面的になっちゃってるのはしょうがないとしても、 乾いたドラムの音やシンセなんかがYMOをほうふつとさせますが・・これ は先入観ありすぎですね。スチュアートのドラムもここではブラフォード というより幸宏的? 地獄にはまった米国版。
えー、いまだにエサ箱で数百円でうなっております米国版です。 なんで写真に3枚うつっているかというと、3枚買ったからです! なんで3枚買ったのか、というと、間違えたからです! 今回まず買いにいって見つけたのがSP-3720って品番のヤツとSP-4831っ てヤツ。同じ店のエサ箱にありました。ボーッとしてたのか、ちょっと考 えればわかるのに、無意識に番号が若い方を買って帰ってきました。 家に帰って盤をみてみたら、マトリックスの部分、 4831が線で消してあって、その横に3720と書いてあります。 あちゃー、そういや英盤が64831だから4000番台が先か!と、 チクショーA&Mの品番は一体どーなってんだい!とブツブツいいながら 次の日、その同じ店のSP-4831を買って帰りました。 んで、家に帰って中を見たらインナーと盤が3720の再発でやんの・・・。 ジャケだけオリジナル番号だったのね・・・。トホホ。 その後、違うとこで、今度こそジャケの品番4831、インナーの品番4831、 レーベルの品番4831、マトリックスの末尾が4831-A-S1/4831-B-S1を 買いまして、ようやくたどりつきました・・・米オリジナル。 でも値段は1000円→800円→700円と安くなっていきました(そんなもんよ)。 しめて2,500円!間違えなければ700円ですんでたのにー。 (こりゃもはやこのアルバム好かん、と売り飛ばした呪いだな・・)。 写真は左から純正4831のオリジナル、中央がジャケだけ4831で中身再発、 右が全部3720の再発です。比較的早めに番号は切り替わったのではないか と思います。ポリスに関しては翌81年の4thから3000番台での発売となる からです。
裏ジャケです。ま、同じです。バーコードはついてます。ついてなくて、ま ぎらわしいほどよく似てるカナダ盤もエサ箱でうなってます。 左端の米オリジナルSP4831はS1と、マトの末尾にSがついているので、西海 岸製造、サンタ・マリアのSだと思います。 米盤もいい音ですが、英盤より中音域が密集した感じ。いい意味でふくよかと いうか。英盤の方がシャキーンとしてて好みです。でもどっちがオリジナル? と聴かれて判断できるほど違いはありません。 ポリス、ニューウェイブ系では音が良かったので、(演奏した音がいいんです な、きっと)オーディオファイル向きの盤もけっこう作られました。
写真は米ノーチラス盤(NR19)。DBXデコーダー対応と書いてあります。デ コーダーないんだけど、とりあえず買って帰ってきいたら、低音スカスカ、 高音シャカシャカで1分と聴いていられませんでした。 1800円もしたのに! 一瞬デコーダー買ってきこうかと思いましたが、内袋が再発の3720品番だっ たんで、どーせたいしたことないだろーと、思いとどまりました。 この次の「ゴースト・イン・ザ・マシーン」もノーチラス盤がありますが、そ っちはデコーダー不要のようです。この3rdのデコーダーいらない盤も出てた かもしれません・・・。 まぁこの3rdで音は格段によくなったのですが、内容はというとねぇ。 何しろ1曲目が「高校教師」ですよ、もう。 当時私はスティングが教師だったってこと、知らなかったので、けっこう引き ました。 だって、元が教師で、女生徒にモテてモテてしょうがなかったと。 「おいおいキミ、そんなにセマらないでくれたまえー」 みたいな歌。もー初めて聴いた時はなんじゃこりゃって感じでした。曲調も明 るいというノーテンキ。 スティング、あんたワーキング・クラスで牛乳配達屋のガキのじゃなかったの かよ?と。なんかイニシャルDの藤原拓海が、峠バトルしながら実は交番につと めてましたってくらいの感じでして、裏切られたというほどナイーブではなか ったのですが、まぁさめました。 孤独とかレゲエとかのイメージはどうした? で、もう1曲の目玉が「ドゥ・ドゥ・ドゥ・デ・ダ・ダ・ダ」だ? これがアメリカでウけて大ヒット。私的にはサヨーナラーという・・・。 産業プログレ・ポップ風の音作りも別に嫌いではなかったのですが、当時ポリ スにそんな音は期待していなかったのだと思います。 ただこのコンピのライブは大好きでした。
また同じ写真使いまわしておりますが、今度は左下、「URGH!」ってヤツです ね。これも今数百円でエサ箱でうなっておりますが、2枚組で当時の新進バン ドをすべてライブでおさめたという代物。マイルス&イアン・コープランドと I.R.Sが制作にかんでます。 ポリスはA1でこの3rdの曲「世界は悲しすぎる(ドリブン・トゥ・ティアーズ)」 をやってるのですが、これがスタジオとは違った気力・疾走感にみちた演奏で、 荒々しいポリスのカッコよさが味わえます。 今はこれもCDBOXに入ってるので音源は聴けますが、XTCやエコバニ、ギャング・ オブ・4なんかのライブとあわせてLPで堪能するのもいいかと思います(安いし)。 当時このコンピを聴いて、なんだこのバンド、とんでもねーっと、好きになったの は「オインゴ・ボインゴ」。50's風のR&Rというかロカビリータイプの曲をライブ でやってるのですが、料理の仕方がぶっとんでます。 まさかこのバンドのキーボードが後年「シンプソンズ」や「バットマン」を手がけ る映画音楽の大巨匠になっちゃうとは・・・。 ... =================================================================================================================== 4th ゴースト・イン・ザ・マシーン
... フィル・コリンズやガブリエルで名を馳せたヒュー・パジャムをむかえいれ、さら にプログレ・ポップ化が進んだ4枚目。私は当時全然買う気がなく、エアチェック したカセットかなんかで楽しんでました(なので2曲ほど聴いてなかった曲が)。 アルバム的にはここからは米盤がオリジナルと明確になった感じ。紙ジャケも米盤 仕様でやって欲しかったとこですが・・・(まぁジャケは同じようなものです)。紙ジャケと英・日・米の各国LP 発売は81年10月。前作から1年後となります。 写真のLPは 左上が英盤 A&M:AMLK-63730 右上が日本盤 A&M/アルファ:AMP-28043 右下が米盤 A&M:SP-3730 左下は米盤のインナーですが、世界共通デザインになってます。 ジャケは80年代っぽいデザイン。幾何学的というか、電卓数字風にメンバーの顔を 処理したもの。クラフトワークみたい。英米ともにジャケは光沢があり、紙ジャケ でも再現されています。 各国盤の違いは、裏ジャケのこの顔ロゴのあつかい。
はい、英盤と、それを復刻した紙ジャケにはありませんね。 日本版は白で顔ロゴが入ってます。 で、アメリカ盤は赤で入ってます。拡大してみます。
この顔ロゴ、なんのロゴかというと、 ROXANNE MUSIC OVERSEAS LIMITEDの登録商標のようです。 ポリスの曲の海外出版と関係がありそうです。 スティングはラスト・イグジット時代にヴァージン・ミュージックと出版契約して ました。で、今や世界的なヒットメイカーになったのはいいけど、その頃の契約に しばられて身入りが少なかったんですね。 そのため、ヴァージンの社長のリチャード・ブランソンを相手どって訴訟を起こし ました。話はこのアルバム発売前にまとまったようなんですが、結局英国国内だけ しばらく前のままの条件、ということになったとのこと。 それでこのアルバムでは、まだ英盤だけクレジットが入れられなかったのではない かと思います。 でも、そこはそれ、登録商標ロゴとジャケデザインをまったくいっしょにしちゃっ てあるから、フロントカバーにでっかく入れられるし、背表紙にもいれちゃえます。
上の番号1は英盤と紙ジャケの背表紙。赤で顔ロゴが入ってます。 真ん中の番号2、日本版背表紙はなし。 一番下の番号3は米盤で、白で背表紙に入ってます。 これはデザインです、登録商標じゃありません、ざまーみろブランソン。 英盤も米でカッティング
紙ジャケと英盤。レーベルデザインはカスタムで、ついにこのアルバムから全世界 共通となります。紙ジャケはA面のデザインを採用。まぁB面はこのデザインで青 色が緑になるだけなんですが・・・ そしてこのアルバムから英盤も米でカッティングしたものになります。写真の英盤 は マトリックスの末尾がA8/B1(トホホ)で、 STERLING tj の刻印があります。 米国スターリングスタジオの名手Ted Jensenのマスタリング/カッティングでしょ う。基本的には米盤と同じ鮮度なんですが、なぜか英盤は重心が低く、高音がつま った感じ。米盤は高音のヌケがいいですが、重心は高めとなっています。 米盤は以下の2種のマトリクスのものを聴いてみました。いずれもSTERLING tj の 刻印があります。 ・CS1/CS1 ・EUR2/T4 同じといえば同じですが、まぁ聴き比べればまったく同じではない、という微小な レベルの話になってしまうのですが、この2枚では両面CS1の方が音がたっていて、 奥行き・分離もよかったです。もう1枚は違う工場のマザーがまざっているような ものなんで、あんまり比較にならなかった気もします(スイマセン)。 なお81年の米盤にもかかわらず、このアルバムと次作には、前作まであったバーコ ードがついていません。米A&M全体の方針なのか、それともポリスだけの、アーテ ィスト側の意向なのかはわかりませんでした。 なお、米盤にはポリスの全アイテムの中で最も高額プレミアがついている !!光るピクチャーディスク!! というものが存在します。プライスガイドで2,000ドルとか3,000って書いてある この代物、みたこともないのですが、どうやら ・ジャケの顔ロゴを使ったデザイン ・顔ロゴの部分はLEDかなんかになっていて、盤に!うめこまれている ・プレイヤーにのせて、センター穴に中央軸がはまると、金属接触でLEDが光る ・光り方はメンバーの顔が一つ一つずつ順ぐりに光って行く という素晴らしいものみたいなんですが、 ・レコード盤に機器をうめこんであるので、バカみたいにブ厚い ・機器が埋め込んであるので、そこは溝が掘れない。A面は外周部分に1曲しか入ってない (B面は全曲入っている?) ・1枚1枚手作業で作らないといけないので、ものすごい時間とコストがかかる。 十数枚できたくらいでA&Mはあきらめた。(プロジェクト中止ってことね) うーむ・・・ まるでアップルのマジック・アレックスが企画したようなバカげたピクチャーディスク のようです。作る前に想像つくだろう?A&Mもさ。 買おうとは思いませんが、一度光りながらまわってるとこは見てみたい気がします。 日本版は別ジャケ?
日本版は帯に書いてある通り、初回5万枚に”ジャケット大カラーピンナップ”なる ものがついてました。ピンナップとはいえ厚い紙を使ってあり、別ジャケットとして 楽しみむことができました。 当時のアルファの人が、元のクラフトワークジャケじゃあんまりなんで、ひとつ工夫 してみよう、と思ったのかもしれません。
こんな感じになります。Wataru Asanumaの写真クレジットが入ってます。 まぁでもこれも80年代的というか、ELPの「ラブ・ビーチ」よりマシとはいえ 金満リゾートジャケではありますが・・・。
なお、このアルバムまで初回はビクター販売(あれ?発売元になってるし・・・これ 間違いじゃないのか?)。 ま、ともかくポリスで初回からワーナーが販売するようになったのは、次のアルバム からになります。 07/04/28 追記 「ゴースト・・」のノーチラス高音質?盤も入手したのでご報告します。
ハーフ・スピードカッティング盤で、前作のDBXのようにフツーの装置で聴けない ということはありません。 高音は伸び、低音は豊かですが、鈍重な感もあります。個人的には通常米盤の方が シャキッとしていて好きです。レンジをひろげたオーディオ的な音の良さでいった ら、リマスターCDがある現在、こうした高音質?アナログは過去のものというか、 その役目を終えた感があります。
... =================================================================================================================== 5th シンクロニシティー
... 当時からメンバー間の仲が悪いのは有名。スタジオでつかみあいのケンカをしてる映 像なんかも流されてましてから、このまま解散か?とまでいわれていた時期の起死回 生の超名盤。まさにアナログ時代の最後、80年代を代表する作品となりました。 なかが悪くても集まりゃスゴい、ポリスにとっての「アビーロード」。 オリジナルは米盤で、紙ジャケも凝ればスゴいもんになったのですが・・・。紙ジャケと英・日・米の各国LP 発売は83年6月。はじめて1年以上のインターバルをとってのリリース。 写真のLPは 左上が英盤 A&M:AMLX63735 右上が日本盤 A&M/アルファ:AMP-28075 右下が米盤 A&M:SP-3735(金・銀・銅バージョン) 左下は米盤についていたビデオ「ポリス・アラウンド・ザ・ワールド」の宣伝チラシ。 歌詞つきインナーはモノクロで全世界共通。 なお、ジャケは各国でパターンが違います。 英盤は1種のみで 英盤用のデザイン? 日本盤も1種のみで、米盤の一部といっしょ 米盤はゴールドマインによると全部で93のパターンが!確認されているとのこと。 紙ジャケもイアン・デューリーの復刻のように代表的なパターンだけでもブックレッ トに記載して欲しかったところ。
裏返してみました。紙ジャケは英盤といっしょです。
タイトル文字。これも紙ジャケは当然英盤といっしょ。 英盤を復刻してもつまらない・・・
とりあえず紙ジャケの元となった英盤を見てみましょう。 全世界共通カスタムレーベル(紙ジャケはA面のデザインを採用) 共通のモノクロインナーも再現してあります。 英盤には先行シングルの「見てめていたい」収録ステッカーがついているのもあり ますが、これは残念ながら復刻されていません。
ステッカーの拡大。銀色で、けっこう目立ついいステッカーだったんですが・・・。 なおこの英盤も前作と同じく米カッティング。 写真の英盤のマトリックスは A面:AMLX63735 A1 SP-3735-INT-4 MASTERDISK RL B面:AMLX63735 B6 SP-3735-INT-3 MASTERDISK RL となっていて、米盤のナンバーも掘られています。米マスター・ディスクスタジオの Robert Ludwigによるマスタリング/カッティング。 もちろん、今回のCDのリマスターを行ったボブ・ラディックその人ですね。 これも同じ人による米国カッティングなのに、英盤は重心が低く、ドカバコいって ます。英盤らしいというか・・。高音は米盤に比べてつまり気味で伸びない感じ。 この差はやっぱり材質とか製造工程とかと関係あるんでしょうか? 問題の米盤 もしかすると、アナログレコード史上、最も凝ったジャケかもしれません。 一見同じようなジャケに見えますが、買っても買っても一つとして同じパターンに 出会うことはないという恐ろしいジャケなのです。 なにしろ93種確認されているわけですから。では一体どういう仕掛けになっている のでしょう。
まずモノクロの写真の上から塗られている色ですが、通常は赤・青・黄の3原色な のですが、初期盤の中に、ブロンズ・シルバー・ゴールドで塗り分けられているも のがあります。とりあえずゴールド版としておきます。 今回色々調べてみたのですがゴールド版は1種しかないようです。 固定デザインです。 それから赤・青・黄にもブロンズ・シルバー・ゴールドにも塗られていない、単に モノクロの写真がならんでいるジャケが存在します。これ、激レアですが、写真の パターンが色々あるので、単なるミスプリというか、色の版を刷っていないジャケ なのではないかと思います。持ってないんで負け惜しみ的推測ですが。
米盤を4枚ならべてみました。93種あるので、まずまったく同じ版にめぐりあう ことはないと思います。めぐりあったらシンクロニシティーですね(笑)。
裏です。ダメですねー、同じパターンがないです。 これはまず、上から青→赤→黄の色が、黄→青→赤になったり、赤→黄→青にな ったりとずれていってます。ずらして印刷してるのではないかと。 逆に上から青・黄・赤みたいな順番はないと思います(自信ないけど)。 3段にならんだ帯状のモノクロ写真も、一定間隔で横にずれながら印刷されてい ってるのではないかと思います。 要するに横にながーい写真のコラージュを作って(同じカットも何回かつかわれ ている)。ずらしながら印刷してるような・・・(写真の帯の1本、要するに 1/3だけ同じ写真パターンになっているジャケがあるからです)。 したがってツェッペリンの「インスルー・ジ・アウトドア」とは根本的にやり方 が違うのだと思います。あれはAからFまで6種のジャケがキチンと存在している のですが、こっちははっきりいって、製造すればするだけパターンがあらわれる 可能性が・・・(ああ恐ろし)。 ということでZEPの「インスルー・・」のようなアルファベットなり、ナンバーな りがどっかにないかジャケを解体して調べてみましたが、それらしきものはみあた りませんでした。 そうなると、ゴールドマインのいう93種もとりあえず見つけたものを数えてみた という数で、実はもっとあるのかもしれず、また代表的なパターンとか上で書いて ますが、パターンそのものが存在していないのかもしれません。 これは印刷方法も含めて紙ジャケで復刻するのはムリですよね。 ただそれでも、ある版が出来た時に刷られたジャケは同じものができていると思 います。いっぺんに出来る数がどれくらいかはわかりませんが・・・。 また、ずらしを始める前、スタート地点のジャケットは存在しているはず。 では、スタート地点はどれだったのか?
そうなると、日本盤とゴールド版が写真のパターンが同じ、というのが気になり ます。表も裏もいっしょです。 日本にきた版下がこれだったということは、やはりこれがスタート地点のパター ン、初回ジャケではないでしょうか? プラケCD版のジャケはこのパターンの中央アンディと下スティングがいれかわっ ているもので、これは83年(同じ発売年じゃん!)の初回CDから変わっていません。 なお日本版は販売がワーナーにうつった掛け帯タイプの黒帯。 ”三人が今再びポリスになった!”のコピーがこれまた解散が噂されていた当時 の状況をうかがわせてくれます(実際は各自ソロ活動してたことをいってるのだ と思いますが・・・)。 さて、話を元にもどしまして、ゴールド版が初回かなのか?という仮定ですが、 音の方からもさぐってみましょう。 マトリックスの末尾がEUR3/EUR4の通常版とゴールド版を聴き比べてみました。 どちらもMASTERDISK RLの刻印入り。 ゴールド版のマトリックス末尾はM1/M1となっています。 通常盤もたいへん音がよく、伸びて行く高音、「シンクロニシティー」のイントロ がはじまる所のスピード感など、やはり米盤がオリジナルなのねーと、思わせてく れます。ちなみに300円くらいで買えますが・・・。 たいしてゴールド版というかM1/M1の方は、同じ傾向の音で、さらに立ち上がりが よく、粒立ちも鮮やか、奥行きも豊かです。 まぁ、これだろーなーという音なのです。 ちなみにM1のMはなんだかわかりませんが、初回に近いものではないかと思います。
これは「見つめていたい」のシングルの米テスト盤。 マトリックスの末尾はゴールド版と同じく、 M1/M1 MASTERDISK RLの刻印入り となっています。 最初のスネアの音が、ダンッじゃなくて、パン!と鮮やか。 テストとはいえポリスなんで、2000円くらいだったと思います。 テストも色々あるのでこれが唯一のものとは思いませんが、先行シングルのマトが M1だし、やっぱり・・・。 結論は出ないとこが面白いのですが、ここまできますと、「シンクロニシティー」は 米盤がオリジナルで、ゴールド版ジャケ、マトリックスの末尾M1/M1が初回盤、 と今回はしておこうと思います。 紙ジャケもこれを復刻してくれたら面白かったのに・・・。 さて、売れに売れた米盤ですが、盤自体も面白い趣向が凝らされています。 まず、ステッカーをごらんください。
初回盤ステッカーにも赤・青・黄の3種類がありますが、書いてあることはいっしょ です。 拡大してみまーす。
収録曲の下に、KC-600という高音質ビニールでプレスされていると書いてあります。 これ、なんでしょ?なにか材質が違うのでしょうか? 当時ワーナー系にもQUIEX 2とかというオーディオファイル素材盤がありましたから、 アナログ末期の流行みたいに各社競っていたのかも。ワーナーとかといっしょで、た だのヴァージン・ビニール(再生利用ではない材料)というだけかもしれません。 材料の純度を誇示するためかこのKC-600盤、半透明になってまして、
光にかざすとこのよーに、あーら不思議(?)青紫に透けるようになってます。 だからって面白いのか?といわれると困るのですが、面白いんです!レコ・ジャンキ ーとしては(笑)。 みなさま、米盤お持ちの方はぜひ光にかざしてみてください。 ポリスの米盤、日本のエサ箱にあるのはほとんどこのKC600だと思うので、ぜひ中古 レコ屋で蛍光灯でチェックを。数百円で売ってると思います。 ステッカーつきなら確実ですし、シールドでステッカーつきでも今や1000円くらいで 買えると思います。 大ヒットして当時売れてくれたおかげですね。 「シンクロシティー」のアルバムは米盤がオリジナルなんですが、12インチシングル などで英カッティングのものがあってですね、これがけっこういい音だったりするん で、シングルまでも含めるとポリスも悩みはつきません。 もちろんシングルのB面でアルバム未収録のものも多いですし、プロモのB面にライブ が入ってるとかといったものもあります。なかなか掘ると深かったポリスでした。 =================================================================================================================== その後と総括
...ポリスはこの5枚で終わり、「高校教師’86」を出した時に「シングルズ」というベ スト盤を出しました。写真は英盤です。「高校教師」はもういいっちゅーに・・・、 まぁポリスの数多い曲の中でも大ヒットした曲なんでしょうがないとはいえですね。 97年にはスティング&ポリスで今度は「ロクサーヌ'97」っていう、いい加減にしろ、 と思いながら12インチシングル買いましたね。 で、肝心の紙ジャケの音質です。2003年のボブ・ラディックリマスターはたいへん 素晴らしいもの。この特集でも書いたように、ポリスは英米どっちにオリジナルマス ターがあるかよくわからないのですが、クレジットを見るとロンドンとロスのA&Mで テープ・リサーチをしたと書いてあるので、これがベストなのでしょう。 うちの安いCDプレーヤーで聴くとビロードの高音といわれたスティングの声が多少 キンキンときつくなっていますが、きっと元のSACD層で聴けば解消されているので はないかと思います。 オリジナルLPが5千円とか1万円とかするなら、これはもうCDでいいじゃん、 という出来なのですが、ヘタすると数百円でころがっていたりするので、この ヘンは悩みどころですね。 =================================================================================================================== 紙ジャケ発売日の1/24から書き始めたのに、いつのまにか2月になってしまい ました。次回の特集がいつになるかわかりませんが、今後ともよろしくお願い します。 <了>2007/02/04
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