蝶蝶


 行ったり 来たり
 己を愛するかのよう
 人を愛することがある
 まるで蝶蝶のように
 ふたつの羽をそろえて舞う

 ときおり雨のように降り注ぐのは
 悲しみじゃなく 喜びをもとめていたから

 近視眼的な日々に終止符をうって
 地図をながめ しるしをつけた
 どこにいてもおなじ
 蝶蝶、蝶蝶、どこへ行く
 美しい開放
 美しい解放
2010年5月8日号掲載

ご感想をどうぞ
▲comment top

 

< 主人公 ベランダ > >>

▲page top
turn back to home | 電藝って? | サイトマップ | ビビエス
風船は3000mも飛んで
散り散りになるんだって
ならば、わたしは飛ぶより
赤い風船になって
すべてをありのまま
すべてをあたりまえに
愛す
 
ゆるやかな上昇と下降のあいまに
p r o f i l e