2007年2月×日

ミラノの元ボスからメールをもらった。
3月の買い付けシーズンに合わせて手伝いに来れないか、と。
 
ミラノの会社を辞めて日本に帰る前からそんな話をしていたから、
少しは予想とゆーか期待はしてたのだけど、
まーお互いに状況はどー変わるか分らなかったから、
当てにはしてなかった。
 
けど、行くに決まってるじゃないですか。
 
2月の終わりから1ヵ月位の招集。
ありがとーございます。
こんなアタシで良かったら頑張りますわ、ボスゥ。
 
ミラノでアタシは日本から洋服とかの買い付けに来るバイヤーのアテンドetc
とゆーアルバイトをしていた。
何社かのお客さんを持ってるのだけど、
そのお客さんの内の一人とアタシはとっても仲良しだった。
今はもー60を越えるおじ(い)さんだけど、
デザイナーでもある彼はユニークな人で相当な成功も収めていながら、
気が合えばアタシみたいなのにもちゃんと礼をつくすよーな人だ。
ビジネスである限り収支のバランスが最優先だけど、
情熱と善意と愛と信念が無ければそれはただの搾取にもなり兼ねないとゆーコトを、
なんとなく教えてくれた人であるかも知れない。
 
ワンマン経営者みたいにして、
自分の会社では怖がられてもいるし、
実際に彼がダメと判断した人は即刻クビにされたりする。
(ほぼ)全部、状況を自分で把握できるよーに、
会社も少数精鋭でやっている。
 
人をクビにしたり、
いつもイライラ怒ってみたり、
とゆーのは実は本人も大変だ。
 
若い頃には自身もヨーロッパに暮らして、
勉強や修行や仕事や旅や遊びやら、
現在の彼の土台のよーなモノがヨーロッパにはあるのかも知れなくて、
日本では運転手や付き人やアシスタントみたいのがいつも周りにいる人なのだけど、
イタリア出張には必ず一人で来るのは、
そーゆーモノコトからしばし離れたい思いもあったと思う。
 
そんなワケだから(どんなワケだ?)、
ミラノに行った時にお気に入りのシェー子がいないのは困るのである。
ボスもその辺は心得ていて、
とりあえず今回はアタシを呼んだ。
まー、そろばん勘定的にはアタシを日本から呼ぶのはエクスペンシブだから、
次のシーズンはどーなるかなぁ...とゆー所だ。
 
それにしてもこんなに早くまたイタリアに帰れるとは思ってなかった。
好きな人にももー会えないかも知れないと思ってた。
アタシがイタリアを発ってからも、
いつ帰って来るんだい、いつでも待ってるからね。
とメールを送り続けてくれる人だ。
何の保証もないのに。
彼は愛人だけれど友人でもある。
 
3月に会いに行くわ!
と早速メールを送った。

2008年9月1日号掲載

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