銀幕ナビゲーション-喜多匡希

ザ・ローリング・ストーンズ
シャイン・ア・ライト

【 必見・必聴!
2006年狂熱のNYライブ・ドキュメンタリー 】 あとで読む

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
©2007 by PARAMOUNT CLASSICS, a Division of PARAMOUNT PICTURES, SHINE A LIGHT, LLC and GRAND ENTERTAINMENT (ROW) LLC. All rights reserved
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト  
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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
©2007 by PARAMOUNT CLASSICS, a Division of PARAMOUNT PICTURES, SHINE A LIGHT, LLC and GRAND ENTERTAINMENT (ROW) LLC. All rights reserved  

 ロック黎明期の1960年代初頭から現在に至るまで、一度も解散することなく、実に40年以上に渡って第一線で活動を続けているイギリスのスーパー・ロック・バンド:ザ・ローリング・ストーンズ。60歳を過ぎて尚、永遠の不良青年であり続ける彼らが、2006年10月29日&11月1日に行った狂熱のニューヨーク公演の模様を収めた必見・必聴のライブ・ドキュメンタリーが遂に日本公開となる! 監督は『ディパーテッド』でアカデミー賞を制した巨匠マーティン・スコセッシ監督。当初は、ストーンズ史上最大規模で行われたリオデジャネイロ野外コンサートでの撮影が予定されていたが、「それは他の監督でも撮れる」と感じたスコセッシは、地元ニューヨークにある収容人数2,800人の名門コンサート・ホールビーコン・シアターを舞台に選んだ。

 スコセッシと言えば、ギャング映画のイメージが強いが、大のロック&ブルース・ファンであり、音楽ドキュメンタリーの名手としても知られている。ロックの伝説的祭典を収録した『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970)の実質的な監督であったことは有名だし、以降も、ザ・バンドの解散コンサートを追いかけた『ラスト・ワルツ』(1978)や、など、数多くの作品を製作・監督。ストーンズとの親交も厚く、これまでに何度も劇映画で彼の楽曲を使用してきた。

 そんなスコセッシであるから、見せ所はバッチリ心得ている。開演30分前まで決定しないセット・リスト(曲目リスト)に焦りながらも、いざ本番となれば20台近いカメラを縦横無尽に駆使し、魔術的な手腕を見せるあたり、ストーンズを知り尽くしたスコセッシならではと言える。ライブ映像に過去のアーカイヴ映像を巧みに織り交ぜながら、ストーンズの素顔にも迫っていく構成と巧みな編集は「お見事!」の一語だ。ラストで見せる茶目っ気も楽しい。

 ストーンズのドキュメンタリー映画では、ジャン=リュック・ゴダールの『ワン・プラス・ワン』(1968)を筆頭に、『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』(1970)、『ザ・ローリング・ストーンズ』(1982)などが大いに知られているが、ここにまた偉大な一作が加わることとなった。まったく衰えを感じさせないばかりか、年輪を重ねたことによる渋味までが加わった魅惑のステージを御堪能あれ!

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト  http://www.shinealight-movie.jp/

2008年 アメリカ 122分 配給:東北新社

・ベルリン国際映画祭オープニング作品

監督:マーティン・スコセッシ製作総指揮:ミック・ジャガー 、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッド
出演:ザ・ローリング・ストーンズ(ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、 ロニー・ウッド )
クリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイ、ジャック・ホワイト、ほか

【上映スケジュール】
2008年12月5日(金)〜
東京:TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ほか
大阪:TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ
なんば、TOHOシネマズ鳳
京都:TOHOシネマズ二条
兵庫:三宮シネフェニックス
そのほか、全国一斉ロードショー

2008年12月1日号掲載 このエントリーをはてなブックマーク
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