=================================================================================================================== 最初のツェッペリン比較検証が1999年の11月。それから続編をやるやるといっておきながらすでに3 年半もの年月がたってしまった。 その間に過去の検証に対して多くの方から情報やご意見をいただき、研究も進み、進んだあげくに間違 いまでみつかっちゃって、ああ、どうしよって感じになっていたのだが、もはや前のページはグシャグ シャで、今さら修正したらさらにわけのわからんページになってしまう〜。 DIGなどでお茶をにごしつつ続編を避けていた探検隊であったが、この春の紙ジャケ廉価再発、ライ ブDVD&CDリリースの電撃ショック療法で復活!やっぱZEPは最高だぜ、続編やるぜ〜といきり たつものの、ライブ盤をループで視聴しつづけて今日まで至ってしまった(弁解はい〜からはようせい !)。 つーことでようやく再開するわけだが、今回の検証は前回以上のパワーアップをはかるべく、ノイさん、 はみるさん、マイケル今井さん、refugeeさんにご参加いただいた。 このメンバーで、「館」探検に出発だ〜! だがその前に、3年半前にやった1〜4の総括として、みなさん一番興味がありそうな英国盤レーベ ルについて補足しておきたい。(ただ、ZEPのオリジナルは米国盤である。米国盤を極めると、英国 もドイツも日本もマレーシアもどうせ本国盤じゃないんでいっしょ、って境地に達してしまうようだ)。 英国盤レーベル探検I〜IV ZEPの4枚目までのアルバムは、英国では最初ポリドールから発売された。このAtlantic/Polydor盤は そのレーベルの色からレッド/マルーンと呼ばれているわけだが、ZEPに関してはクレジット違いや ミスなどで、実は意外に種類が多い。ま、あんまり細かく考えない方がいいのだが、もうここまでやっ てしまったんだから、とことんやってしまおう。すごく推測の多い領域までいっちゃってるんで、最終 的に間違いや思い違いもあると思う。ひとつの推論と思って読んでください。 これまでの経緯を見ていない方は、もしかすると何いってるのか暗号状態になっちゃうかもしんない ので、ぜひ前回の特集を先にみていいただきたい。こっちね ポイントは3つだ。 1.ミスクレジット 2.出版社表記 3.製造工場の違い 1のミスクレジットはレーベル面での曲名の間違いや、プロデューサー表記の間違いで、初版だけ 間違えた、ってヤツもあるだろう。3の製造工場の違いで、なかには間違えた工場もあった、とい うのもある。 2の出版社というのはZEPの曲の出版権を管理する会社の表記だ。ZEPは米国アトランティッ ク社と契約し、アトランティックの中にSuperhypeという自分たちの出版社を作った。アトランテ ィックをはなれてスワンソングを設立するまで、要するに「聖なる館」までは米国盤はず〜っと、 当然このSuperhypeなのだが、英国では複雑なことになってしまって、出版社表記がコロコロかわ る。これはわりとレーベルの時期の特定に参考になる。 なおZEPの英レーベルの変遷をまとめておくと(コーダは除外) (1).レッド/マルーン(1から4まで) (2).グリーン/レッド Wロゴなし(聖なる館と、1〜4の再発) (3).スワンソング Wロゴなし (フィジカル) (4).グリーン/レッド、およびスワンソングにWロゴがつく (プレゼンス以降、(1)の再々発および(2)(3)の再発) 3の工場だが、英ポリドール盤はこの頃、フォノグラム-フィリップスの工場でプレスを行っていた。 したがってMATRIXの方式も A//1 1 1 .....という感じになっている。A▽1っつう逆三角形式もある。 ピンクアイ・レーベル時代のアイランド、同時期のクリサリス、ピンクカリスマ、ヴァーティゴ、ト ラック、マーキュリーなどもこのフォノグラムの工場でプレスされている。で、70年前後からどうも工 場によってレーベルの紙質が違っているように見える。これもポイント。詳しくはのちほど〜。 また工場におけるプレスの課程は細かい点は省いてとりあえず以下の用語で記している。 マスターテープからカッティングされ、工場に運ばれるのが ”ラッカー”凹(1枚) これにメッキをかけ凸型をとって複数作成するのが ”マザー”凹 そこからさらにねずみ講的に複数作成するのが ”スタンパー”凸 で、スタンパーを使ってプレスするのが商品の アナログレコード凹 ラッカー→マザー→スタンパーという順になる。 時代や国によっても差異があり、ちょっと大ざっぱかもしれないが、ホントに正確に書くと大変そうな のでこれでごかんべんを。 ではまず1stアルバムから。 =================================================================================================================== LED ZEPPELIN I Superhypeの謎 ニューヨークでマスタリングされ、米で1月中旬に発売。もちろん米国盤がオリジナル。 英盤は3月末に発売され、最初のジャケはロゴの部分が青い、ターコイズ・ブルーと呼ばれる色の もの(以下、略して青タコ)。2ndジャケはロゴが米と同じオレンジになる。で、前回の検証で は、レーベル面の出版社表記とMATRIXナンバー(以下、略してマト)について以下の2種に言及。 Superhype表記-修正なしマト1 Warner表記-修正ありマト1 Superhypeの方が初回で、出版社クレジットはSuperhype→Warner→Superhypeと変遷したのではないか ?としていた。しかし、最近Warnerクレジットの方が初版という説や、オレンジの方が初版で青タコと ほぼ同時か先、という説がでてきた。発売してすぐ買ったがオレンジジャケでWarnerレーベルだったと いうイギリス人までいる始末。混乱気味だ。果たしていったいどうなってるの??![]()
左がSuperhype表記(黄色で示してある部分)のレーベル。マトは1/1しか確認されていない。右がWarner 表記でマトは1/1と1/4を確認(スキャナーがガギョガギョいって調子が悪いっす。ごめんなさい)。 Warner表記は正確に書くとWarner Bros./7 Artsという表記(Jewel MusicはZEPの曲ではないのでとり あえず無視)。Warner表記はこの1行での表示と2行での表示がある。 Superhypeはミスクレジット? ではなぜクレジットが2種あるのだろう?この理由がわかればどっちが先かクリアーになるのではない だろうか。 前述したようにZEPの出版社Superhype社は、1968/11/23、アトランティックと契約した際に、 ピーター・グラントが米国アトランティック社内に設立したものだ。その時の文書も残っているよう だ。 なので米国盤の表記はSuperhype。だから、英盤も最初は米盤同様、Superhypeのクレジットで作ろうと したのではないだろうか?(ただし、米盤はレーベルには記載せずにジャケに記載。英はその逆)。 ところがアトランティックは米国の会社で英国にはない。だってあったらポリドールから出さない。し たがってSuperhype社も英国内にはない、というか効力を持たないことになってしまう。 「およ、使えないじゃん、このクレジット・・・」 と、グラントがいったかどうかはわからないが、SuperhypeでもAtlantic名義でも出版できないので、さ らにその上、Atlanticの親会社、Warnerの名義で英に出版登録したのではないだろうか?この時、英国 Warnerは幸運なことに存在していたのだ。 歴史的な経過をみると、Atlanticは、67年10月にWarner-7 Artsに売却されている。もちろん米国での 話だ。 Warner-7Artsというのは、Warner Bros.が7 Artsに売却されていた時期(レーベルクレジット 上は68年から 70年途中くらいまで)に使われていたもの。70年以降はクレジットもまたもとの Warner Bros.にもどるが、このへんの経緯は2ndの時にまた記すことにする。
米国で同時期に出たワーナー盤のレーベルには”W7”のロゴが・・・。写真はグレイトフル・デッドの米盤 ハリウッドの五大メジャーのひとつ、ワーナーがなぜこの時期売却せざるを得なかったかというと、屋台骨で ある映画産業がスターシステムの崩壊、ニューシネマの台頭などで危機に瀕していたからだ。「イージー・ラ イダー」が、ZEPの英国盤にまで影響を及ぼしていたのである。 (で、のちのちになってまでわれわれを苦しめていると・・・) 米英間のこうした出版社表記の問題では、ビートルズの2ndアルバム「With The Beatles」も有名。 "Money" の出版クレジットを当初Jobeteとしていたのだが、これも米国の出版社であったため、 Dominionに変更された。
Jobeteは米国の出版社だから使っちゃダメよ、のレーベル ZEPの1stもBeatles同様、発売日にはどっちのクレジットも存在していたかもしれない。製造中に変 更指示があり、最初に刷ったレーベルだけSuperhypeだったというものだ。もう一つは、製造工場によ る違いも考えられる。ある工場は修正指示にもとづきWarnerで、ある工場は Superhypeのまま(もしか してマヌケ?)製造しちゃったかも。ま、どちらにしてもそういう意味では両方オリジナル。 ただ、どっちが先のレーベル?といわれれば、やっぱSuperhypeということになっちゃうのかなぁ。 ちなみに発売と同時に配られた、"Communication Breakdown/Good Times Bad Times"の英プロモ用シングル を見てみよう。
時価500ポンド!?の英プロモ。DIG別冊にも登場し、最近売れっ子タレントと化している盤(マ) うーむ。やはりSuperhypeであるではないですか。ミスクレジットというか、このプロモを作ってる時 にはまだ気づいてなかったのだろう。 なお参加メンバーのほとんどが青タコやオレンジを持っていたりしたため、市場調査も(大したことな いんだけど)かねて聞いてみた。またebayに出品されてるブツとかも聞きまくり、お店にあるヤツとか 片っ端から検盤(迷惑だよお客さん)。やはりSuperhypeは青タコから出てくることが多く、オレンジ の場合はWarner の場合が多かった。もちろん、青タコなのにWarner、オレンジからSuperhypeという のもある。中古盤は途中でいれかえられたりする場合もあるので、結局結論は出ないんだけど。マイケ ルさんは「青タコでWarnerってのは、やっぱさしかえの可能性が高いんじゃ?」と申しておった。ジャ ケは最初のロットよりたくさん刷るから、青タコのセカンドロットという可能性もあるかもしれない。 で、Superhype→Warner→Superhypeの変遷の、3番目のSuperhypeはどうなったかというと、Kナン バーの再発から登場。
Wロゴがふちについていない最初の再発レーベル。72年〜75年モノ。Superhypeに戻っている(マ)
Wロゴがふちについている後期の再発レーベル。75年以降。もう米同様、Superhypeで安泰・・よかったね 英国内では71年頃からSuperhypeのクレジットが使えるようになる。これもAtlanticとWarnerの会社の 変遷と密接に関係している。詳しくは4thアルバムの項で。 あと、クレジット表記の種類としてはWarner2行表示もある。
Warner2行表示。ヘッドハンターズ袋付でマト1/4 71年モノか?(r) 上記はWarnerのクレジットだけど、A面の表示が2行になっているもの。71年8月発売の「フーズ・ ネクスト」の初回分についていることで話題になったHead Huntersインナーがついている。英ポリドー ルの夏キャンかなんかだったのだろう。マトも1/4だし、71年発売の可能性が高い。Warner表記の 中でも後期のものだろうか? 1st英盤 レーベルクレジットのまとめ(探検隊が今まで見つけたもの) 1.Red/Maroon:Superhype 2.Red/Maroon:Warner Bros./7 Arts 1 line 3.Red/Maroon:Warner Bros./7 Arts Aside 2 lines 4.Red/Green Without Warner logo:Superhype 5.Red/Green With Warner logo:Superhype (1と2は同時に市場に出たかもしんないので、あまり番号は気にしないでください) 何故マト1が2つある? さて続いて、マトの話だ。前回の結論としては Superhype表記-修正なしマト1 Warner表記-修正ありマト1 としていた。しかも音が違うといってる。しかし、普通に考えれば、マト1が2種類あるというのはおか しいのである。再発されたり、製造工場が変わったりした時に再びマト1が登場することはある。しかし 同時期に出た場合は混乱を避けるため、番号はかえるはずだ。百歩ゆずってラッカーを2枚作ってそれぞ れ別の工場に送ったとしても、同時に作っているはずで音は変わらないだろう、たぶん。 ということで再検証を開始〜 まず、この修正というのはなんなんだ?なんのために修正したのだろう?
両面修正なしのマト1/1 Superhypeについている
Warnerクレジットの修正ありマト1。1/1は両面とも修正されている。 見ての通り、品番588 171の3番目の数字、「8」が一回消されて、もう1度8が書いてある。 なんだ?それだったら8のままでいいじゃないか、と思ってしまうが、意図はきっとこうだ。 英ポリドール盤においてこの3番目の数字の違いは、ステレオとモノの違いをあらわしている。 例えば593がステレオだったらモノは592、613がステレオだったらモノは612。 ステレオ盤より数字が一つ少ないのは同アルバムのモノ盤なのである。ZEPの1stに関しては、 587 171がモノ盤になるのだ。 ということでよく見てみると、修正の方は1回もとの8を消し、 その上に7と書いて、 で、その手書きの7にナナメに線を入れてまた8にみえるようにしている。 「あんれ、このアルバム、モノ盤はどうすんだべ?」 「このマザーじゃろ。ラッカーつくる時、間違えたんだわ、きっと」 「じゃ、なおしといたろ。7にすりゃいいんじゃな」 ・・・・ガリガリガリガリ・・・・ 「おーい!てえへんだ〜!みんなまってけろ〜、そのアルバムはステレオだけだとよ〜」 「およ〜、オラもうなおしちまっただよ〜」 「え〜から、わかんないように8にしとけや。ほら・・<ガリガリ>・・・これで元通りっと」 「あ〜よがっだ〜」 ということがイギリスの片田舎の工場であったかどーか知らないが、マト1のラッカーが2種あったと 考えるより、マザーの段階で修正が入ったと考えた方が自然だ。 ・英国のZEP研究家、デイブ・ルイスはその著書「永遠の詩」で588171を「ステレオ盤のみの 発売という、当時としては斬新なアルバムであった」と書いている。1969年の3月なので、もう市場 のほとんどはステレオでそんなこともないのだろうが、確かにデッカやEMI系などの大手はまだモノ 盤も同時にリリースしている。 ・この1stのマト1は、音像が中央により、パッと聴いた感じモノ盤ぽい(笑)。当時のステレオは楽器 が左右に完全に分離しているものも多かったから、工場の人が確認のためテスト盤かなんかを聴いて、 「ドラムが真ん中にあるだ。こりゃモノ盤だわ」 といったわけはないと思うが(オイオイ)、習慣上モノ盤を作ろうとしてこの修正をやったのだと思う。 あ〜、アブナイアブナイ。もしかして587 181というモノに対応したレーベルも刷ってあって、そ れにあわせるためのマザーをさがしていたのかもしれないのだ。ミスとはいえ、ZEPのモノ・レーベル 盤で、しかも青タコなんてものまでプレスしてたら、金がいくらあっても足りません。
これきっと、同じ工場での間違い。フェアポートの名作「リージ&リーフ」のモノ・レーベル盤(笑)。 マトはA//1、B//1でもちろん中身はステレオ盤。同じく1969年のこと。ダイジョーブか?フォノグラ ムの工場。まさか間違えたの同じ人だったりして・・・。 ま、切り替え期ということで、いろいろ混乱があったのだろう。これで修正なし1/1と、修正あり1/1の 音が基本的に同じだったら、同じラッカーだ。 って、オイ探検隊、前に切り方が違う、とかいってなかったっけ?・・・という声が聞こえてきそうであ るが、スイマセン、間違いでございます。今回ひきずり出してよくみたら、青タコの1枚に Warner A面修正1、B面修正なし4が入っていて、となりのオレンジロゴにSuperhypeが入ってました 〜。最初にとっかえひっかえ聴いた時に入れ違えちゃったのです(オーイ)。 だからWarnerA1/B4のA1をSuperhypeのA1と聴き比べてちょっとなまってるといい、B4をB1と 比べてカッティングが違う、などとのたまわっていたのでした(もちろん頭の中では両方1/1と認識して いた)。今回みなさんに集まってもらい、 「Sさん、あんた絶対、自分で入れ間違ってるよ、コレ」 と、糾弾を受けてしまいました〜。まっこと申しわけない。 しかも、Superhypeは修正なし1/1である、とさんざんいっておきながら、今回、Superhypeで修正1/1を 発見してしまった〜(つーか、ずっと前からウチにあったのね)。
これ。レーベルがSuperhypeなのだ。で、マトが両面修正ありの1/1。しかもWarner盤の修正1/1と、修 正の仕方が違うのだ。A面がちょっとわかりづらかったのでB面を掲載しているが、ね、修正した8が上 ではなく、横っちょにきている。もちろんA面もよくみると違う。 ということは、マト1のラッカーを3枚も切ったというよりも、同じラッカーからできたマザーのうち何 枚かに誤って修正を入れてしまったのだ。 で、聞き比べたら、基本的にいっしょ!同じ!修正ありもなしも1/1だったら同じ〜〜〜!!(スイマセン)。 じゃ、マザー違いだったら、修正ありとなし、どっちのマザーが早いのか?という点もあるが、これ まったく意味がない。 1.まずメインのステレオのマザーを確保して、それからモノのマザーを作った。だから修正なしが先 2.モノの方が番号が若いのでモノ(と勘違いした)マザーからとった。だから修正ありがさき。 3.マザーはいっぺんにとって後から修正をいれたが、間違ってるのがわかって怒られるのがこわかった から修正なしからプレスして、修正ありはできれば使わないですめばいいと思った。 どーとでも想像できますね・・・。 まぁこんなのはやった当人たちも覚えてないだろうし、どっちでも同じ。今回何枚か聴き比べたが、 refugee さんがお持ちのWarner修正あり1/1のB面がけっこう音がたっていてラウドだった。Superhype 修正なし1/1 はどっちかというとおとなしめでスッキリした音(といってもすごくわずかな違い)。 でも上記した「With The Beatles」のようにラウドだからいいというわけではない、という例もある。 このマト1は1stレーベルのJobeteと2ndレーベルのDominion、両方あるのだが。Dominionの方はよりラ ウドでギャンギャンしていて、Jobeteの方は比べるとおとなしめでスッキリ。Dominionはまさに団子と いう感じで歪みっぽいところもあるのだが、Jobeteは奥行き豊かでコーラスもクリアーにハモる(もち ろん個体差による当たりハズレはある)。同じマト1だが、聴き比べると団子じゃないJobeteの方が初 版という感じを強く受けるのだ。 ZEPレッド/マルーン時代のフォノグラム・プレスも、A//1のあとにズラズラとならんでる12 13 2 とかがマザー/スタンパーを表していると思われ、この数字の少ない方が音がいいみたいだが、でも ノイさんにいわせると 「マザー、スタンパーが何番目か、という違いより、同じスタンパーでプレスしはじめて何枚目にプレ スしたかといった方が音の差は大きい」そうだ。 なんでもプレスをはじめて数十枚〜百枚くらいがバツグンに音がいいそうで。 ラーメン屋で開店から10人目くらいに並ぶのが一番ウマイってのといっしょですね!(あるのか?そん な話!?) では、一体どうやって何枚目くらいのプレスか、見分けるのでしょ〜ノイさん? 「10枚くらい買えば一枚くらい当たるんじゃないの」 というつれないご返事。いや、ノイさんは実際に実践されているのであった。ああ音質を極めるのは大 変だわ。 で、音的に今回一番すごかったのがプロモのシングル。前にやった同曲の米プロモシングルをさらに重 心を低くした感じで、ズドドドドド〜。あ〜すごい(でも買えねーよ)。あ、もちろん米盤の方がシャ キっとしてます。 あと修正1/修正なし4はA面は音がねてて、B面の4はヘン。英盤のマト1はさっきもいったように中 央に音が密集してズドーンという感じだが、マト4はちゃんとステレオに広がってるのだがウニャウ ニャしてる。 上に写真をのせたKナンバーの再発、 4.Red/Green Without W logo:Superhype は、マトが2種類うってある。まずレッド/マルーンと同じフォノグラム形式のマトで4/4(もちろん 両面修正なし)。その上からKナンバーのマト、K40031A(数字なし)とK40031B1が追いマトで 打ってある。これはマトの形式としては英CBSのマト。英盤ではこのWarner系のK(kinny)ナンバー のほかにエピック、初期のダンデライオン、初期のトランスアトランティックなどがこの形式。 フォノグラムの工場からまだ使えるスタンパーを持ってきて、CBSのマトをうちなおして使ったのだ ろうか?まぁKナンバーでは他にもこうしたものはいっぱいあるのだ(再発だしね) もう1枚のKナンバー、5.Red/Green With W logo:SuperhypeはCBS形式のA1と手書きのB4。 も〜、どーでもいいでしょ、って感じだ。 ではまとめ。今回発見できたレーベルとマトの関係。 1.Red/Maroon:Superhype 1/1 2.Red/Maroon:Superhype 1/1(両面修正) 3.Red/Maroon:Warner Bros./7 Arts 1 line 1/1(両面修正) 4.Red/Maroon:Warner Bros./7 Arts 1 line 1/4(A面のみ修正) 5.Red/Maroon:Warner Bros./7 Arts Aside 2 lines 1/4(A面のみ修正) 6.Red/Green Without W logo:Superhype 4/4に追いマト(A/B1) 7.Red/Green With W logo:Superhype A1/B4(B面手書き) ちなみに6以降はものすごくいっぱいパターンがあるようだ。 =================================================================================================================== LED ZEPPELIN II レモンソングだけじゃだめ? 1969年10月発売。ニューヨークのA&Rスタジオでミックスダウン。オリジナルは米盤。 2の英盤に関しては、前回レモンソング・クレジットの変遷をあつかった。 A面3曲目が、最初レモンソング(メンバー4人名義)だったのが キリング・フロアー(バーネット名義)になり 最終的にレモンソング(バーネット名義)に落ち着くという流れだった。 しかし、これはA面の流れを追っただけだったので、片手落ちであった。今回はB面も見ていこう。
レモンソングでB面ミスクレジットのレーベル 写真はA面レモンソング・クレジット・レーベルで、B面ミスクレジット。 どこがまちがっているかというと・・・。
B面2曲目の"LiVIN' LOVIN' MAID"が"LiVIN' LOVIN' WRECK"になってしまっている。 マトは2/2。現在まで探検隊はこれより若いマトを確認していない(Kナンバーの再発はのぞく)。
MAID表記の2/2(マ) こちらはちゃんとしたMAID表記の2/2。ではどちらが初版なのだろうか? これはどうやら工場が違うようである。この頃から英ポリドールはレーベルの紙質が違うものが あり、それによってレーベルの字体やレイアウトも変わってきている。 WRECK表示のものは今回5枚集まったが、すべてツヤのないマットな感じのレーベル。マトはど れも2/2であった。 MAID表示の2/2はちょっとツヤのある感じのレーベル。 どちらも初版で、工場が違うのではないかと思う。 ミスクレジットは何故おこる? では工場の違いによってこうしたミスクレジットは何故おこるのだろう? レーベルの作り方を考えてみるとわかってくる。現在ではレーベルはフィルムの形式で入稿している ため工場ごとの違いは起こりにくいが、昔はアルバムごとにレーベル・テキスト(レーベル原稿)と いう紙が工場にいくだけだった(ラッカーといっしょに送付される場合も多かったと思う)。 この紙にはタイトル、曲名、出版社など、レーベルに印刷すべきものが記されていて、工場ごとにこ れにもとづいて字を組んで印刷していたとのことだ。 地となるデザイン、会社のロゴ、リム沿いの権利表記などはあらかじめ刷ってあって、これはたくさ んあったわけだ。その上からアルバムごとにレーベル・テキストにもとづいて印刷。 ということで、その時点で工場によっては間違いが起こり、このWRECKのようなミスクレジットがお きてしまう。ビートルズのようにたくさんプレスするため、たくさんの工場を使う場合はそれだけミス が増えるということになる。 しかし、曲名の一部がぬけたり、つづりが間違ったりというのはよくあるんだけど、なんでMAIDを WRECKなんかと間違えるのだろう? マイケルさんは「うーん、ちょうどパープルの「インロック」に"Living Wreck"というのがあったん で、それにひきづられたとか(笑)」。 「そりゃでもEMIの工場でしょ。さすがに工場が違うからなぁ」 何かイギリスでそういう慣用句があったのかもしれない。流行言葉?でも"Living Wreck"って生ける 屍?ホラーでも流行ってたんでしょうか〜。 さてもう一つ謎なのは出版社表記。Superhypeの件が片づいたと思ったら今度はCopyright Controlって 出版社が明記されてないぞ。一体どうしちゃったんだ? で、もしかしてレモンソングの紛争のせいか?とも思ったが、もちろんB面は関係ないし、そうでもな さそうだ。ちなみに同時代の英Warnerのアルバムを見てみると・・・。
1970年のフェイセスの1stアルバム。WBでCopyright Control フェイセスも同様の表示になってしまっている。このへんはrefugeeさんにきいてみよう。 「え〜っと、Atlanicは、その前がWarner-7Arts。で、Warner-7Artsは、69年にワーナーグループの Kinnyコーポレーションに売却されてます。 それで、71年からWarnerグループになったらしいのですが、それまでは売却時の経過措置で、出版社 表記オミット、ということではないでしょうか」 どうも〜。うーむWarnerとWarnerグループってのの違いがイマイチよくわからないのですが、要するに この時期はAtlantic自体、国際的なポジションが決まってないままだったんでしょうかね。 とゆーことでCopyright Control表記であればWRECKであろうとMAIDであろうと初回レーベルなわけだが、 まだ落とし穴が・・・。 A面レモンソング/B面WRECKは今回5枚ともマト2/2であった。 でもB面MAIDはマト2/5というのがあるのだ。これは確認した盤のレーベルの紙質がマットだったので、 WRECK間違いをした工場がちゃんとしたMAIDに修正した時に出てきた盤かもしれない。 ま、いずれにしろB面がWRECK表示なら、まずマトは2/2で、A面はレモンソングで、出版社は Copyright Controlと思って間違いない。音もとてもよい。 で、おなじみのキリングフロアークレジット。
キリング・フロアークレジットの2ndレーベル もちろんMAID。で、出版社表記もWarner Bros.になっている。時代的に考えると、3rdアルバムがリ リースされた時期(1970年末)にでてきたレーベルかもしれない。マトは6/4。 「いや〜、昔はキリングの方がレモンより高かったんだけどな〜」とマイケルさん。 「なんで?初版じゃないのに?」 「初版とかは関係なくてさ、だってカッコいいじゃない。キリングフロアーって。英盤だけにしかない し、ジャケも真っ黒だしさ。これも英盤だけ。」 ということなんだそうだ。よ〜し、じゃ売ってみよう!ということで、実は探検隊、この写真のキリン グフロアーを翌日ディスク・ユニオンに売りにいきました! まぁちょっとキズはあるけど針が飛ぶわけじゃないし、仮にもZEPのレッド/マルーンだぜ! と誇らしげに買い取りカウンターに出したものの、ものの、ものの・・・・ 買い取り査定価格 状態B 50円 ご じ ゅ う え ん トホホホホホ〜・・・。ここまで凋落していたとは、きりんぐふろああああああ。 (ええ、もちろんその査定で間違いございません、と買い取っていただきまひたとさ)。
緑/赤でWロゴのない3rdレーベル。出版社はWarner Bros. で、Kナンバーの再発になるとレモンソング(バーネット名義)にもどる。めでたし、めでたし。 でも緑/赤レーベルでもホントに最初の方は、まだキリングフロアークレジットのものが残っていると の情報もありました。 では2のまとめ(探検隊で確認したもの) 1.Red/Maroon:Copyright Control:Lemon Song:Wreck 2/2 マットレーベル Red/Maroon:Copyright Control:Lemon Song:Maid 2/2 2.Red/Maroon:Copyright Control:Lemon Song:Maid 2/5 マットレーベル 3.Red/Maroon:Warner Bros.:Killing Floor: 6/4 4.Green/Red:Warner Bros.:Lemon Song(Burnett): CBS type Matrix各種あり ... 追記2004/5/21 手書きマトの初回盤!? えー、世の中色々あるもので、こんなものもありました。
マトリックスが手書きですね。これ、なんなんでしょ、一体。 この検証ページがUPされたのが03年の8月。で、これを見たN.Tさんから12月5日に探検隊あてに 情報が寄せられました。 以下N.Tさんの引用です。 「UK盤。コピーコントロール表記。レッド/マルーン。Kなし。ジャケは薄い茶。LemonSong表記なので すが、肝心のマトが無いのですよ。。。」 え?一体そりゃ・・・マトがないって・・ 「で、レコード番号が手書きで書いてあり、更に、B面の588の2番目の8がぐちゃぐちゃになって、 上に8って表記してあります。こいつの正体はなんなのでしょうか?」 その時は探検隊もよくわからず、N.Tさんには、うーん輸出用とかー、外国プレスとかー、でも初期盤 っぽいしー、などと無責任な憶測を返答したのですが(スイマセン)、ともかく入手してみました。 それのマトが上の写真。 確かに手書きでA面は588198-Aで終わっていて、B面も588198-Bという、素っ気ないもの。 AとかBの後になんの番号もふられていません。これなに?まさかこれが初版?
確かに見事にLemonSong表記レッド・マルーンで、どっから見てもオリジナル。でも盤の様子がちょっ と違います。レーベル中央のくぼみ方もいつものアトランティック/ポリドール盤と違うような・・・。 これと似たような盤、どっかで見たなぁ、と思いガサゴソと68、69年あたりの英盤をさがしてみます と・・・。あ、これ、これだ!
これ、キンクスのPYE盤なんですが、材質や形状、ランオフ部分の情報の打ち方がいっしょ。 その他のPYE盤も何枚か見てみましたが、そっくりでした。 中でもマトリックス番号を6時の方向において見た時に、12時にあたる部分にうってある KTという手書きの刻印がそっくり。
ZEP2手書きマトリクス盤のKT刻印。
よく見えないかもしれませんが、こちらキンクス(顕微鏡撮影協力 ノ)。 ということで、きっとPYE出張プレス盤。出張プレスというのはビートルズにもよくあるのですが 大量の製造注文が来て、いつもの工場でさばききれず、他の工場にプレスを委託すること。きっとこ の2ndのことですから、予約でもたくさん来たんじゃないでしょうか(米では予約だけでゴールド・ ディスクだし)。LemonSong表記なので少なくとも69年か70年のプレス。初期盤のひとつだと思い ます。 音質はほぼ同じですが、じゃっかん違います。やっぱりちょっとPYEっぽいっていうか、重心が 少し低くて高音がつまり気味。溝もなんか粗そう・・・。でもまぁオリジナルは米盤なんでどっち にしろ大差ないです。盤の材質とプレッシングの違い程度だと感じました。 しかし、2になってもまだ588の8を書き損じてるのは何故だー。 (N.Tさん、貴重な情報どうもありがとうございました) =================================================================================================================== LED ZEPPELIN III なんで手書きなんだ? 1970年10月発売。メンフィスでミックスダウン。オリジナルは米盤(しつこい?)。 しかし、この英盤の音はすてがたい。米盤はよく聴くと鮮度が高く、バスドラはふやけず固く大音量で 聞くとシャキっとしているのだが、な〜んでこんな素晴らしいマスターを持ちながらこんなつまらん音 なんだ〜!っと怒ってしまいそうな音づくり。日本人が家で聞くなら英盤か。重心が低く、味わい深 い。しかし、米盤なみに大音量にするとグシャっとなる。 (ちなみに聞いた米盤はWLP。PR工場でマトAなら音はいっしょだと思う)。 で、3rdの英盤のマトはなぜか他の英盤と違って手書きだ。工場は同じフォノグラム工場で、マザー/ス タンパーはもちろん活字で押してあるが、ラッカーのマトは全部手書きである。何故? 推測1.例のアリスター・クロウリーの言葉を彫り込むため、マトも手書きにする必要があった 推測2.米国でカッティングして英に持ち込んでプレスした(ちなみに米盤も手書き) とにかく現在まで探検隊が見つけたマトはA面、B面とも手書きの5、6、7だけ(あいかわらずK ナンバーはのぞく)。組み合わせはこの3つで5/5とか、5/6とか、7/7。 推測2の米マザー説をとると、カットしたラッカーの1〜4、米盤でいうとA〜Dを米国にわりあて、 それ以降、5からを英盤にしたとも考えられるが、ただあまりにも米英で音が違いすぎる。また米盤 の手書きとはどうも書体が違う。 うーむ。これはやっぱり推測1をとりたい心境だ。 で、3rdの英盤で前々から問題になっているのが、 Executive Producer:Peter Grant のクレジットの有無(以下、グラント表記)。
グラント表記あり、となし、のレーベル。マトはどちらも5/5 英Record Collector誌(以下RC)のガイドではグラント表記ありがオリジナルとなっている。ジャケに もそう書いてある。 したがって前回われわれも、その説にしたがった。しかし、2ndで出てきた工場違 いをあてはめると、 グラント表記あり マット(光沢のない、ちょっとザラっとした紙質) グラント表記なし 光沢のある紙質 なのである。これももしかして単なる工場違い? そうすると、ジャケにはグラントが書いてあるし、後年CDのレーベルもグラントありだから、グラン トなしはミスクレジットなのか??? 3rdでだけ考えるとそうなのだが、次の4thとあわせて考えるとさらにわけがわからなくなる。ペイジ とグラントの間でなにか確執というか、外部からは伺いしれない家庭の事情でもあったのかもしれない。 いずれにしろ、マトが5/5ならグラント表記があろうがなかろうが、オリジナルといっていいと思う。 また3rdにもミスクレジットはある。
祭典するのに、日がないレーベル(r) "Celebration Day"の"Day"がぬけてしまっている。これはよくあるミスだ。で、グラント表記なし。 すると、ここまでグリコのオマケ紙ジャケをためつすがめつしていた、はみるさん、 「あれ? これ、A面とB面で溝が全然ちがうよ」 そう。はみるさんはレコの溝で大体音の良し悪しがわかってしまうのだ。 「ほらほら、これ、これじゃダメでしょ」 ほらほら、ってはみるさん、わらしごときには見ただけじゃようわかりまへんがね。 で、これがマト5/7。聞いてみるとたしかにB面のマト7は、なんじゃこりゃ?って音。カッティン グレベルは低く、ステレオの定位はムチャクチャ。ミックスちがいかと思ってしまうほどだ。 もちろん、ミスカッティング(マスタリング)。でも、マト以外は(溝はともかく)どっから見ても 英オリジナルなのだ。 もし初めて買った英国オリジナル盤がマト7/7とかだったら、なんだこれ?これだったら日本盤と かCDの方がいいよ、と思ってしまってもしょうがないだろう。 そのせいかどうか、Kナンバーの再発になると、マト5/6とかのスタンパーが使われているようであ る。魔のマト7は使うのやめたか? 懸案の出版社表記は2ndのキリングフロアー同様、Warner Bros。で、3rdはこの出版登録で変化はし ていない。ただ、 グラント表記あり Warner Bros. Music Ltd. グラント表記なし Warner Bros. Music と、Ltd. がつくつかないの違いはある。ちなみに他の同時期の英Warner盤を見てみよう。
1970年、ヴァン・モリソンの「月の舞」はLTDなし うーん。別にLTDはいらないみたいだけど、これはどっちゃでもいいんだろうなぁ。 (次のKinnyになるとLTDがつくが) ではまとめ(探検隊で確認したもの) 1.Red/Maroon:Peter Grant Credit 5/5 マットレーベル Red/Maroon:Without Peter Grant Credit 5/5 2.Red/Maroon:Without Peter Grant Credit 5/7 あと、5/6とか7/7とかもあるみたい。当然、6/6なんかもあるだろう。 Kナンバー以降はもうメンドーなので割愛。 2003/8/22 追加 マイケルさんにちゃんと5/6を確認してもらいました。 なんと手書きではなく、活字で通常のフォノグラムのマト形式。 で、クロウリーのお言葉はなし。 やはり、手書きになったのはお言葉入りにするためだったのか? そんで お言葉はなきゃダメ、ってペイジかなんかからクレームがきてどうにかこうにか言葉入りで7を切っ た。だから7は手書き でも失敗したんで(もしかするとどっかの時点で5/5から盤起こししてたりして) 7を使わなくなっ た。 ってことだろうか。 また5/6を2枚確認してもらい、たまたまかもしれないが、両方ともGRANTなし&DAYなしだったとの こと。そしてさらに興味深いのが、うち1枚はグラントどころか、B面の「Jimmy Page」クレジットま でなし(笑)。 ペイジまで消しちゃってどーすんの? マイケルさん、どうもでした〜 =================================================================================================================== LED ZEPPELIN IV ミスクレジットの嵐!? 1971年11月発売。ロスで一度ミックスするが、失敗してロンドンでやりなおし。そのせいか1〜4 の中でこの4だけは、確かにオリジナルは英盤。 その証拠は盤に刻まれている。マトの横に彫ってある A面:PECKO DUCK/B面:PORKY というのが、それ。このサインは英国の有名なカッティング・エンジニア、クリス・ブレアーか、 ジョージ・ペカムのものだと思う。通常は A面:PORKY/B面:PECKO というパターンが多いんだけど、この4はA面がなぜか”あひるのペッコ”(ペッコのあひる野郎!っ てことかしら・・・)になっている。 で、これは米盤にもついている。探検隊が見たのは米盤WLP(PR工場のマトD)だが A面:PECKO/B面:PECKO DUCK になっている。これじゃPORKYじゃないじゃん(笑)。 英国でカッティングしたマザーを米国に送って使用したのだろうか?ZEPの日本盤ではじめて直輸入 メタル・マザーの使用がうたわれるのは「プレゼンス」からだが、英米間ではこの頃すでにマザーのや りとりが行われていたかもしれない。これ以外にも国際的に使われたPORKYカッティング盤として はパープルの「MADE IN JAPAN」が有名。日本製ってタイトルなんだけど、やっぱり英国 オリジナルで英国カッティングなのだ。ためしに日本盤「ライブ・イン・ジャパン」のLPがお手元に あったらちょっと見て欲しい。初期の盤ならPORKYが刻まれているはずだ。これは英でカッティン グされた日本盤なのであった。 で、このオリジナル英国盤である「4」はミスクレジットレーベルの嵐!
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左はグラント表記のミスレーベル、で右がその修正ステッカー貼り 2枚のステッカーがはってある。それで、どこを修正したかというと、 Executive Producer:Peter Grantを消した 出版表記Kinny Music Ltd.を、Kinny Music Ltd./Superhype Music Inc.に訂正 それにともない下にあったバンド名「LED ZEPPELIN」を上にステッカーで貼った。 ということだ。しかもこの修正ステッカー、ちゃんとレーベルの色にあわせて印刷してある。カラース テッカーだ! なんと2種。実にコレクター心をくすぐるステッカーで、フォノグラムの工場としては 誠実に対応しているでないの。 「なんだこりゃ〜!3では許したが、4でグラントの名前が入るなど1行たりとも許さ〜ん!」 とケチなペイジが激怒したかどうかわからんが、 「ペイジさん、ペイジさん、ほらこの通りちゃんとなおしただよ。これだったら誰にもわからんべ」 「うむ。保護色になってるしな。しかし金がかかっただろう」 (ちなみにペイジがケチで通るのは日本だけみたいだが・・・) というやりとりは多分なかったんだと思うが、とにかくとりつくろった。でも、インナーのクレジット はずっとグラント表記のままだし、CDのレーベルでは復活している。じゃ、なんでなおしたんだ? 出版社表記の修正に関してはもうちょっとはっきりしている。 この前の3まではWarner Bros.表記。 これは69年にワーナーグループのKinnyコーポレーションにWarner-7Artsが売却された関係で、 71年からWarnerグループということで、Kinnyの表記を使うことが可能になったのだ。 そうすっと、Superhypeが入ってたAtlanticが入ってたWarner Bros.が入ってたKinnyは、 (ああ、ややこし・・・) えっと、Kinnyは、英国の会社なので、Superhypeが使えるようになったのでは? (もしくはKinny内に英Superhypeを設立したのかもしれません)。
1971年の英WB盤、フェイセスもKinny UKに。 したがって3までの表記Warner Bros.は自然な流れで 今度からKinnyだよんと、自動的に Warner Bros. Music→Kinny Music に変わったのが、 「なんだこりゃ〜!ちょっと待て、それじゃ今度はオレのSuperhype社が使えるじゃん!」 とグラントが激怒したかどうかはわからないが、Kinny/Superhypeに修正。 「グラントさん、ほらこの通りちゃんとなおしただよ。これだったら誰にもわからんべ」 「うむ。保護色になってるしな。金はどうせアーティガンのものだからどんどん使え」 ・・・・・・。 ということで、上記2枚は紙質がマットな方の工場でのお話。 3の時もマットレーベルの工場はグラント表記ありだった。きっと、3のレーベルデザインを そのまま4でも踏襲したため起こったミスだったのではないかと思う。 で、上記の盤のマトはミスレーベルが3/4、修正ステッカーありが3/3 (もちろん、ミスの3/3、修正ありの3/4も存在する)。 ではもう一方の、マットじゃない光沢ありレーベルの工場はちゃんとやってるかな〜??
霧の山頂? B面1曲目がMISTY MOUNTAIN "TOP"のミスレーベル。右はそのA面 マト3/4
正しい"HOP"表記のレーベル マト3/3(r) あ〜、こっちも間違えてる〜。 MISTY MOUNTAIN "TOP"?ってなんじゃそりゃ?ってレーベルだが、このミスは昔からけっこう有名だった らしい。でも今回比べた盤は正しいHOPレーベルの方がマトが若い(しかも、まさにそのB面のマト)。 この2種はどちらも光沢のある紙質のレーベル。 で、グラント表記はない。出版社は正しいKinny/Superhypeだ。 惜しい。あともうちょっとだったのに。 3もグラントあり→マットレーベル、なし→ツヤレーベルだったのだが 4もまったく同様だ。 上記4枚をまとめると 1.グラントあり 3/4 HOP ツヤけし Kinny 3rdのレーベルをそのまま使った? 2.グラントあり(修正) 3/3 HOP ツヤけし Kinny(修正) 3.グラントなし 3/4 TOP ツヤあり Kinny/Superhype 4.グラントなし 3/3 HOP ツヤあり Kinny/Superhype 4番が正解です!ということで後のKナンバーでは完成されている。
これで全部正しいの? Wロゴつきの75年以降のレーベル 1.2のグラントありレーベルと3.4のなしレーベルはそれぞれ別の工場ではないかと思う。 で、上記4種それぞれにマト3/3と3/4があるので、全部オリジナルでいいんじゃ。 なにしろ予約枚数も膨大、最初からたくさん作っていたはずで、マト(盤)と印刷したレーベルの関係 があっていなくても不思議はない。グラントクレジットレーベルだって、ステッカー修正したレーベル が出た後に、修正されてないレーベルで販売しちゃってるかもしれない。 これも発売日から全種あった、レッド/マルーンならいいでしょう?という結論にしたい(オイオイ)。 しかし、筋金入りのZEPファンで、4は英国がオリジなら、オレはこだわるぜ!ってヒトは、どれと いわず、全種類そろえましょう〜(無責任)。それがこだわり、ってもんです(笑)。 ... まぁテスト盤まで含めればもっと若いのもあります。
これ。これ、っていわれても、なんだかわかりませんよね。まっ白いだけ。クレジットミスのしようが ありませ〜ん。バカにしてんのかーって写真ですが、マトリックスを見るとZEP4の英盤だとわかり ます。
このテスト盤は2/2です。テストなんだからそりゃ1/1とかもあるでしょうし、なんでもありの世 界です。 ちゃんとMATRIXを書くと A面:2401 012 A//2 111 PECKO DUCK B面:2401 012 B//2 111 PORKY PORKYカッティングなのでカッティング・エンジニアは3/3等と同じ人だと思います。さすがに鮮度は 高く、それゆえ楽器の分離も素晴らしいのですが。でも、市販品で2/2を見たことがないんで、もし本 当にないとしたら、NGカッティングだったことになります。どこがボツだったんでしょ?仮にも PORKYカッティングですからそんなに悪いわけないと思うんですけど。 よく聴くと、ダイナミクスレベルは3/3より広い。でかい音はそのままで、小さい音はより小さい。と ゆうことで全体としてはナチュラルですけど、おとなしい感じもします。 3/3は小さい音もそれなりの音量で出ており、また中音域にもっと音が集まった感じがして迫力があり ます。反面2/2より分離が悪くてにごってしまっているのですが・・・。 これがZEPじゃなくてフェアポートだったらOKだったのかも。ペイジが「もっと迫力出してくれー」 とでもいったんでしょうか。 (ま、テスト盤て、当たりはずれはけっこうあるんですよね) ただ久しぶりにA面を通して聴いていたら、はじめてこのアルバムを聴いた時の、「天国への階段」の ラストで感じた驚愕・興奮・感動がよみがえってきてしまいました。 鮮度が高いっていいなぁ。 =========================================================================================================
じゃ、まとめは今度は1〜4。レッド/マルーンの時期の出版社表記の変遷を。 Atlantic/Polydor Red/Maroon Label 1969/3 1st 1.Superhype: 1st(Miss Credit label 米国盤と合わせたため?) 2.Warner-7Arts: 1st 1969/10 2nd 3.Copyright Control: 2nd "LEMON SONG" 1970/10 3rd 4.Warner Brothers: 3rd & 2nd "Killing Floor" 1971/11 4th 5.Kinny Music Ltd.: 4th (Miss Credit label) 6.Kinny Music/Superhype: 4th 1971-72 AtlanticがWarnerグループに Atlantic/Kinny K(Kinny) Number Red/Green label 7.Superhype: 1st reissue(ちなみに1973/3のHouses Of The Holyも) 1と2、および5と6は発売日から両方あったと思う。 でももうここまで来ると何が本当に正しいのかよくわからない領域になっちゃってる。 紙ジャケから百万光年彼方に来ちゃったかんじだ。 最終的な結論はまだまだ出ないだろう。これからも研究は進むのだ〜。<了> って、おい、終わっちゃダメだよ、「館」探検はどーしたんだー。 はい。ここでひとまず力つきました(このバカ)。 「館」探検はすでに終了し、その調査結果レポートは現在、わたしのこの手元に!!! (ハヨUPせ〜) みなさん、すいません、もうしばらくお待ちください(なんか狂気の二の舞になってるし) <了>じゃなくて、後半につづく・・・
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