●作家の吉本ばななさんが筆名を変え、「よしもとばなな 」とするそうだ。今度子が産まれるにあたり、姓名判断の結果、家族の健康運が悪くなり、本人も神経をすり減らす事が判明し、改名したそうだ。（『波』9月号参照）

●吉本ばななさんは小拙の中では未だに吉本リューメーの娘さん、という情報しかなく、これは他人に言うとソートー恥ずかしいことのようだ。むしろ今の時代の気分は万が一何かに吉本隆明が出ていて、「あのジイサンは吉本ばななのテテオヤなそうな」という連中の方が大勢を占める様子もある。

●吉本-般若のコムデギャルソン論争も遠き日のボーキャクの彼方なんで、仕方のないことなんであろう。でもアンアンは良いモデルを選んだ、と今でもおもうのです、が。

●先週の土曜日に元近鉄選手の吹石さんがテレビに出ていて、「吹石一恵の父です」と言っていたが小拙には何のことか分からなかった。が、その件の娘も一緒に出演していて、近年高名なるタレントの娘さんなんだそうだ。美女と野獣という言葉は知っていたが、野獣が美女を生んだ、という格言も出来る。というか、吹石選手が産んだ訳ではなく、やはりご一緒に出演していた奥さんが産んだんではあるが。でも娘さんはお父さんにそつくり。鳶が鷹という感じでもない。

●吉本ばななという筆名はてっきり松尾芭蕉をそのまま拝借されたのかと思いきや、バナナナの花に感動して付けた名前なんだそうだ。で、吉本真秀子（マホコ）という本名をかなぐり捨てて吉本ばなな嬢という源氏名で活躍を開始した訳だ。

●バナナの花というのは良く分からないのだが、田中一村さんの絵に出てくる綺麗な色の花なんだろうか。バナナは以前本当に「芭蕉」と呼んで、結構な高級品であった様に記憶する。しかし今は6本房でも200円程度とお求めやすいお値段である。しからば何故喫茶店のバナナジュースは600円もするのか。大いなる疑問なのである。

●吹石徳一選手の娘が父親極似でタレントなのに、吉本ばなな改めよしもとばななも父親の吉本隆明に極似であるがタレントではない。才能の問題はあるが、才能があっても吹石一恵は作家になれても吉本ばななはタレントになれない、様な気がする。ごめん直観だけでモノを言って。

●とまれ、不肖で不貞な小拙は、吹石一恵をほとんど知らないし、吉本ばなな改めよしもとばななの書いたものを読んだことがない。良かった、拙宅に娘が居なくて。

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