初めまして。アベ ショウコと申します。 2匹の猫と札幌で暮らしています。消しゴムはんことともに日々のあれこれを綴って行こうと思いますので、よろしければおつきあいくださいませ。

 札幌にはもう冬の気配が漂っています。一日ごとに寒さが鋭さを増し、外に出ると冷たい空気がぴりりと肌を刺す。コンビニの肉まんが恋しくなる季節です。寒空の下であつあつの肉まんを食べる幸せは格別ですが、面倒なのはあの下についている紙。私はよくうっかり食べてしまいます。紙がついていないか指で触って確認したはずなのに、食べるとやっぱりついている不思議な紙。肉まんを食べているつもりの口に、いつのまにか忍び込んでくるやっかいな紙。大人になるとあまり変な物は食べませんから──子どもの頃に変な物を食べてたかどうかは個人差があると思いますが──口の中の「非食物」の感触って妙に新鮮です。

 先日、草を食べている猫(猫は体内の毛を吐き出すために草を食べるのです)が、なぜか勢い余って植木鉢に食いつき、微妙な顔をしていました。猫も「肉まんの紙」体験をしたのでしょうか。草を食べてるつもりのところに植木鉢じゃ「新鮮」どころじゃ済まなそうです。もりもり食べるのは結構ですが、ペースはほどほどにしたほうがいいんじゃないかといらぬ心配をする飼い主でした。

2006年11月13日号掲載 

ウェブ電藝 ご感想をどうぞ
turn back to home | 電藝って? | サイトマップ | ビビエス |


ペースは
ほどほどにしたほうが
いいんじゃないか
といらぬ心配をする
飼い主でした。

p r o f i l e