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【編集部より】
しおさんの「こうそくどうろ」という文章を発見したのは、たしか、2002年のことだったように思う。当時、筆者は例によってあてもなくネットの海を彷徨し、玉石混交の落書きのはてしないスクロールに 溺れる毎日であったが、この短い文章に、まさに射抜かれたようなショックを受けたのである。ここにはひどく心をゆさぶるものが隠れている。そしてそれはそのメディアでなければ表現不能であるように思えた。

この「作品」は彼女の「日記」の一部分として書かれたもので、 当時すでにいくつかの日記サイトというものが存在したが、まだもの珍しいメディアだった。彼女の日記を読んだおぼえがある読者もいるかもしれない。(更新は途切れているが、累計アクセス数は電藝よりずっと多いはずだ)

……筆者は息を整えるのに半年ほどかかり、それから、おそるおそる、電藝というところで何か書いてくれませんかとお誘いした。しおさんは、機会があればと快く応じてくれたのだったが、約束はついにはたされず、先にも書いたとおり、彼女の「日記」は長く途切れるようになってしまった。

先日のこと、ふとあらためてお誘いしたところ、では再録ならとありがたいお言葉をいただいたことが、しおさんの登場につながることになった。

ブログが誕生し、ネット文学とやらもさして珍しくなくなった現在にあって、彼女の文章の光はいささかも失われていない。2002年の筆者の驚きを読者諸兄姉と共有したく、ここにお送りするものである。(2006.09.25)

みちをまちがえたシンジは、すこしきげんがわるくなり、
ひきかえすとすぐにくるまをわきによせてとめた。
よなかのこうそくどうろ。とめたとたんにあめのつよさがわかった。
くるまはとおっていなかった。あめのおとしかしなかった。
シンジは、「シオ」といってわたしにもたれた。
そのままキスしてきた。シンジのあごのヒゲがわたしをくすぐる。
シンジはじょしゅせきのしーとをうしろにたおし、
わたしのうえにのっかりキスした。
あめのおとがつよくなる。
シンジはわたしをこうぶざせきにいどうさせた。
ワゴンのこうぶざせきはけっこうひろい。
ジンジはうしろにいどうするとわたしのかたをおしてまどのほうに
あたまをむけさせた。
わたしはあおむけになりひざをたてるとシンジはわたしのあしのあいだに
からだをいれてきた。
わたしのべーじゅのかっとそーはとってもやわらかくて
ふくのうえからおっぱいにふれられてもシンジのゆびのうごきがつたわって
くるためいきをもらすわたしのこえはあめのおとにけされる。
シンジのいきづかいもあめのおとにけされる。
わたしはおきあがりシンジのずぼんととらんくすをいっしょにおろす。
わたしもぱんてぃーをじぶんでぬぐ。
シンジのうえにのっかるとTしゃつをめくりあげ
ちくびにキスする。
シンジはわたしをきつくだく。
わたしはシンジのうえにのったままシンジのあそこをいれる。
こしをうごかした。なんだかとてもきもちいい。
くるまのなかだから?ここはこうそくどうろだから?
あめのおとがこえをけすから?
りゆうはわからないけどなんだかとてもきもちいい。
シンジがわたしのおしりをりょうてでもちあげたりおろしたりする。
それがいい。それがきもちいい。
わたしはいきそうになる。しきゅうがぼうちょうしていくのがわかる。
さきにこえをあげたのはシンジ。
わたしのこしをらんぼうにうえにあげる。シンジのせいしがとんだ。
でもくらくてよくみえない。
わたしはきょうもいけなかった。
ひざにいたみをかんじてみると、うっすらとちがにじんでいる。
かたいしーとでこしをうごかしたから、こすれてちがでたんだ。
わたしはおとなしくぱんてぃーをはきなおす。
きょうもいけなかった。
あめはまだふりつづく。うしろからせまるとらっくのへっどらいとがまぶし
い。
ここはこうそくどうろ。

(2001.07.31)



2006年09月25日号掲載
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