Small Faces/Ogden's nut gone flake
スモール・フェイセス オグデン比較検証


00/10/16 3rdアルバムのまとめへ
ついに来た!ガッツ・ポーズ状態のスモール・フェイセス紙ジャケ!
しかも希代の特殊ジャケ「オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク」を含むイミディエイト時代ときたもんだ!
デッカ時代も早くやってくれ!(ちなみに上の写真のデッカ盤はただ入れてみただけです)。
ところでフェイセスとフェイシズ、どっちが正しいんでしょう?

<Ogden's nut gone flake>
タバコ缶を模した見開き5面の丸型カバーのため、CDではちっともジャケが面白くない「オグデン〜」。
そのためとにかく紙ジャケ化の要望は高かったと思います。

今回ジャケを比較したのは上記3種
左UK Immediate IMLP012(1968,Round cover,Lilac label,1st press Matrix IMLP012-1L/2L,MONO)
右UK Castle CLA016(1997,Round cover,with Black Sheet ,Obi,Insert,Numberd,STEREO)
下JP Victor VICP61143(2000,20bitK2/DigitalK2 Remaster,Papersleeve,Round cover,with innner,bag,plastic sleeve,STEREO)

なおUKのステレオ・オリジナル盤はIMSP012でライラック色のレーベル。
モノ/ステレオとも2ndプレスはピンク色のレーベル。
75年にNEMSから再発された時は白レーベル(IML1001)。 ジャケは丸型。以下ステレオのみ。
77年には上記NEMS版が丸じゃない普通の四角ジャケで再発(IML1002)。
78年にはCharly版(CR30015)。丸じゃない普通のジャケ。
んで97年のCastle版が上記右のものです。
このアナログと同時にオリジナル・アイデアを生かした缶入りCDが出ている(CLAT016?)
探検隊は買いのがしました。以下Midge様からの情報です。感謝。
缶は細かい字は読めません。丸のジャケ?(ブックレット?)は今回のものとほぼ同じですが紙質と印刷の鮮明度
は今回の圧勝です。ただ缶が意外と深いのでCDが動かないように4枚ほどの厚紙で作ったコースターが入ってま
す。これは表紙のデザインで単色です。(コースターは6枚との情報もありましたテキトーにいれたんでしょうか?)

米版はImmediate Z12-52002が初版で丸型、ピンクレーベルのもの。モノはないようです。
日本盤は内ジャケの一部を使った独自のデザインで、丸でないヤツ(東芝音楽工業IP80135)が初版のようです
が、よく知りません。邦題は単に「オグデン」だった模様。

一聴して紙ジャケ版はCastle版より全然いいです。紙ジャケを聴くとCastle版はボケボケの上にかなりナローで
す。ジャケは一応ちゃんと復刻されていますが、ごらんのように色味が明るくエンハンスされ、コインのあたり
で版ズレをおこしています。てことで写真を撮るのが面倒なのでここらでオサラバしてもらいます。

ひとめくりしたところ。左側が上記東芝音工版に使われた部分です。
しかしこのジャケ、写真を切り抜くのもおっくうです。デザイナーさんの苦労がしのばれます。
探検隊はメンドーなのでこんな切り抜き方でいかせていただきます。

ふためくりしました。当然4面になります。中央が紙ジャケ。いい感じで復刻されています。
右上のところにレコードが収納されています。

もういっちょめくりました。5面になりました。紙ジャケのレーベルは再発風の白レーベル。このへん
はライラック色にして欲しかったところです。紙ジャケには丸いレコード袋がちゃんとついています(赤矢印)。
ま、単なる丸い二つ折りの紙ですが、うれしいです。今回比較したUK版は裸で入っていたため比較できません
でしたが、このようなものだったのでしょう。
(やはり裸で入っていた可能性が高いです。紙ジャケ版は保護措置のようですが、それはそれでうれしいです)。

裏返しました。見事に5面ラウンドスリーヴが再現されています。ご苦労さまでした。うれしいです。

紙ジャケの部材です。1が丸型にカットされた解説/対訳です。うれしいです。
2がレコード入れの紙。
3が帯。リマスターのクレジットはここにしか入っていません。もう少し詳しいとありがったかった所です。
4は保護用のプラスティックスリーヴ。うれしいです。税抜き2800円は高くないと思えます。
5がジャケ本体。6がCDです。白レーベルです。

で、これがオリジナルLPのライラックレーベルです。いつものようにクリックで拡大するようにしてある
のでご覧いただきたいのですが、レーベルをよくよく見ると実はこのLP、A面が"Ogden's nut gone flake"、
でB面が例の"HAPPINESS STAN"。この2つは同列に扱われています。アルバムタイトルはレーベルに記載
されていません。「オグデン〜」はA面のタイトルみたいです。
そうするとアルバムタイトルは....表のジャケにズラズラ書かれてる、あれか?
Brightest Selection
Ogden's
Special
Nut gone
Immediate
Manifuctured by The Small Faces
Celebrated
Flake
TOBACCO
全部書くとこうなるんですが、やっぱ"Ogden's nut gone flake"に落ち着きそうです。Specialくらい入って
もよさそうですが...アルバムが"Ogden's Special nut gone flake"でA面が"Ogden's nut gone flake"。
うーっむ。くだらん悩みにつきあわせてしまってスミマセン。どーでもいいすね。

どーでもいいついでに恒例の重箱のスミつつきをやりましょう。

青線部分がミニチュア化最大の難関といわれていた?メンバークレジットのコインです。
けっこう読めます。素晴らしいです。ちなみに右から、
THE PHANTOM SHEET WHISTLER(スティーヴですね)
GEORGE THE CLEANER XVIII(ケニー・ジョーンズでしょうか)
MAXIMILIAN III(イアン・マクレガン?)
LEAFY LANE(これはロニーでしょう)。
その右の赤丸部分、金賞受賞だかなんだかわからん
DIPLOME......ってやつはLPでもよく読めないです。だから十分だと思います。

バックカバーのへこみの部分もちゃんと再現されています。アッパレです。
昔から疑問だったのですが、このLP品番もなにも書いてないんですが、発売当初はどうやってモノ/ステレオの
区別をしてたんでしょう?ステッカーが貼ってあった形跡もないし、袋にでも入ってたんでしょうか?
(ちなみに今回用意したものはレコード屋さんがごていねいにマジックでIMLPと書いてくれていたのでモノだ
とわかったんですが....余計なことすな、って感じもしますが)。
なおUS盤はこのバックカバーにズラズラとクレジットや品番が入っています。

<音質>
さて今回のリマスターですが、どうでしょう。「オグデン〜」に関してはかなりいいです。
オリジナルと比べても(モノですが)、マリオットのおいしい所はキッチリ出てるし、パワー感もあります。もと
もとグシャーっとした音なんで限界はあるんでしょうが...。

<つなぎの問題>
で、このアルバムのCDにはつなぎの問題があったそうで、(ねこねこさんありがとう)早速確認。
レココレ96年12月号?そういや持ってたな、と思って本箱をゴソゴソとかき回しました。
(検証するなら見ろよ、ホント)。ついでに88年5月号、95年9月号も発見!意味なかったが...。
なになに、あっホントだ2曲目「アフターグロウ」と「ロング・アゴーズ〜」の間が68年のオムニス盤の頃から
つながってないと書いてある!で、聴いてみた。
・上記オリジナル:当然つながっています。
・上記CASTLE盤:2曲目の最後、ドラムのフィルインからいきなりモノになってFO
・紙ジャケ:その前の後奏部分から盤おこしでつないである。
ちなみにそれでは最近でた輸入盤はどうかと思って聴いてみました。
CHARLEY/EMIのTHE ORIGINALS版724357610124(EU,NETHERLANDS PRINTED,UDEN PRESS)。
P&Cが2000なので今年のリマスターかもしれません。こしゃくにも紙製外箱にプラケースを収納。
オリジナルズと明言してあるにもかかわらず、新規のアートワークが施されています。
この盤はドラムのフィルインの所でモノにならずにFO。たぶんマスターそのままだと思います。
掲示板によせられたねこねこさん及びZARANK FUPPAさんの情報をまとめてみると、
・テイチク盤CD:オリジナル通りのつなぎ(このマスターは果たしてどっからきたの?)
・Charlyの4枚組BOX:別のつなぎ?Castle盤と同じつなぎ?

ということでレココレに掲載されているように「完璧な復刻がなされていない」ということはないようですが、し
かし、ほんとにマスターいじっちゃったのか。モノにしてFOってことはモノマスターもだめってこと?
ではテイチクのマスターはいったい.....。謎です。
でもまぁ、紙ジャケはつながっててまぁよかったよかったと思います。タイミングもバッチリでした。
なお紙ジャケの「オータム・ストーン」収録の「アフターグロウ」はシングルヴァージョンのモノでFOで終わり
ます(私は昔からこのグランジの権化のようなヴァージョンの方が好きです)。

ま、このつなぎは盤起こしでいたしかたないとしても、しかし!
<3rdアルバム>
実は3rdアルバムも検証しようと思ってたのですが、以下のような状況のため、見送りました。
<9/20の探検隊の様子>
S:でました!スモール・フェイセズの紙ジャケ!
W:おお、そうか、今日でたのか!忘れてた〜、で、どう?
S:ジャケはすごいよ、ビクターこわいものなしだよ。
Y:すっごいなぁ、この「オグデン」。よく作ったなぁ。
S:ま、とにかく聴いてみましょ。オレ、CDで聴くの初めてなんだよなぁ..

<といって問題の3rdをかける。当然1曲目のアコギカッティング鳴り響く>
W:オッ、オオ!
Y:オオ、スモール・フェイセズ、やっぱかっこいいなぁ!
W:凄いなぁ、この音。まるでレコード聴いてるみたいじゃん!
Y:ホント、凄いな。DigitalK2もついにここまでアナログに忠実にできるようになったか。
S:で、でもさっき何か、イントロ変じゃなかったですか?
W:どれどれ....あ、ほんとだフェードで始まってる。あの最初のピンとか、キンとかいう
  音もない....
Y:フニャン、っていってるな。
S:モノはこんな音ないんですけどね。Castle盤のステレオは確かにピンっていってます
  けどなんかカウントの残りっぽいです。このフニャン、って音はヘンですけど、ステ
  レオオリジナルはこうだったのかも.....
W:ま、いいや、とりあえず通して聴いてみよう。
<2曲目>
S:な、なんか左チャンネルのヴォーカルに先読みゴーストがいるんですけど.....
W:ほんと、LPに忠実だな〜
<そのまま聴き進む>
Y:なんか、このCD、内周歪みまで再現してない?
S:LPで聴くときよりも、はっきり歪みを出してますねぇ....
<11曲目のイントロ>
S:このイントロのギター、カッコいいんですよねぇ、歪んでて。
W:歪んでるっていうか、バリバリいってたぞ。
Y:つうかさっきから針音してんだけど、LPの方聴いてるんじゃないの?
W:どっちがLPでどっちがCDだかわからんなこれじゃ。
S:こ、これってもしかして.....
W:いや、まさか、ファンカデリックのボーナストラックでもあるまいし....
<2日おいて>
W:なんかやっぱり..掲示板でZarank Fuppaさんが盤起こしだと指摘してたな。
S:やっぱ、そうなんでしょうかね。あの人の意見なら信頼できそうですしね。
  でも盤起こしでも、それが一番いい音だと判断すれば...
W:そ、そうだな、カッコいいもんな...
Y:ンなわけねーだろ!ブートじゃあるまいし。
  そりゃアセテートしかないとか、スペイン盤のB面のみしかないとかいうレアトラックとか、
  もしくは「LOVE ME DO」みたいにマスターないのが公言されてりゃいいよ。
  でもアルバム全部盤起こしってことはあんのか?
S:そりゃ、SPとかラッカーマスターとか...
Y:いつの話だ!しかも何度も再発とかCD化されてるタイトルだろ?
S:最近なくなったとか...
W:CASTLE盤はどうなの。
S:うーん、変じゃないよ。紙ジャケとはLR逆だけど...。
Y:とにかくマスターだめになってても、あえて盤起こしでやるにしても、もっといい盤起こせばいいじゃん。
  こんなボロボロのヤツじゃなくて。なんか右チャンネルだけ途中からトレースで入ってくる曲があったぞ。
S:うーむ。われわれには計り知れないいきさつがあったのかも...
W:ファンカデリックの時はそう思って追求しなかったんだけど...我々金を払ってる者にはあきらかにできない事情が....
Y:えーい、こんなハズはない。スティーヴとロニーが泣いてるぞ!クレームだ、クレーム!
S:あ、っちょっと、待って。落ち着いて〜。もうちょっと調べてみようよ〜。
Y:でもこれ、DigitalK2なんだろ。
S:そう書いてあるから、そうなんでしょう。
Y:盤起こしをわざわざ20bitにしてリマスターしたのか?
S:しょーがないじゃない。本国がそういうマスター送ってきたんでしょ...。
Y:あ、またお前はそういう業界ぶったこというし!
W:まぁまぁ.我々金を払ってる者にはあきらかにできないいきさつがあるんだよ、きっと....
Y:それならそれで、いきさつをライナーかなんかに書いといてくれ〜。
S:そりゃそうだ。

ということで後でやることになりました。みなさんも情報をおよせください。
なお「オータム・ストーン」も一部盤起こしとのご指摘がありましたが、我々オリジナルの同盤を持っていないた
め何ともいえません。この編集盤、おおもとから盤起こしだったりするかもしれないので(そんなことないと思う
が...)

<ブリティッシュ・ビートのデビュー盤>

お口直しに私の大好きなブリティッシュ・ビートのデビュー盤をご紹介します。
上右からストーンズ、スモール・フェイセズ、ビートルズ。
下右からフー、キンクス、プリティー・シングスです。(あっゼム写すの忘れてた!)
今までキンクスしか紙ジャケになってませんが、死ぬまでにこれ全部紙ジャケ化されるといいなぁ。
フーなんてCD化もされてないもんなぁ。
以外とプリティーズの紙ジャケが早いかもしれませんね。

<3rdアルバム追記9/26>

なお紙ジャケ盤にはオリジナル・モノ、CASTLEステレオ盤に入っていたアルバムの最後の会話と笑い声がカット
されています。まぁなくてもどーってことないんですが、当時の曲間SE流行りや次のアルバムに対するコンセ
プト・ワークの萌芽を示唆する部分なので、収録されなかったのは残念です。

なおzarankfuppa様から下記の情報をいただきました。
感謝とともにここに掲載させていただきます。

zarankfuppa様所有のイミディエイト時代の盤は

・独レパートワー「The Definitive Anthology of the Small Faces/BOXED」’95/9(シングル集とレア・トラックスの2枚組)
・英チャーリー「The Immediate Years」’95/11頃(イミディエイト時代の「イン・メモリアル」を含む4枚の全曲とレア・トラックの4枚組)
・英Castleアナログ「オグデン〜」’98年(上記で97となっているのは○P表示の年、発売は98です)
・テイチク「オグデン〜」’89年(’94年再発)
・米ソニー「THere Are But Four Small Faces」’91年(3rdから11,13,6,9,12,7,1曲めとシングル5曲と7,1曲目の別テイク)
・今回の紙ジャケ3タイトル

以下各トラックの情報です。
>>>>
BBSに書いたとおり盤起しでした。チャーリー版と聞き比べた結果はテープスピードがわずかに早い、全曲フェイ
ドアウトが早い、曲頭が怪しい、といった感じです。castleの’98年版と同じだと思いますが一曲ずつ説明します。

01.(tell me)have you ever seen me 2:12
 9秒フェイドが早い。イントロがチャーリー版は半拍分かけているのが今回は直っている。
02.sopmething i want to tell you 2:07
 3秒フェイドが早い。
03.feeling lonely 1:32
 1秒フェイドが早い。
04.happy boys happy 1:34
 2秒フェイドが早い。イントロがわずかに欠けている。
05.things are going to get better 2:37
 3秒フェイドが早い。
06.my way of giving 1:57
 特記無し
07.green circles 2:45
 10秒フェイドが早い。
---------------------------------------------
08.became like you 1:55
 1秒フェイドが早い。イントロがよれてる。
09.get yourself together 2:13
 3秒フェイドが早い。イントロがよれてる。
10.all our yesterdays 1:50
 2秒フェイドが早い。
11.talk to you 2:06
 2秒フェイドが早い。イントロがよれてる。
12.show me thw way 2:06
 1秒フェイドが早い。イントロがよれてる。
13.up the wooden hills to bedfordshire 2:03
 6秒フェイドが早い。イントロがよれてる。
14.eddie's dreaming 2:53
 2秒フェイドが早い。最後20秒位のスピードが遅くなってる。
 イントロがよれてる。楽曲終了後のしゃべり(12秒)がカットされてる。

以上です。1曲めのイントロは米ソニー版できちんと聴けます。もちろんテープマスターで。7曲めの最後の音揺
れはどれも同じでしたのでオリジナルマスターからでしょう。14曲めの最後は別ソースを使ったのだと思いま
す。最後のしゃべりがカットなのは繋いだアナログ盤が再発盤か何かでカットされているのを気づかなかった、と
かそんな理由じゃないでしょうか。
CDでフェイドが1〜2秒早いのは当たり前ですが10秒というのはどうしたことでしょう。今回のビクター版はと
てもテキトーな作りな気がします。 B面なんかはターンテーブルを指で押さえて頭出しして起してる様子が見える
様です。
そうですよねぇ、結局紙ジャケ盤はなんだかんだで30分ないCDになっちゃってますからねぇ。
マキシシングルですよねこれじゃ。
これ、送られてきたマスターがやっぱりなんかの間違いでは?

なぜ盤起しなのか。理由は見つけられませんよね?音がいいわけじゃないし。今回同時発売で「レアリティーズ」
が出ましたが、25曲全てが上記のレパートワーとチャーリー盤の収録トラックです。そのほとんどがレアなアナ
ログ盤から起されたものなので(当時が初CD化)同じマスターを使用していると思います。(買っていないので断
言できませんが)
という事はチャーリーのでもレパートワーのでも好きなだけデジタルマスターを使用できたと思うのです。
そして今回本国(今はどこに権利があるのか知りませんが)から新たにテープが送られてきたのかどうかもあやし
い気がしてます。
オグデンの2〜3曲目のつなぎの部分でテイチク版と同じトレース・ノイズがあるのです。なのでテイチクからマ
スターを譲り受けて作られたのではないかと思われます。copyrightのクレジットも入っていませんし。ホント、こ
れでリマスターって言っていいのか。PFMの時はあれだけ誠実だったのに・・・・・・・・。
「オータム・ストーン」で明らかに盤起しのトラックは擬似ステレオを再現したかったのかなと思って納得してま
す。でもライヴトラックとかも怪しいなと思ってます。(チャーリー/レパートワーも盤起しっぽいですが)

とのことです。貴重な情報、ご意見ありがとうございました。
ビクターさんの救済措置を願う探検隊ですが、ZarankFuppa様は内容が間違っていないので、救済措置はないのでは?
との予想でした。こうしたケースでは確かにそうです。
また例えプラケースで直ったとしてもオリジナルマスターかジェネレーションの若いコピーマスターでなければ買
いなおす気はないとのこと。これは同感です。
残念だなぁ。スモールフェイセス。
今後のイミディエイト・シリーズはどうなるんでしょう?

<追加情報9/27>
ビクターさんは悪くない?
波乱をよんでいるスモール・フェイセズ3rd問題ですが、やっぱりCASTLEのせいかもしれなくなってきました。
まずCASTLEのLPとCDは、何故か違います(すいませ〜ん。まさか違うとは思いませんでした)。
ボーナストラックの曲目とかはいっしょですが、
CDはCastle-Essential! ESMCD476 1997の発売でremaster表記有り
LPはCastle-Sequel NEMLP415 1999の発売でremaster表記有り
顕著なのは冒頭の処理とLPには最後の会話がちゃんと入っていること。
(これと同時に出たCDはカタログにはありませんでした)。
みなさん、CastleのCDを買うのはちょと待ってくださ〜い。

で、今回の紙ジャケは97のCastle-Essential!のマスターを使用しているっぽいです。このCastleCDはおそ
らく盤起こし(紙ジャケほど顕著ではないが)。ただしLRは紙ジャケと逆です。
そうするとやはりLPも盤起こしなのか?
Castle-Sequel版のマスターが使えなかったことと紙ジャケに原盤クレジットがないのは関連があるのかもし
れません。契約上Essential!版しか使えなかったのでしょうか?
うーんこれはやはりチャーリーとレパトワーも聴いてみなければいけないのかなぁ?一体いつから盤起こし
に?
ということでまことに申し訳ない。関係者のみなさんにもお詫びしたいです。
が、まだ謎の部分は多いです(LRとか最後の会話とか)。
誰か教えてくれ〜...。オリジナルのステレオ版持ってる人がいたら2曲目のヴォーカルがLRどちらにいるの
か教えてくださ〜い。
結局探検隊手持ちのモノで、今確実にいえることは、オリジナルモノ盤 IMLP008は、盤起こしではない!
(当たり前じゃ〜)くらいです。
あいかわらず皆さんの情報お待ちしてます。

<追加情報9/28>
zarank fuppa様からの追加情報です。

「オグデン」はlazy sundayのフェイド時のノイズがテイチクと紙ジャケ盤でいっしょだったので同一マスター
と確信しました。
缶入り盤「オグデン」(1989 castleとクレジットしてますが’98年ごろよく見かけた気がします)を聴い
てみたところ、他の海外盤と同じマスターだと思いました。最新盤(上記"ORIGINALS")以外は基本的に同じマ
スターなのだと思います。

ありがとうございました。

<追加情報10/2>
もはや逃げられないと感じた探検隊は以下のCDも買って聴いてみた。
・97年の英essential/castle盤 CD。うまくマスキングしてあるが、これも紙ジャケと
同じ盤起こし。(最後の会話なし)
そうすると
・ 92(表記)年の独レパトワー盤も音質的に同じであるため、盤起こしの疑惑が..。
(最後の会話はありだが、これもセンターに変なノイズとノイズの終わりに針音)。
・ 問題は95年の独チャーリーBOX盤。これも盤起こしのような気がしてきた。
盤起こし度はもっとも低いが、音質的にはレパトワーと同等のもの。
レパトワー盤よりさらにうまくノイズを消してあるが、音質はレパトワーがひっこんだ感
じ。 針ノイズの所をとったせいだろうか?
あいかわらず最後の会話のセンターに変な音があります(モノ盤にはない)。

またZarankFuppa様からも詳細なレポートをうただいた(以下青字部分)。
essential/castle、レパトワー、チャーリーともどれも盤起しと言ってもおかしくない音
だと思います。

加えて今回出たハンブル・パイを含めてすべて盤起しではないかとの疑念も提示されている。

オグデンも不自然なノイズ・リダクションを感じましたしハンブル・パイも同様の感じが
しました。
もうオリジナル・マスターの行方は誰にもわからないのでしょう。(まぁ、オールダムが
密かに持っているかもしれませんが)
会話のノイズは針音と思っていいでしょう。
talk to you のノイズはどれもありますね。チャーリー版に収録のtalk to youのモノミッ
クスを聴くと同様にあったので「元からか」と思いましたがトレース・ノイズ他もモノラ
ルだったのであてになりません。

この"talk to you"のノイズは、曲が始まってすぐ、センターに出現する。
紙ジャケ盤で顕著だが、どの盤にも痕跡があるものだ。
この点に関してはもう少し調査して、後日詳述したい。

紙ジャケ盤はどうせ盤起こしなのであえてノイズ処理をせずに、そのまま全開で出したの
だろうか?(そういうリマスター思想だから?最近はクラシックやJAZZもそういうリ
マスターが増えている)

僕の推測の通り(全て盤起こし)だったら、全てのタイトルがこのぐらいのノイズ加減で
良かった、と言う事になるのでなんとも言えません。
他国で処理されているマスターのノイズをわざわざ復活させるでしょうか。第一にどのメー
カーにもこの状態のマスターが送られているのかも疑問です。それぞれのメーカーでノイ
ズ処理が大きく違っていてもおかしくないないでしょう。
盤起こしのマスターが2,3種類あってもおかしくはありませんがコレほどノイズのはっ
きりしたマスターは何年も発売されたことはありません。(はじめてか?)
間違いでノイズ処理前のマスター送られてきたなら「レアリティーズ」を編集したぐらい
なのだから気付いているはずです。担当者は3rdだけノイズ処理が気に入らなかったの
でしょうか。
ビクターに盤起こしを責める気はありません。ただ紙ジャケ・リマスターで売るなりのテー
プリサーチ、マスタリング、クレジット等が行われていないと思うんですよねぇ。
それにイントロよれ、スピードダウン、カット、フェード等たくさん気になることがあり
ます。

’80年代のCD化ではフェード処理している部分が「ビビビビ」っという感じでノイズが付
いているのがほとんどでした。ビートルズですらそうですから技術的に仕方無かったので
しょう。
今回のイミディエイトもこのノイズが目立ちますので新たに作られたもので無いのは当たっ
ていると思います。もちろん本国から送られてきたのが古いデジタルマスターなら仕方な
いのですが、この程度でリマスターを謳うのはどうかと思います。どのタイトルも海外盤
の方が好きです。

そうすると70年に倒産して以来長く廃盤になっていたこのアルバム、
オリジナル・マスターがホントにないのでは?という想像もできるのですが...

コピーマスターなら絶対どっかにあると思います。(半分願い)
東芝にあるかもしれないし、フランスにあるかもしれないし可能性はいくらでも考え
られますよね。当時から本国以外、盤起こしだったら笑えますが。

ここで気になるのは米盤" there are but four〜"。

米ソニー盤CDにAll Selections”Courtesy of Interworld Communications(Records)Ltd.”
というクレジットがあります。
去年ぐらいまで(今も?)権利を持っていた会社です。この会社が世界中に販売権を与え
ていたわけですが、このソニー版以外でこのクレジットを見たことがありません。当時イ
ミディエイトの米でのディストリビューターはCBS。一番信用できるマスターを使ってい
る、とは考えられないでしょうか。リマスタリング・エンジニアの名前もはいっています
し。(Lauren W. Hasten)実際には盤起こしマスターで変わらないのですが、他はこれを
コピーして発売して事後処理で権利問題を片付けていたのかもしれません。

ということで私は現在、押入を探索中。持ってたと思うんだけどな〜。
でもこのアルバムのLRがそもそも英盤と逆だったら意味ないのだが...。

またfuppa様は今回の件で気になったとのことで他のCDも検証、
以下のタイトルに関して疑いを提示されている。

・ファンカの紙ジャケは全て(アルファの時は未確認)
・ヴァセリンズ(これは仕方無い?)
・「ゲッツ・アット・シュライン」(スタジオトラックの針音が気になる)

うっひゃ〜。(これ以外にも示唆されているが怖くて書けませ〜ん)。

キャッスル等のリイシューレーベルのものは、やはり本家が出せない理由(権利関係の他)
マスターの消失等、それなりの理由があるのではないでしょうか。マスタリングが良くな
い気がいつもして、いまだに好きになれずにいます。

なんか今回の事でいろいろ聞いたら、CDの利点が崩れて行って、ぐったりしてしまいま
した。僕にとって針音が無いことがCDの存在理由だったのです。まぁ、盤起こしマスター
をアナログ盤にして2倍の針音にされても困りますが。マスターが無い場合、いい状態のメ
タル・スタンパーが奇跡的に残ってたりすると最高なんですがね。

とのことです。貴重な情報ありがとうございました。
そうか、けっこう盤起こしってあったんですね。でもレコード会社はよほどのレア盤でな
ければ公表しないでしょう。私も公表されたらCD買い直しません。この目の前にある、
LPを今原稿を書いてるパソコンでprotoolsかなんかで編集して焼いてしまいます。
(MDにコピーする方が楽か)。
しかも権利的なものをのぞけば、実質的な音としてはコピー盤、フェイク、COUNTERFEIT
などと同等になってしまいます。

今回の20bitK2/DigitalK2リマスターは”マスターテープに起因する云々”という断り書き
がありません(同発の「レアリティーズ」にはある)。
リマスター&紙ジャケでのリイシューはライトユーザだけでなくマニアックな人たちも視
野に入れていると思うので、やはりリサーチや断り書き、クレジットなどは必要だと思い
ます。初めて聴く人、ライトユーザにとっても盤起こしの再発盤が二千数百円というのは
....。

今回のスモール・フェイセス3rdアルバム、現時点の確認。
・マスターは盤起こしであるが、きっとそういうマスターだったのだ。
 また特に顕著なノイズ処理はしていない。
・最後の会話はたぶんそのマスターに入っていなかったため、収録されなかった。
・LR逆転はいまだに謎。

<10/16 まとめ>
多くの方からたくさんのお便り、ご意見をいただいた3rd紙ジャケ問題。
ひとまずこのへんで終わりにしたいと思います。みなさまありがとうございました。
探検隊のスタンスとしては、買って聴いた、で感想を掲載する、といったことに終始したい
と思っています。なのでクレームや問い合わせなど直接的な行動に出るつもりはありません。

基本姿勢は、あれはよかった〜とかひどかった〜とかいう情報をここを見ていただいている
みなさんと共有して、紙ジャケリイシューをネタに遊ぶということです。
だから今回の3rdも返品とかそういうことをする気はないのです(そもそもできないと思うけ
ど)。なにしろジャケに関しては最高ですしね。

ということで以下が今回比較したものです。肝心の英オリジナル・ステレオがないので申し訳
ないんですが、とりあえず入手可能なものは購入してみました。シングル・コレクション以外
のCDはすべて今回新たに購入したものです(涙)。

1.UK IMMEDIATE IMLP008(1st,Lilac label,Mono)
 英オリジナルモノ盤。ステレオはIMSP008
2.US IMMEDIATE Z12 52002"THERE ARE BUT FOUR SMALL FACES"(1st,pink label,STEREO)
 英とは収録曲、曲順、ジャケ違い。米オリジナルステレオ盤。モノも同番号?
3.UK CASTLE/SEQUEL NEMLP415(1999)
 REMASTERED表記有り。リマスター・クレジットなし。ボーナストラック5曲とプロモーション用シングル付

4.GER REPERTOIRE REP4173WY (1992) 
 リマスター表記なし。ボーナストラック14曲入り。
5.UK CASTLE/ESSENTIAL! ESMCD476(1997)
 REMASTERE RECORDINGSとの表記あり。リマスター・クレジットなし。ボーナストラック5曲入り。
6.UK CASTLE/SEQUEL NEECD311 "THE DARLING OF WAPPING WHARF BAUNDERETTE"(1999)
 2CDコンピレーション。REMASTERED FROM ORIGINAL TAPESとの表記有り。
 IMMEDIATELY REMASTERED BY SOUND RECORDING TECHNOLOGY IN ST IVES.とのクレジット。
7.UK CASTLE/SEQUEL ESBCD725 THE SINGLES COLLECTION(1999)
 6枚入りシングルBOX
8.JP VICP61442 (2000)
 紙ジャケ。ストレートリイシュー。20BIT K2 SUPER CODING/DIGITAL K2 表記あり。
 ”原音に限りなく近いサウンドを実現”といった文章の他に
 2000 DIGITAL REMASTER及び20BIT K2 MASTERING表記有り。クレジットなし。
9.GER CHARLY CDIMMBOX1 "IMMEDIATE YEARS"(1995)
 4枚組BOXセット。UK/US版もあり。リマスター表記なし。
 COMPILATION PRODUCER AND TAPE RESEARCH:PHIL COHEN との表記あり。

  
左1の英盤はライラック・レーベルがオリジナル。
右2の米版はたまに白黒とか緑っぽいのジャケも見かけるが、それは再発ではなく不法コピー
盤のようだ。長い間廃盤だったのでそういうものが出てきたのだろう。
   
英盤の紙質はコーティングではなくスベスベした紙。紙ジャケはフロントコーティング仕様
だが、この紙質ではコーティングでの復刻も正解かもしれない。フリップバック部分(右)
はキンクスの時より復刻度があがり、ほぼ完璧なサイズ。ブリティッシュファンはたまりま
せんね。ジャケを担当した人も、せっかくここまでやってくれたのに...残念です。

探検隊は結局この検証のために、
4.レパトワー'92、9.チャーリー'95、5.キャッスル'97、6.キャッスル'99のCDを購入し
ましたが、すべて満足のいく音質ではありませんでした。十数年ぶりにS.F.のCDを買っ
てみたら、この状況。再評価、再評価とかモッズ・ブーム再びとかいうわりにはあつかいが
よくないような。
紙ジャケからさかのぼって聴いていくと、なんか全部盤起こしのような気がしてきます。ただ
し紙ジャケのようなノイズがあるものはさすがにありません。

5は紙ジャケ盤に近い音質で、最後の会話はなし。最後の会話がないのは紙ジャケとこの'97
年のキャッスル盤のみ。ちなみに3の'99アナログ復刻盤とはリマスターのシールとかボーナ
ス曲の曲数や曲順までいっしょなので、同じかと思っていたのですが、音は全然ちがいまし
た。アナログは6の'99編集盤と同じリマスターのようです。

で、4のレパトワー盤は5のキャッスル97より張りのある音で、まとも。チャーリーの'95BOX
は最も盤起こし度?が低く、ノイズのないていねいなマスタリングがされている印象ですが、
音自体は4.のレパトワーより一段まるくなっている感じです。

この中では6の'99キャッスル/シーケル盤が最もいい音なんですが、大差ありません。しか
も編集盤なので3rdアルバムとして楽しめないという難点があります(曲は全部入っていま
すが)。当初はメンバー公認といわれていましたが、マックがインタビューで別に認めてい
ないなどと発言していたりします(ケニーも同様のことをいっていたらしい)。
マック自身は音質よりも曲目とかの仕様のことを指していたんだと思いますが..。

まぁ、6に関してはオリジナル・マスターからのリマスターといってるし、マスター箱の裏の
写真ものせているので、これらのCDがすべて盤起こしということはないのかもしれません。
でもなんか釈然としないんですよね。ちなみにマスター箱の写真にのっているうち、3rdの
STEREO版のものは2曲だけ。他にも曲名はのっているのですが、マスター自体にNOT USED
と書いてあるので別テイクかもしれません。またCD2枚の中には実際すごく音のいい曲が
あるのですが、何故か3rdアルバムのみに収録されていた曲は今ひとつ....。
オリジナル・マスターときいて、さぞかし、これは音がいいに違いない!と思ったんですが、
う〜む、どうも腑に落ちません。
have you ever seen meとmy way of givingは、デッカ時代のバックトラックを流用している
ので悪いのはしょうがないし、happy boys happyも疑似ステなのでよくはならないんでしょ
うが(最後の会話にあいかわらず針ノイズのようなものがあるのは別としても)、こんなもの
なの?という気もします。

67年のオリンピックスタジオでエンジニアがグリン・ジョーンズとくれば、ストーンズでい
えば「ビットウィーン・ザ・ボタンズ」「サタニック〜」、エディ・クレイマーがかかわっ
ている曲もあるので、体制的には翌年の「ベガーズ・バンケット」と同じ。ジミヘンの「ア
クシス」とも同じ条件のはず。
ビートルズも"ベイビーズ・イン・ブラック"、"愛こそはすべて"で使っています。翌年には
ZEPの1stです。
それでオリジナル・マスターからのリマスターがこれ?
上記のアルバムのオリジナル盤/リマスターCDくらいの差が感じられないのです。みなさん
これらのCDのリマスター盤を想定していただければ、この3rdのリマスター音質がいか
にアレレ?なのかわかっていただけると思います。英米のオリジナルを聴くと、もっといく
だろうと思ってしまいます。やはり70年に倒産してからの長い流浪の末のマスターだからで
しょうかね。でも、なんでスモール・フェイセスがこんな扱いなんだ?

(レココレ96/6月号に以前ドイツで出たアンソロジーで”Something I Want Tell You”と
"things are going get..."がニュー・ミックスとあったので、ニューミックスならマルチがあ
るのでは?と思ったんですが、このCDをお持ちのfuppa様によればリミックスというより
ラフミックスか没ミックス、という感じだそうです。実際RimixのクレジットではなくAlternate Mix
と書かれてあるとのことでした)。

もちろん扱いのひどさではやはり今回の紙ジャケが一番(ヘンないい方)。
上記のすべてのLP/CDの中でも最悪の音。
1.盤起こし?
 とにかくレコードからコピーしたような音です。仮に盤起こしでなくても、このプチ
 プチ、時にはバリバリいうノイズはヘッドフォンで聴いているととてもCDとは思え
 ません。これを2000年の新規リマスターとして2300円で売るなんて...と思ってし
 まいます。前にも書きましたが特に"talk to you"の開始直後のノイズはひどいもの。
 断り書きもありません。レコード会社的には余程のレア盤以外は盤起こしをクレジッ
 トすることはないでしょうが(正規CD買わなくなるもんね)。
 まぁ、クラシックなどでは”SP盤を針音も消さずにそのまま復刻した鮮烈な音”が
 セールスポイントになってたりするんで、マスターないならないで、盤起こしもしょ
 うがないと思うんですが...。
 そういうマスターが送られてきたんで、あえてノイズを消さずにそのままリマスター
 した、と捉えましょう。
2.最後の会話
 これは5の'97年Castle版もないんで、おそらくこのマスターに近いものが送られて
 きたのでは?と予想されます。
 もともとマスターになかったし、おそらく監修者もきづかなかったか、聴いてないか
 なんでしょう。気づいていたらどうせ盤起こしなんだから、アナログからでもとって
 くればいいんですから。
 だからこれも、百歩譲って、まぁいい、会話なんて大したことないし、まぁいいとし
 ましょう。
3.LR
 上記の盤でLRが逆になってるのは紙ジャケだけ。当初は、今までのCDが間違って
 いて、今回初めて、オリジナルに忠実に復刻されていたらどうしよう、とか、盤起こ
 しなんだから、まさか逆になってないだろう、オリジナル盤がひょっとしたらマスタ
 ーと左右逆かもなぁ、と思って断言できませんでした。
 で、2の米盤の登場となった次第です。
 米盤と英盤の左右が逆転しているという話は聴いたことがないので、断言はできませ
 んがほぼ間違いなく紙ジャケのミスです。音質も米盤自体あまりよくありませんが、
 それでもCDよりましです。音ユレはありませんし、最初と最後はキッチリしてます。
 (グリーンサークルズのピッチはひどく遅いが... これは別ヴァージョンというよ
 り速度ミスのショートヴァージョン?)「ハヴ・ユー・エヴァー」の冒頭のピー
 ンという音もはっきりでています。(まぁ3rdに関してはステレオ・ミックスよりモ
 ノの方が個人的には好きです)。
 話がちょっとそれましたが、このLRが逆という問題。そもそも位相がどうこういう
 ステレオではないですし、ジョージ・マーティンでさえ「R&Rミュージック」で逆
 転させた経緯があるので(意味合いは全然違うが)、それを拡大解釈して、これもと
 にかく問題なし!としましょう。
4.イントロの音ゆれ
 しかし、これだけはやはり寛容になれない、というものがあります。イントロの音ゆ
 れで、音がゆがんではじまるのです。特にアナログのB面。ためしに"up the wooden hills..."
 を聴いてみてください。このハープシコードがなんでこんなにゆがんでいるんでしょう?
 fuppa様は指で盤を止めながら再生したよう、といってましたが、まさにそんな感じ。
 これはマスタリングしてたら気づくでしょう。ヘンだな、って思ったらどうせ盤起こ
 しなんだから、レコードとかCastleのCDとかからとって、音質/音量をそろえちゃえ
 ば修復できたはず。
 誰か「このマスター変ですよ」っていわなかったんでしょうか?
 それとも監修者が「いやいやこのアルバムはどのCDでもそうなんだよ」とでもいっ
 たんでしょうか?まさかね。
 契約を重視して、いっさいマスターをいじってはいけない、というのなら、送り元に
 問い合わせる時間を捻出して欲しかった。それで延期になっても、しょうがないじゃな
 いですか。K2リマスターのイメージを損なうよりは、と思うのですが。
 上記の1.2.3が許せてもこれだけは、さすがにメンバーも怒るんじゃないかと思います。
 いかにずさんなマスタリング作業であったかを示してくれています。
 最初にELPでK2紙ジャケを出したときは、適当なマスターが見つからないとして、
 トリロジーの発売を見送ったくらい誠実だったのに...。

今回の監修者はさすがに逃げ場がないと思います。
最初は商品にはライナー/解説、もしくは選曲としかのっていなかったので、広告に記載
の<監修>は厳密には間違いかと思っていました。
でもレココレ2000/11月号で小松崎氏が2人でイミディエイト・シリーズを監修してい
ると述べられています。
いろんな監修のスタンスはあると思うのですが、リイシューでリマスタリングの現場に立
ち合わない、というのは悪弊です。
立ち会っていれば上記2と3くらいは音の専門家でなくても気づいていたと思うのです。
「このマスター、ヘンですよ」
この一言がいえたはずです(立ち会ってたのに、気づかなかったのならもっと問題だが)。
日頃からS.F.の重要性を説いてきたお二方なので、なおさらです。
その場にいあわせなくても、後日できたテープをちゃんと聴いていれば、なにか手はうて
たのではないか、と素人考えですが思ってしまいます。
それとも監修者のチェックなしに工場にいってしまったのでしょうか(それでは監修とは
いえませんが)。
いや、今回の監修はリリースの編成だけ、といわれても我々消費者は大鷹氏/小松崎氏の
監修によるリイシュー・プロジェクトととらえてしまう。
私はこのお二方の評論はかなり好きで日頃愛読しているだけに悲しい気持ちになってしま
います。おまけにこのマスターでベスト盤まで出してしまっています。せめてこれも音を
聴いてなかったと思いたい。

ビクターには期待しているだけに、結局、文句いってるようになってしまいましたが、と
にかくこれが今回の紙ジャケの感想です。
CD化とリマスターに関してまたしても考えさせられました。ちゃんとしたリマスタークレ
ジットのないCDは、もはや信じられない気分でス。
レコード会社が中古屋さんの店頭まで心配する必要はないですが、今やタワーやHMVの
大型店のみならず新譜専門の普通のレコード屋さんでさえ、過去の再発、現在の再発がいり
みだれ、すべてに”リマスター”と書いてあったりします。これにリマスターの輸入盤が
まじっていたら、もはやどれを選んでいいのかさっぱりわかりません。

ジャケの形態で差別化されている紙ジャケすら最近は怒濤のごとくリリースされていて、
それだけに消費者の眼も肥えてきている。
半端な再発ではせっかく日本独自のフォーマットで、価値あるリイシュー盤を出せる貴重な
ラインをみずからつぶしていきかねません(輸入盤に勝てる、現在唯一の手段?)。
今回のS.F.もこんな音だったら輸入盤買った方がよほどいいのですから。

なんかS.F.に興味のない人には不快な想いをさせたかもしれません。
この場を借りておわびいたします。

アア、なんか暗〜くなってきたぁ。まじめなこと書いちゃって自己嫌悪だぁ。
でもちょっとやっぱり怒ってるんだよな、自分でも。

また何か新事実がわかったらご報告したいと思います。
ひとまずおわり。
Zarank Fuppa様、ねこねこ様、DaDaDa様、Midge様などたくさんの人から情報をいただきました。感謝いたします。 
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