p r o f i l e

 

 友人のクリス・ヘイルがニューヨークに去ることになったことは前回書いたとおり。

 今回が、彼が付き添ってくれる最後の回となる。いつも作っているCDのジャケットに The Final Session with Chris Hale と哀惜の思いを込めて書いて彼に見せたら、彼は「最後じゃニーよ!」と日本語で言った。また必ず来るという彼の意志表示であった。

 2006年8月9日の晩、つくばのカフェレストラン「アストロラウンジ」でのこと。

 

01
RKD Tekno / Ryukyu Disko
つい最近出た Ryukyu Disko の「Peekan」というアルバム(2006年)から。オレンジレンジのメンバーとその兄弟のユニット。石野卓球系。聴くと卓球好みであることがよく分かる。

最初、CD屋で試聴してちょっと衝撃を受けた。だが買って帰って、聴き直してみると、良くない部分もよく見える。沖縄民謡とテクノの融合なのだが、まだまだ融合し切れていないと思うのである。彼らの試みはとてもいいがまだ未完成の趣がある。

02
Little Computer People / Little Computer People Project
Depth Charge Presents Electro Boogie(1993年)というコンピレーションアルバムから。Depth Charge のアルバムも1枚( Nine Deadly Venoms(1994))買って聴いてみたら、ばりばり、デトロイト系で、あまり好きになれなかったが、このコンピレーションはなかなか良い。このコンピレーションは、Depth Charge と Aux 88、Dave Clarke の3人がそれぞれミックスした3枚組のCDセットである。

Little Computer People Project は、以前 Ellen Allien の Fliet Mit Ellen Allien というミックスCDからかけたことがあるが、彼らのCDはアマゾンでは品切れで手に入らない。以前かけた Fly High という曲も、この曲も素晴らしいので、CD欲しいのだが。

03
Way Out / Ellen Allien
前回言及したEllenのOrchestra of BubblesというミックスCD(2006年)から。EllenのDJとしてのセンスが光る。

04
Queen of the Moon / Ultramarine 
何度もかけている Ultramaerine。United Kingdom(1993年)というアルバムから。

05
Green Instument / Afro Celts
これも何度もかけている Afro Celts。彼らの3枚目のアルバム、Seeds(2003年)から。彼らのバンド名は、通常 Afro Celt Sound System だが、このアルバムだけ、Afro Celts となっている。何か理由があるのか。

06
Sympathy / Area
1度かけた Area。これも同じく The Perfect Dream(1988年)というアルバムから。レーベルは Projekt というニューヨークのレーベル。Autumn's Grey Solace も同じレーベルからCDを出している。

07
Amo Bishop Roden / Boards of Canada
In A Beautiful Place Out In The Country (2000年)というCD(EP)から。4曲入り。

08
LFO Drive / Phillippe Cam
Fabrik 17 Akufen (2004年)という Akufen によるミックスCDから。

これはナンバリングがあるように、ミックスCDのシリーズである。そのうちの17枚目ということ。いろいろな人が作っている。

出来はいかにもアクフェンという感じ。音を細かく切り刻んで再構成したという感じ。

09
forever / Chris Hale
この曲をかけることはクリスには内緒だった。他にも友人や、クリスの奥さんもいたが、曲が始まって気がついたのは本人だけ。わたしの顔を見て、ニヤリと笑った。彼の Pubik's Traibal House Mixes というCDから。mp3.comから出したCDである。pubikというのは彼の別名義。女性ボーカルが入るところだけはあまり好きではないのだが、それ以外はとてもかっこいいと思う。

送別のためのボーナストラックという感じ。

10
Someone Like You / New Order
Get Ready (2000年)というアルバムから。

11
Silent Cry / Chris & Cosey
元 Throbbing Gristle の Chris Carter とCosey Fanittitti のユニットChris & Cosey のベスト盤 Collectiv Two から。

12
Niji ( Go=Ten Forward remix ) / Takkyu Ishino
前回に引き続き最後は、電気グルーヴのこの曲。ただし別バージョン。同じレコードから。

 

 いよいよ次回からは、クリス抜きで、一人でやらなければならない。ちょっと感傷的になる。

Have a good life in New York City and come listen to my DJ play again !

 

2006年12月25日号掲載

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