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★★★第14回 2011年紙ジャケグランプリ★★★

3.11以降、音楽を聴く心の余裕もなくなっていた。
民放では芸能人たちが「上を向いて歩こう」を大合唱し、
NHKではユーミンが「春よ来い」を、若者たちとやはり大合唱していたが、
どちらも「これが皆で歌う最後のうたです」、
「日本の皆さん、さよなら。生き長らえたら、どこかでお会いしましょう」
といった感じで、こうした番組をみればみるほど、不安を掻き立てられたものだ。

実際、あの日以前には、日本はもう二度と戻れないのだろう。
そのような重苦しい状況の中、あの〜、延期になった紙ジャケの
発売はどうなんでしょう?と、とても言えるような状況ではなく、
このまま、日本の紙ジャケ文化も終わってしまうのではないかとも危惧した。

だから、4月下旬に、ジョニ・ミッチェルが無事に、全タイトルが、しっかりした
プロダクトとして、レコード店に並んだ時は、本当に安堵した。
同じ頃、細野さんもライブを再開した。
他のアーティストも少しずつ、手探りではあるものの、
状況や未来について、語りはじめ、音楽活動が再開されはじめた。

5月以降も、ジョニー・ウィンター、P.I.Lが出て、秋から年末にかけて、
ようやくリリースも平常並みに戻ってきた。

そして、2011年の掉尾を飾ってくれたのがアリス・クーパーである。
しかも、パンツ付きで。

GRAND PRIX 2011



ワーナーミュージック・ジャパン
「アリス・クーパー:メジャー・デビュー40周年記念
紙ジャケット・コレクション」


総評

というわけで、2011年のグランプリは、パンツ付きのアリス・クーパーに決定。
2011年の紙ジャケ界を振り返ると、年明けから旺盛がリリースが続いた。年明け早々のミーターズ、火の玉ボーイズ、そして、待望の浅川マキなどだ。
震災以降は、発売延期が相次いだが、冒頭に書いた通り、4月の下旬以降、少しずつリリースが戻ってきた。気がつくと、紙ジャケに限ってみれば、昨年を上回る充実した内容の年になったのではないか。
ジョニ・ミッチェルは、うつろになりかけていた探検隊の心を癒してくれた。浅川マキが生きていたら、どんな歌を歌ったのだろうか。清志郎は天国で今の日本をどう見ているだろう・・・。
ジョニ、マキ、アリス、ジョニ、マキ、アリス・・・、呪文のようにとなえながら、都内某所で今回も選考会が行われた。

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特別賞

ソニー ミュージック ジャパン インターナショナル
「フィル・スペクター・プレゼンツ フィレス・アルバム・コレクション」
(フィル・スペクター)
2011年12月21日発売分 全1BOX
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ROCK/POPS
部門賞
ワーナーミュージック・ジャパン
「アリス・クーパー:メジャー・デビュー40周年記念
紙ジャケット・コレクション」
(アリス・クーパー)
2011年12月21日発売分 6W
次点
ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション
(音源提供:ワーナーミュージック・ジャパン)
「ザ・ドゥルッティ・コラム」
(ザ・ドゥルッティ・コラム)
2011年9月14日発売分 4W
3位
ワーナーミュージック・ジャパン
「ジョニ・ミッチェル SHM-CD 紙ジャケットコレクション」
(ジョニ・ミッチェル)
2011年4月20日発売分 10W
4位
ユニバーサル・ミュージック
「ザ・フー 紙ジャケ / SHM-CDコレクション」
(ザ・フー)
2011年12月21日発売分 11W
5位
ソニー ミュージック ジャパン インターナショナル
「ジョニー・ウィンター Columbia / Blue Sky Years」
(ジョニー・ウィンター)
2011年5月25日発売分 6W、2011年6月8日発売分 6W
6位
ハヤブサ・ランディングス
「ファースト・アルバム」「セカンド・アルバム」
(ザ・ファッグス)
2011年7月27日発売分 2W
7位
EMI ミュージック・ジャパン
「パブリック・イメージ・リミテッド」
(パブリック・イメージ・リミテッド)
2011年7月27日発売分 12W
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JAZZ

部門賞
ソニー ミュージック ジャパン インターナショナル
「ラムゼイ・ルイス MELLOW FUNK YEARS」
(ラムゼイ・ルイス)
2011年10月19日発売分 8W
次点
THINK! RECORDS
「“和ジャズ最後の秘宝”シリーズ」
(第1弾、第2弾、第3弾)
(原始共同体 Primitive Community、渡辺香津美、
サミー&カウント・バッファローほか)
2011年10月19日発売 4W、2011年11月23日発売 4W、
2011年12月21日発売 4W
3位
P-VINE RECORDS
「Musica Brasileira de Amor」
(マンフレッド・フェスト)
2011年12月21日 3W
4位
EMI ミュージック・ジャパン
「ジョージ・シアリング・キャピトル・オリジナル
紙ジャケ・コレクション」
(ジョージ・シアリング)
2011年7月20日発売 12W
5位
クリンク・レコード
「マーサ・イン・パースン」、「ビコーズ」
(マーサ三宅、後藤芳子)
2011年2月20日発売 2W
6位
THINK! RECORDS
「THINK!+GROOVE
ストラタ・イースト スピリチュアル・ジャズ」
(ン’ブーム、ビリー・パーカーズ・フォース・ワールド)
2011年8月10日発売 2W
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BLACK MUSIC (旧 SOUL/R&B)部門

部門賞
ソニー ミュージック ジャパン インターナショナル
「EW&Fデビュー40周年 KALIMBA PRODUCTIONS Collection」
(デニーズ・ウィリアムズ、エモーションズほか)
2011年7月20日発売分 8W
次点
ウルトラ ヴァイヴ
「ミーターズ紙ジャケット・コレクション」
(ザ・ミーターズ)
2011年1月22日発売分 4W、2011年2月2日発売分 2W
3位
ダブ ストア レコーズ
「グラッド・サウンズ」
(グラッドストーン・アンダーソン&リン・テイト&ジェッツ)
2011年2月23日発売分 1W
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CLASSIC

部門賞
※対象なし
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J-ROCK/POPS

部門賞
EMI ミュージック・ジャパン
「浅川マキ 紙ジャケ再発」(第一弾)
(浅川マキ)
2011年1月19日 10W
次点
ショーボート
「SHOWBOAT MASTERPIECE SERIES 2011 トゥー・マッチ」
(トゥー・マッチ)
2011年8月25日発売分 1W
3位
ワーナーミュージック・ジャパン
「火の玉ボーイ」
(鈴木慶一とムーンライダース)
2011年1月26日発売分 1W
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海外・その他

部門賞
富士キネマ
「金田一耕助のエピローグ」
(獄門島、悪魔の手毬唄、女王蜂)
2011年3月23日 1W、2011年7月6日 1W、2011年9月21日 1W
次点
ブリッジ
「トッポジージョとうたいましょう」
(山崎唯)
2011年8月22日発売 1W
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ハイレゾ賞

部門賞
EMI ミュージック・ジャパン(写真は輸入盤です)
「『狂気』『炎』コレクターズ・ボックス
[3CD+2DVD+Blu-ray Disc+写真集+グッズ]
<完全初回生産限定盤> 」
(ピンク・フロイド)
2011年9月28日発売 1BOXセット
(※写真は、輸入盤です)
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特典大賞

ワーナーミュージック・ジャパン
「ジャコ・パストリアス 60thアニバーサリーコレクション
日本企画BOX」
(ジャコ・パストリアス)
2011年9月21日 1BOXセット(6CD+ベース・フィギュア)
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