「電藝」は、<電脳社会における、ごく反動的なる古典的文藝同人誌> です。

1997年のクリスマスに、4人のメンバーによって創刊されました。
「反動的」とは、メンバーが共有する <文藝> 体験が、
(なんでもいいのですが、たとえば)
1989年の辻仁成「ピアニシモ」以降の <文藝> の書かれ方、読まれ方の状況にたいして、
そのようにしか表現できなかった(たぶん)ことに由来します。
そしてまた、<古典的文藝同人誌> もまた、
1983年頃に忽然と消えてしまっているのではないでしょうか。
「電藝」とは、かつてなかったこのネットワーク社会において、
この <反動的なる古典的文藝同人誌> を展開できるのか、
というひとつの試みであります。

「電藝」編集部では、つねに新しい書き手を求めています。

「電藝」には、現在、創刊メンバーのほかに8〜10名の執筆者がいます。
より幅の広い作品、あたらしい感動を提供するために、さらなる執筆者を募集しています。
(ただし稿料はお支払いできません)
執筆を希望するかたはぜひ編集部までどうぞ。

ご感想をお寄せください。

執筆という形式をとらずとも、掲載作品を読むことによって、
すでに読者は「電藝」に参加していると考えます。
その言葉を、編集部までお寄せください。
メールフォーム
また電藝ビビエスへの書き込みも歓迎します。

以上文責=電藝へんしう長:吉田直平

「月刊電藝」創刊号“創刊の辞”

ここに創刊されるメールマガジンのスターティングメンバーとして集まった4人は、いまから20年ほども前に大学の文学部の学生という身分で、一緒に同人誌を発行していたという経験を持つ者たちです。そうしたメンバーを強く意識して集まった訳ではなかったし、この4人のメンバーとて、大学を卒業してからの文字に対する係わり方というのはそれぞれであったと言えるのですが、結果的にその4人がここに寄せた作品は、連載小説が2編と詩が1編、そして評論が1本という、あるオーソドックスな形に収まることになりました。このとりあえず出来上がった秩序をもとに、私たちはこのメールマガジンを、ごく反動的に電脳社会における古典的な文藝同人誌としてスタートさせたいと思います。タイトルの『月刊電藝』とは、ここに由来します。しかしながら、月刊というタイトルが絶対的なものではないように、このとりあえずの創刊主旨も絶対的なものではあり得ないでしょう。むしろ私たちが意識しているのは、メール上で、より読みやすく、面白いものをという原則であったといまのところは信じています。そして、この主旨に賛同される方に対して、『月刊電藝』は開かれています。

発 行 人
Wed, 24 Dec 1997
※当初、月刊のメールマガジンとしてスタートしました。
※メールマガジンはその後週刊化され、2010年4月27日に通巻560号をもって終刊しました。

▲このページの先頭へ

ビビエスにご感想を

turn back to home | 電藝って? | サイトマップ | ビビエス | 「週刊電藝」読者登録